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2018年6月20日 (水)

時給をカバーするもの

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は人材難を書いた。

  他企業の人材不足の現実。

しかし、まだ自社は恵まれているという認識で安心してはいけない。

  実態は50歩100歩であることは間違いない。

正社員やパートさん達をどう採用するか、そして社内に引きとどめることができるか。

  同業他社とも悩みどころだろう。

当然に、スーパーマーケットも経営という視点が必要であり、個店個店でも店長が経営的視点からの対応を求められる。

  コスト管理。

そこには人件費が大きくのしかかってくる。
更には、生産性という視点からの追求。

  如何に一人一人を効率よく働かせられるか。

しかし、それがあからさまに追及されるから、そこで働く従業員にゆとりがなくなっていくのも事実。

  現代の労働者が働く環境に求めるものは「ゆとり」。

一言で言うと、「ゆとり」ある労働環境の下で自分の人生の一部を共有したい。

  そのような視点で自分の働く環境を求めているのである。

だから、やりがいも年々変化してきていると言えよう。

  以前は損得抜きで仕事を求める追及型が多かった。

だから、追及する姿勢に上司も評価しお互いの信頼関係が結ばれて行った。
そこに、個人的な人間関係も構築されていった時代があった。

  その成功体験を引きずると現代の組織は成り立たない。

結局は、社員の就労基準をパートさんに当てはめられる時代は終わったと言うことだろう。

  パートさんほど主婦の空いた時間の有効活用。

それが本質なのである。

  仕事帰りにすぐに買い物をして帰れる利便性。

それがスーパーマーケットで働く最大の理由。

  更に、内部で楽しく会話ができる環境。

そんな環境が整えば、時給の高低以上に食事の支度調達と賃金の効率から言ってもペイできるのであろう。

  更に社員割引等の従業員サービスが買い物に付加されたら最高。

そう考えるかもしれない。

  時給は低いが結果的に経済的。

それが、スーパーというインフラで働く理由となれば、採用に対しての競争力は高いと私は思っている。

  その要因を徹底して追及していけば

の話ではあるが。

  しかし問題は社員確保の方かもしれない。

自店の人材不足は、店長の場合はパートさんの採用がメインであるが、企業としては正社員の確保に頭を悩ます部分が多い。

  採用難で新店開発が進められない。

そんな状況ではないだろうか。

  開発費用はあるのだが従業員が揃わない。

既存店から引き抜こうとすると、逆に既存店が体を成さない状況に陥ってしまうという現実。

  それではなぜ我々はこの業界でやってこれたのか。

それは、厳しいながらもどこかに潤滑油があったからだ。

  就業するための潤滑油。

店舗の開店時間も閉店が夕方6時だったり7時だったり。
お店の休日も月に1度〜2度程度あり、それを利用して店内イベントもあった。
そんなイベントで知り合った彼女と交際する時間もゆとりもあった。
店内でも同じ部門だけでなく他部門の従業員とも交流があり、話せる仲間が店内にたくさんいた。
元旦営業もなく、正月二日間ゆっくりと体を休めることができた。
その休日があるから年末営業もさほど苦になく頑張れた。
独身時代には会社の独身寮があり、そこで安価に居住でき、4人部屋ではあったが、その同僚と酒を酌み交わして孤独感はなかった。

  等々の潤滑油がたくさん身の回りに存在していた時代。

そこから何かヒントはないだろうかと思う。

  まずはお店の休みや元旦営業の見直し。

更には、営業時間も深夜から夕方へ前倒しに切り替えられないか。

現代の新入社員が働き方改革の恩恵を受けて、定時に帰宅できても、そのお店の店長の労働環境を見たときに、将来を絶望してしまうような環境であることは間違いないだろう。

当時から店長は羨ましい存在ではなかったが、それでも当時の店長と休憩室で話をしていると、自分の人生にとってすごく大事な時間を過ごしたような気がする。

  そんな癒される時間がもやは存在しないのが残念ではある。






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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
ここ最近のスーパー業界の動きとして、以前のように正月元旦の休業、更には元旦二日も休業の方向で動いている企業が数企業あるとの話題。
また、営業時間も22時閉店から21時閉店へ繰り上げ閉店を実施する企業も増加しているという話題。
如何に時給をカバーする施策を企業側が率先して対策を打っていけるのか。
競合対策とはまた別に、従業員の獲得競争という競合対策も必然的に実施しなければ生き残れない時代になって行きますね。

投稿: てっちゃん | 2018年6月21日 (木) 08時18分

私のは青果配属で入社しましたが社員4人で10時から7時まで毎週水曜日定休。正月は三が日休みと至れり尽くせりの職場環境でしたね。
チーフは喫茶店でジャンピューター(死語?笑)かパチンコかゴルフの打ちっぱなしが主業務で定時になるとお帰りになる(笑)。店長は交際費使いまくりで毎晩赤提灯三昧(笑)。正月は振舞酒でべろべろになり仕事にならず、当時は女子寮があり禁断の夜這いを試みベランダから転落して骨折(私ではありませんよ)。
それでも数字は右肩上がりで店舗も破竹の勢いで出店した時代。
スーパーは楽しかったなぁ(笑)。

投稿: dadama | 2018年6月20日 (水) 22時53分

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