業績を左右するもの
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
我々が口にする身近な業績。
それは売上の昨年比。
業績とは一般的には「売上昨年比」を指す場合が多いだろう。
それは現場も本部も上層部も。
それだけ、現在においては売上金額が昨年に対してどうなのかという評価が一番身近な問題として突きつけられるのである。
それでは、その売上昨年比を左右するものとは。
業績変化の最大の要因は「競合店」の動向である。
それだけ自店の業績のブレは競合店に左右されるもの。
今の時代、食品スーパーに競合店が存在しない店舗は皆無に近いだろう。
競合店が存在しないという立地は、極端に人口が少なく、出店しても採算が合わないエリアだという判断である。
よって、業績を左右するものは競合店の存在。
これは明白な事実である。
だから、競合対策は重要な業績改善要因となる。
かといって、そればかりに目が行くと、足元の商売の基本がいつしか崩れていくもの。
基本と競合対策。
維持継続すべきものと競合という相手に対して当面新規で取り組むべきもの。
これを明確にして取り組むことが重要である。
更に、今の時代は競合店乱立の状態を常とする立地が多い。
競合店とはどこまでを指すのか?。
遠方でも3k以内。
2k以内であれば影響力は更に増していく。
2k以内で同様のスーパーが何店舗存在するのか。
その店舗数で、競合激化地域か否かが分かれるであろう。
基礎商圏(2k)の競合店の存在。
そんな競合関係の中で、シェアの奪い合いから、売上の昨年比でシェアが増加したか減少したかの判断をし、店舗レベルの向上を数値判断するのである。
自店の数値が落ちてきた。
それは、売上昨年比が下がってきたということであり、その分、どこかにお客様や売上が取られているということであり、自店の数値が上がってきたといことは、昨年の同週同曜日と比較して売上が上がっているということであり、基礎商圏の競合店のどこかから吸引しているという判断となる。
それが自店のマネジメントレベルの低下なのか。
それとも競合店の販売力のレベルの上昇なのか。
これは、数値評価であるから、言い訳は効かない。
数値は正直である。
よって、その数値評価を真摯に受け取り、素直に地道に基本レベルを高め、更にその土台の上に販売力を築いていくしかないのである。
ただし、その販売力の築き方には手法がある。
これは、また別の機会に書いてみたい。
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コメント
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
基本は嘘をつかない。
だから基本を徹底している企業は大崩れはしない。
しかしそれだけでは大伸びもできない。
だけど、競合店が崩れていくのも基本の崩れ。よって、基本を愚直に継続し続ければいつしか競合店が崩れていく可能性はあるということでしょうか。
歯を食いしばって基本を継続し続けるという商売。これもまた強さの秘密でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2018年5月15日 (火) 16時59分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
私のお店のお花屋さん。
母の日でも圧倒的なパワーでした。
ちなみに、本日お邪魔した別企業に入るお花屋さんでは母の日に約100万ほどのカーネーションを販売したとか。流石ですね。まさに業績を左右する技術を発揮しているようです。
投稿: てっちゃん | 2018年5月15日 (火) 16時55分
競合と一言でいえど価格、店の大きさ、品揃え、鮮度など大きく5ウェイのいろんな土俵があります 全ての土俵で勝つ事はできませんので、そこで差別化やその中のどれかを徹底的に磨き上げ尖を出さなくてはいけません しかしながら店をキレイに保つや欠品をしない レジに並ばせないなど基本的な事ができないうちは尖も一過性のものに終わってしまうでしょう
毎日コツコツ積み重ねる事が大切で お客様商売で名前ほスーパーと華々しいですが実は地味で地道な仕事なんだとつくづく思います
投稿: dondon-ki | 2018年5月15日 (火) 13時47分
「競合」以上に価格で圧倒する「驚合」や「狂合」の戦いも増え(笑)。数ある店舗の中から自店を選んで来店されるお客様には理由がある筈。それを紐解く事で自店の期待値がより明確になるのではないでしょうか。価格を打ち出す為には何かを犠牲にせねばならない。鮮度?管理?品揃え?基本の徹底が如何に大切であるのかは競合から反面教師として学ぶ事も多いのかも知れません。話は逸れますが個人的にてっちゃん店舗の花屋さんの売り方はお客的にも大好きですね。差別化のお手本だと思います(笑)
投稿: dadama | 2018年5月15日 (火) 10時34分