競合対策の具体化
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日のブログで「業績を左右するもの」を記した。
競合店の存在が如何に数値を左右させるか。
商売としての基本は昔から普遍の原理原則であり、その基本を磨き込みながら、外侮与件としての競合店の存在に対して、お客様を如何に競合店から吸引していくか。
絶対人口が増加しない昨今、競合店との関係が数値の全てであると言える。
それでは、具体的にはどう手を打つのか。
企業によっては、競合対策のフォーマットを有している企業もあろう。
フォーマットに沿っての対策の報告会を実施している企業もあろう。
そのような企業においては、競合対策とは組織として同じフォーマットから個店の店長が積み上げていくため、より効率よく競合を把握し、立地を把握し、競合を把握して具体策を練っていくから、個店対策のブレが少ない。
しかしこのような企業は稀である。
ほとんどは、そのようなフォーマットを有せず、個店の店長の感と経験で対策を立てて実行するのがほとんどであろうか。
だから後々に残らないのである。
店長が変わると大きく数値がブレる。
その要因は組織立った競合対策を実施していないから。
だから、個人に委ねた競合対策はその個人でしか把握されておらず、その店長が変わるとなんの情報も無い中でゼロからのスタートとなる。
だから競合対策においては何も進化していかない。
基本の徹底は企業としても組織立って取り組んでいく企業が多いだろうが、個店の環境に合わせた競合対策はそこまで整備されていないのが現状だろうか。
競合対策。
まずは、競合をどこに絞るか?。
対象を明確に設定することがポイント。
その競合店に対して手を打ち、その打ち手が最大の効果を発揮する競合店をどこに絞るかが重要である。
この絞り方で打つ手の効果が変わってくる。
これは来店客調査等から、お客様がどの競合店と自店をシェアしているかを見極める必要があろう。
次にその競合店とシェアされる理由を知ること。
野菜の価格で負けているのか、菓子の品揃えで負けているのか、鮮魚の調理技術で負けているのか等を部門ごとに把握することだ。
そこから、店長としてどんなお店にしていくかの再構築を図ること。
お客様にとって、どんなお店として認識されたいのかをわかりやすくコンセプトを打ち立てること。
ストアコンセプトである。
そこから、具体的に、部門チーフが行動できる各部門毎の部門コンセプトを立案する。
私の部門はこのような役割を果たす。
これが明文化されてパートさんまで承知していることが前提となる。
そして部門毎の具体策。
この具体策は1部門1項目が妥当だろう。
私の部門はこれを徹底して実践する。
明確であれば明確なほど良い。
皆で集中して行動に移せるから。
だらだらと基本から応用まで細かく設定してはならない。
あくまでも具体策を明確にわかりやすく。
そして具体策を部門毎の役割に応じて確実に実践していく。
効果は数カ月から半年後に現れる。
それぐらいに継続されて初めて効果が現れると思わないといけない。
継続されて初めてお客様に周知されていくから。
それは、お客様の口コミによる周知も含まれる。
だから、口コミを大いに活用しようとする姿勢も大切だ。
結果として、半年後から必ず数値は動き出す。
数値が動き出すまで継続するという固い意志も大切。
競合対策は店長次第。
| 固定リンク
コメント
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
巨大ショッピングセンターの影響は当初は大きく影響してくるものですが、自店の足元商圏を如何に流出させないかを徹底してマークしていけば、いずれ明確な答えが得られるだろうと思うのです。
あとは結果が出るまでの1年間をやり続けられるかが一番のポイントかと思われます。
投稿: てっちゃん | 2018年5月28日 (月) 23時57分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
脈々と前座の流れが維持継続されていくと思うと、毎回の内容も奥深いものにしていかなければなりませんね。
今回の前座も自分の世界から飛び出せるチャンスかと思います。楽しみですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年5月28日 (月) 23時54分
取るか取られるか?喰うか喰われるか?サバイバルの形相が一層深刻になっているのが我々SMだと思います 当店も近隣に大型モールが4か月前にできご多分に漏れず厳しくなっていますがそこで大切なのはブレないこと 自店の立ち位置を改めて分析しお客様が何を期待しているのか?をきちんと把握する事が大事だと思います 相手はシネコンも有し200を超える専門店もあるモール 週末やGWや夏休みといった子供の長期休暇には強みがあります 我々は日々の食卓を支える立場 ここに磨きをかけレベルを上げて行く 毎日の、特に平日をコツコツと地道に積み上げる努力をして行くしかないと思うのであります
投稿: dondon-ki | 2018年5月28日 (月) 22時42分
17幕の勉強会がまさしくこのテーマ、是非とも熱い討議をしたいものですね。
個人的には17幕を学びの場、18幕を学びを実践した経過発表の場にしたいと思います。
投稿: dadama | 2018年5月28日 (月) 14時47分