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2018年6月 2日 (土)

焼きを入れる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、あるテレビを見ていた。

  刃物類の焼き入れ。

鍛冶屋が、刃物や包丁を作る過程で、鋼の硬さを引き出すために高温にして焼きを入れて鋼の硬さを出し、その後適度な柔らかさに戻すために冷却して焼き戻す作業のこと。

  焼きを入れるという言葉の本来の意味である(笑)。

現代では、焼きを入れるとは、人間の根性を叩き直すというような意味合いが強くなって来ているが、本来は鍛冶屋の言葉であったのだ。

  しかし昨今の日大騒動でこの言葉も死語になるのだろうか。

今回の騒動で、監督が「期待する選手を精神的にプレッシャーを与えて、そこから這い上がる過程を経験させて一回り大きな選手に育てる」旨の話をしていたが、それもある意味「焼きを入れる」ことなのだろう。

  焼きを入れるということの功罪。

我々世代の人間は、むしろその言葉の意味には肯定派が多いと思う。

  自らその経験をして育ってきたから。

現実に、日大アメフト部のOBでも、その壁を乗り越えて精神的にも肉体的にも成長し、その後の自分の人生にも役だったと言って、監督に感謝している方もいるという。

  私も同様の経験をいくつも持っている。

それは、精神的にも肉体的にも、自分に負荷をかけて自分の限界を乗り越えていくのである。

  それを否定したら、個人の成長を奪うことにもなる。

しかしそれはあくまでも個人の問題であり、試合やその他で相手に対して法を犯すことではない。

  負荷をかける。

これに関しての効能は過去の事例から言っても、誰も否定はできない。
そういう意味では、鉄を硬くしたり柔らかくしたりする過程での「焼き入れ」。

  この過程を抜いては刃物は強くならない。

今回の騒動で私が一番危惧するのは、負荷をかけて人間が鍛えられていくその過程自体を全否定してしまう風潮がまかり通っていくことである。

そしていつしか、上司が良かれと思って部下に負荷をかけること自体が「パワハラ」と呼ばれて消滅していく風潮が生まれることである。

  今回の騒動とこのことは全くの別物である。

今回の騒動を受けての先日の「焼き入れ」をダブらせて想ってしまったのである。








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コメント

はなまるさん、コメントありがとうございます。
焼きを入れる。
本来は、鍛冶屋が愛情を込めて自分の子供を大切に育てていく過程の中から生まれた言葉。人を育てていく過程にある「焼き」がいつしか目的になってしまっている言葉でもありますね。その過程を人間対人間として上司やリーダーが部下を見つめているのかが伝わるか伝わらないかが大きな分岐点になるのでしょうか。

投稿: てっちゃん | 2018年6月 5日 (火) 06時39分

焼きをいれるとは、監督と選手との信頼度の大きさがものを言いますね。選手がこの監督の言うことなら自分は応えたいと思えるなら良い結果がでるかもしれません。もし、その信頼度が小さい場合はパワハラになってしまいます。やはり監督の人間性が不可欠です。

投稿: はなまる | 2018年6月 4日 (月) 23時16分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
全くその通りですね。異論はございません。
部下や選手の未来を自ら背負うという覚悟の問題ですね。

投稿: てっちゃん | 2018年6月 3日 (日) 23時40分

負荷をかける事の目的はなんぞやという事でしょうか。負荷をかけた当人が責任を取れるのか?に監督であろうと店長であろうと組織のトップであるのに変わりなく属するメンバーの全責任を負うのは当然ですよね。今回の報道よから受けるような「保身」的行動を取る事はみっともないですね。焼きを入れるのは結構。入れたからにはその全責任を負う覚悟があるかどうかだと思うのです。全責任を負う覚悟があればこそ受ける側も本気になるのでしょう。今回の事件も結果的には相手が怪我をしてしまいましたが、監督はどんな結果に対して潔く責任を負う姿勢が必要ですね。監督の姿勢ひとつで今回の事件も選手の成長にも挫折にも繋がるのだと思います。

投稿: dadama | 2018年6月 3日 (日) 22時50分

dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
良くも悪くも、人との交わりは濃い時代でしたね。
よって、プライベート以上に組織の繋がりを優先していた時代でもある。
よって、組織という形態でいえば、組織の強い時代でもあった。それが日本的と言えばそうだったのでしょうか。
そして、いいか悪いかは別にして、徐々に欧米化してきているのは間違いないでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2018年6月 2日 (土) 23時54分

ハラスメントなどの言葉がまだ日本に浸透していなかった時代そこを過ごしてきた私にとっては上司や先輩に厳しく言われても、呑みにケーションもあって 期待をしてくれてるからだと思えました。しかしながら今の時代、定休日の消滅、営業時間の延長も相まってその呑みにケーションの機会も少なくなり昨日のアルバイトさんの話でもそうでしたがメンバー同士の交流さえままならないと言っても過言ではないと思います
店の雰囲気は店長で変わる それで売上も変わる と私は思います

投稿: dondon-ki | 2018年6月 2日 (土) 13時41分

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