都内MRから(2018年6月)
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
てっちゃん会の後座とでもいうべきなのでしょうか。
てっちゃん会翌日の都内MR。
前回も話題の新店とその周辺の競合店との戦いをMR。
今回は千葉のニュータウンでの話題の店舗を視察。
今、首都圏周辺の主要立地に積極的に出店している、精肉をメイン部門としてスーパー形式で出店している企業。
その立地には従来よりミート部門を主力とし、DIYと連結してた大型ショッピングセンターが存在する。
更には、食品スーパーで関東エリアで話題の企業や、同じく首都圏から関東エリアを主要エリアとして出店している食品スーパー等が存在する地域。
個人的には、同じ食品スーパーに身を置く者としては、大型ショッピングセンター内に精肉の価格や品質で勝負するディスカウントと競合する食品スーパーが、どのような競合対策を実施して対抗しているかを見て見たいと思っていた。
大型ショッピングセンターはどちらも賑わっていた。
最近出来た精肉中心のショッピングセンターでは、同企業が輸入牛や国産牛を調理加工してそのままその休憩ルームで食事できるスタイルを導入していた。
200g、400g、600gの量目で焼きたてを販売。
そのイメージが尚更、精肉部門をイメージアップさせている。
入り口は精肉。
一番強い部門を青果部門よりも客導線の始まりに配置している。
一番の強みを活かして、焼肉直売と連動させたいのだろう。
その効果は十分であり、焼き肉調理を注文されるお客様、特に男性客はほとんどが400gから600gを注文されていた。
そして精肉売り場は圧巻。
価格も同様だが、それ以上に品揃えの豊富感と、希少部位の豊富感。
希少部位を克明に明記することで購買欲求を喚起させている。
この部分は上手いと思う。
更に、値頃感の捉え方が憎いほど見事である。
安価な輸入牛は1000円で予想以上のボリューム感。
味付け牛は量目で以上の安さ感で演出(500円以内)。
そして国産牛も1000円前後の値頃にこだわったばいか。
そして、鮮魚が続いて、一番奥のコンコースに青果部門。
普段以上に肉の食生活を意識したレイアウト。
そして、線路を挟んでとは言え、目の前に至近距離で立地している競合関係の食品スーパー。
首都圏では強みを発揮する食品スーパー。
私が一番見たかったのは、この企業の対応。
大型ショッピングセンターやディスカウントにどう対応。
その基本戦略を見たかった。
しかし、その期待は外された。
ほとんど何の対応もされていない。
古いタイプのレイアウトではあるが。
競合店がオープンする前に改装にて最新のレイアウトに変更してお客様の流出を最小限に食い止めるべきではないのだろうかと思ってしまう。
競合店が出店するどのタイミングで改装するか。
このタイミングには色々な考え方があるだろう。
出店前に改装して売上を上げておく。
出店直後に改装して新店効果を阻む。
半年程経過して改装し話題をさらう。
色々な考え方があるだろう。
しかし、競合開店時の最低限の対応はある。
それが、感じられなかった。
それでもある程度のお客様は来店されているなぁ〜。
そう感じたが、同じく後座で同行したメンバーから言わせれば、お客様も相当減少したという。
他のメンバーから言わせると、競合には決して強くないという。
“あのお店の隣に出店すれば簡単にお客様を奪える”
一番恐ろしいのは業界内でのそんな口コミである。
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コメント
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
それこそ17幕翌日の一番最後の店舗視察のタイミングでお聞きしました。
dondon-kiさんにとっては今年が正念場。
この会の全力を挙げて応援させていただきます。ご安心ください。
投稿: てっちゃん | 2018年6月11日 (月) 22時25分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
二日酔いでなければあそこでワイン一本程度軽く空けられたのですが残念でしたね。大阪でリベンジしますか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年6月11日 (月) 22時21分
あのお店の隣に出店すれば簡単にお客様を奪える
これが今の弊社の実情です 約一年前弊社の組織改革で本部再編の折、退任される当時の本部長が挨拶の中で話されてました
かっての弊社は競合が出店しなかった それは出店しても競えないくらい弊社が強かったから しかし今ではどんどん出店してくる 変化できない進化できない体質になってしまったから そして激動の一年が過ぎ今はどうか?私事ながらこの度名実ともに(笑)出向する事になりました 自分自身も含め変化、進化できるか?試してきたいと思ってます
投稿: dondon-ki | 2018年6月11日 (月) 22時05分
今回話題になった企業は数年前まではあまり知れていなかった。時代の風雲児と言えるかも知れません。私達のフォーマットには存在しない、ある意味競合対策の打ち方も見えてこないという事でしょうか。差別化戦略を取るにしても人員確保の課題ものしかかる。スピードある変革を求められる時代にのしかかる人材難。生き残りをかけた正念場を迎えているのを感じさせられました。更には怒涛のビフテキランチ(笑)。おしゃれ感は無くてもイートインの一方向性を感じましたね。アルコール解禁なら満点なのですが(笑)。
投稿: dadama | 2018年6月11日 (月) 20時35分