ピンチはチャンス
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
チャンスはピンチ、とよく言われる。
逆にピンチはチャンス、とも言われる。
要は、人生においても仕事においても、チャンスの後にはピンチが訪れるし、その逆も大いにあり得るという諺。
しかし鮮魚部門はまさにピンチの連続。
昨年はアニサキスの話題により、生かつおの刺身用が大きく数値を落とした。
その反動で、今年こそは5月から鮮魚部門はかつおの売り上げを筆頭にチャンスが訪れる筈と期待していたのだが・・・。
今年はアニサキスを先取りしてかつおを刺身提案できない状況。
企業によっては刺身提案を一切しない企業もあろうし、腹身の部分を加熱用で提案しなければならない企業もあろう。
当社も腹身を加熱提案。
これは周辺企業も同様の対応をしている企業が多く、時代としてお客様への安心感の提案を行った結果であると言える。
背は刺身、腹は切身の提案。
私などは、かつおは腹身しか購入しなかったわけであるから、同様に腹身を刺身で購入できないと知ると、他店舗で購入するという行動を取る方は多いだろう。
“今年もかつおの数値は改善できないのか”
相変わらず鮮魚部門はピンチの連続だ。
しかし、そう思うか、発想を変えるか。
ここがポイントであろうか。
ピンチをチャンスに。
腹身は加熱提案として切身でしか販売できないのであれば、そのかつおの切り身を売り込んでみるか、という発想に切り替えていくしかないであろう。
背は刺身。
腹は切身。
といことは、背で製造した刺身が売れたなら、腹で製造した切身も同じ数量で商品化せざるを得ないということ。
背ばかり刺身で売れたけど、腹の切身は売れていない。
そんな状況が続けば、腹のロス対策から背の刺身の商品化も出来ないといことだ。
背も腹も同様に売れなければかつおの数値は伸ばせない。
それが、今年のかつお事情である。
何としても腹身のかつおの切身も売り込まなければならない。
だったら、かつおの切り身を徹底して売り込んでみるか。
それが、ピンチをチャンスに変える発想ではないか。
ということで、切身を積極的に売り込むことにした(笑)。
では、どうやって?。
腹身で製造したかつおの切身。
脂の乗って美味しい部位。
だから、切身で加熱調理をしても、美味しいに決まっている。
これを、唐揚げ提案で徹底して売り込むことにした。
以前のマネキン販売で好評だった食品部門のから揚げ粉。
これを、鮮魚の切身コーナーの棚の上に関連販売して、日々唐揚げの試食販売をスタート。
これが意外に好評である。
ある時などは、刺身以上に切身の数量が売れているぐらい。
チーフに言った。
「背も切身で出してよ(笑)。」
それぐらいの勢いで切身が売れている。
なぜか?。
美味しいからに決まっている。
食べたら買っていく。
それほど、かつおの腹身の唐揚げは脂が乗って美味しい。
ビールのおつまみに良し、ご飯に良し。
骨がカットされているから、そのまま唐揚げで食べやすい。
お子さんにも安心して食べさせられる。
唐揚げだからそのまま揚げるだけ。
チャンスはピンチ。
そしてピンチはチャンス。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
一部の現場の成功事例が全社に広まる。
この事例を通して一番元気に慣れモチベーションが高まるのはもちろん事例の現場ですが、このような事例が多用されると、自分も頑張ってみようという他の現場が続々と現れるということでしょうか。潜在的には現場のパートさんまで含めて販売意欲の高いアウトローが目を覚ましたら、本当に活気が戻ってきますよね。その販売意欲をマネジメントして行くのが企業の手腕でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2018年5月23日 (水) 06時55分
鮮魚の話題は専門家にお任せして(笑)。世間がどうの、会社がどうのと外部環境を言い訳にしていると今の厳しい競争には生き残れないと思うのです。時代と共に商売の考え方も変化するのは当然であり、企業としてリスクを張って新しい取組にチャレンジしていくのか?アウトローを黙認して(笑)成功事例を水平展開するのか?何れにしても常に動く姿勢がないと知らぬ間に取り残され気が付いた時には手遅れとなる時代ですね。
投稿: dadama | 2018年5月22日 (火) 12時07分
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
今年は正念場の年ですね。
しかし、必ず明日はくるもの。
そして来年も来るもの。
1年間凌いで顧客満足の為に攻め続ければ必ずより良い明日はやってきます。
応援しております。
投稿: てっちゃん | 2018年5月21日 (月) 22時44分
先日のFBでの切り身提案 当店は直営鮮魚ではありませんが御多分に洩れず売上が悪いので早速画像を見せて これやってみたら と提案させて頂き実行しました まだ数値には現れておりませんが手応えはありますので継続したい とそこの店長は申しております ありがとうございます!
視点を変えピンチを逆手にとる 古来から言われておりますが
なかなか気づかないもの 逆にチャンスは発想の転換でどこにでもあるという事でしょうか
もっとも営業成績が悪く 私自身がピンチの連続ですが(笑)
投稿: dondon-ki | 2018年5月21日 (月) 22時20分
k.kさん、コメントありがとうございます。
売れてはいますが、安価な売価で腹身だけでは値入れはゼロ。
そこをどう荒利商材に育てていけるかがポイントでしょうか。
今年のかつおの売り方次第でお客様への提案の仕方が大きく変化する年だと思っています。
投稿: てっちゃん | 2018年5月21日 (月) 06時36分
今年はかつおを諦めてみようかと思ってました。
腹身の商品化に近隣各社とも試行錯誤してますね。結果、足並みを揃えるように同じような形に収まる。
そこにカツオ腹で切り身提案。真似てみたいと思います。
ただ問題が一つだけあってかつおの切り身。私の棲む地域では白くなった身や「ごり」などを二束三文で安値で常に販売していたので1切れ200円等の値段ではまず売れません。
いつも厚切りで1切れ100円程度で販売。
ここはフェイスを広げて提案、試食と共にダイナミックに売ってみることが必要ですね!
相場が下がった時に仕掛けてみます。
カツオをあてにしないようになってから他の商品でどうにか売り上げは保ってますが何故か粗利も安定してきました。
必要以上の量を販売してたんですよね。
今年は本当に勉強になる年になりそうです
いつもお知恵をいただき、ありがとうございます!
投稿: k,k | 2018年5月21日 (月) 05時59分