鮮魚部門の回復?
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
鮮魚部門の回復。
そういうと、二桁にもなったかと思われてしまう。
当面の鮮魚部門業績を見ていると、その業績もさることながら、他部門との格差が異常な事態となっていた。
そのギャップが埋まって来た。
それが今回の実態ではある。
しかしそれでも回復に向かっての手応えを感じるのだ。
昨年の反動とも言えなくはない。
昨年はアニサキス騒動がピーク。
生食や生かつおの落ち込みだけではなく、天然ぶりや丸魚等の主力海産物全般に不振に陥っていた。
ここにきて生食と切身魚の回復な顕著になってきた。
かつおに関しては企業側の自粛ムードがあって、刺身での提案を一部控える企業もあり、当社も腹身の刺身を自粛している関係上厳しい数値であるが、マグロという主力カテゴリーが回復基調にある。
更に、お刺身の盛り合わせやタコ類が順調に回復してきている。
切身魚では、ぶり、サケ、冷凍切身類、地域のもろさめ類が好調だ。
更に好調なのは、生の海藻類。
以前であれば、春先に申し訳程度の品揃えであった「生海藻類」であるが、現在では「わかめやさん」かと思えるほどの品揃えと売込み商材となってきた。
生わかめ。
生もずく。
生のり。
生めかぶ。
生あおさ。
等々。
これらが日々インストアパックにて商品化され陳列される。
これら生の海藻類は値入れが高いカテゴリー。
これらの売込みが鮮魚の粗利を底上げする。
だからますます現場では売り込む。
自然の流れであろうか。
それにしても海藻に対する鮮魚部門の考え方は大きく変わった。
以前は、春先にだけ登場する旬の商品だと思っていた。
今や酢の物やサラダの中心商材であり利益の根源である。
今年は、店長会でも鮮魚チーム(3名)が毎月の売込み商品を設定して前月の店長会で資料配布と具体的商品化を説明。
途中経過を週ごとにまとめて店舗にFAXして各店店長やチーフに、現状の数値状況を周知してもらう。
そんな流れで、また来月からの売り込み品を選定するのである。
生海藻は3月度の売り込み商品だった。
その商品が3月以降から好調に推移し、粗利もしっかり確保できていたから、その後の店舗での売り込みも自然に止まらなかったのである。
その後、生アジ、生イワシ、生もろさめと続いた。
今月はもろさめ。
この地域では6月がもろさめの最大ピーク。
フライやムニエルでの提案が受けたのだろう。
そして来月は。
通常であれば、うなぎの最大ピーク。
しかし、うなぎは黙ってでもでの店舗も売り込みをかけてくる。
それに乗っかっては業績を変えることは出来ない。
それ以外の主力品を如何に注目してもらうかだ。
それを「たこ類」に選定しようと思っている。
たこも、12月以外では7月がピーク。
半夏生。
そしてそれをきっかけとして生食での食べ方提案を強化していく時期であろう。
たこ類も商品選定しようとするとアイテムが多いのに気づく。
そして、意外に売れているのが、酢だこ。
ちょっとした梅雨時のおつまみには手頃な食材である。
そろそろ、店長会へ向けて情報を作成するタイミングとなってきた。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
お店も部門もあっちがダメならこっちで攻める。
そんな臨機応変さが必要だし、そのような臨機応変さを身につけた人材が業績を伸ばしてきたのが古今東西の歴史。
チャンスを掘り起こしながら進んでいきたいものですね。
投稿: てっちゃん | 2018年6月15日 (金) 22時41分
当社は先日アニサキスで営業停止に追い込まれた店舗が発生し、相変わらず騒ぎは治りません。しかしながら海藻類、更にはシラスの効能など健康軸でおススメ出来る商品はまだまだありそうですね。
生魚の売上が厳しいからこそ、利益の残る商売をコト訴求により販売するチャレンジをしたいですね。
投稿: dadama | 2018年6月15日 (金) 11時44分
k.kさん、コメントありがとうございます。
バライカが豊漁なのでイカのカテゴリーは好調ですね。更にボイルイカで生食の数値が好調になる予感はしますね。
なにせ昨年はアニサキス騒動で全ての生食が不振でしたから、ポイルしてある生食はチャンスが大いに高まると思います。
投稿: てっちゃん | 2018年6月14日 (木) 08時18分
鮮魚ネタありがとうございます。うちも構成比を畜産部門から奪ってます、っとはいっても微弱ですが(#^^#)
海藻類が同様に好調ですので平ケースから定番に戻せないでいます。
そろそろうなぎを本格的に売り出さないと間に合わないのですが、顔見せ中心ですのでやりすぎればロスの嵐。タイミングをみてる段階です。
主力以外の商品に着目。私もここで教えてもらい実践してます。
たこ類いいですね、ボイルのイカ類も好調の兆しあって、うちは推してます。
ダウントレンドとはいえ日本人ですから魚は生活から切り離せないもの。食育イベントも含めて忘れられないように別の販売行動も必要かもしれませんね、
おじいちゃん、おばあちゃんも今やこぞって肉を好き。 魚は・・・
どうにかしないと
投稿: k,k | 2018年6月14日 (木) 04時24分