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2018年4月26日 (木)

販売の基本

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


我々の商売の基本といえば、

  清掃、鮮度、接客、品切れの4S。

いつの時代でもブレない商売の4原則である。

  しかし今日はこの話では無い。

我々の仕事は食材を売ること。

  食材とは食卓に上る料理となる。

よって、販売の前提として、

  どんな味なのか?。

販売する側が、どんな味なのかを知らないでは売れない。

  そこで試食があり説明POPが生まれるのだ。

しかし意外に販売する側が、販売している商品の味を知らないケースが多い。

  100%知ることは無理であろう。

しかしせめて売り込む商品の味を知らないでどうすると言いたい。

  試食という行為は自らも食べられる。

だから、試食を出したら、自らも食べて欲しいものだ。
できれば、責任者が率先して従業員に試食を進め、全員が味を知った上で売場に試食と商品を陳列して欲しいものである。

  味をするか知らないかで売り込みの言葉が異なってくるものだ。

特に、新たに新商品や新規季節品として入荷した商品は試食で味を提案して欲しいものだ。

  逆に言うと試食して美味しいから売り込むと言う行為。

こちらの方がより積極的な試食による販売行為と言えるだろうか。
そしてそれは、新入社員であれば自らの舌を鍛えることにもつながる。

  商品の味を知る。

販売する側が、まず販売する商品の味を知ると言うことは、販売の基本中の基本であろう。

  わかりやすく商品の顔を見せて陳列する。
  ボリューム感たっぷりに大陳して販売する。

そのようなテクニックも必要であろうが、商品知識の一環として自分の舌で「味」を知ると言うことも、基本中の基本と言えるであろう。

  特に、旬の商材は試食で「走り」「盛り」「なごり」を知ることだ。

同じ旬といっても、例えば国内柑橘が上記の走り、盛り、なごりで味が違うのかを知ることは、その時々での売り方の違いを知ることであり、逆に言うとそれを強みとして「なごり」の時の売り方で売上粗利をどう稼ぐかと言う商売勘にも繋がっていくのである。

  そう考えると、いちごは今が名残の最終期。

鮮度落ちは早い。
入荷したら1日で売り切りたい。

  しかし、味は一番美味しい時期。
  そして、価格は一番安価な時期。

果実の中でも単価の高い苺は、今が売り上げの最終時期であり、箱売り等で安さを売りに売り込めば、果実の売り上げに貢献できるのである。

  しかしなかなか手を出しずらい。

鮮度落ちというリスク。

  そこを敢えて経験するかしないかが商売勘につながるのであろう。

旬の商材の「味」。

  商品も商売も味わうことが大切である。







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コメント

dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
仰る通りだと思います。
従来から売り手の売るという意思表示次第で売り上げが変わりましたが、それは今も昔も同じこと。
売りたいとい意思が、その商品をお客様に是非食べて感動して頂きたいという、自分とお客様の共有志向から生まれる限り、それは必ず伝わるものであるし、その結果、そのお店が「鮮度、品質で安心」の評価につながるのだろうと思うのです。
そんな意思表示が日々変わりながら、至る所で目にするお店は、リピーターが絶えないのだと思いますね。

投稿: てっちゃん | 2018年4月26日 (木) 06時43分

旬と鮮度を提供し それに今の時代プラス買いやすい価格 特に鮮度部門はそうで、それで店への評価が決まる これは我々にとって一番大切にしたい事の一つだと思います 今だとスイカ
糖度だと今が一番甘いと思いますが 夏のイメージが強いスイカは今はそれほど売れませんし価格もどうしても高くなりがち
そこで大切なのは やはりコトであり 売込む という チャレンジ精神 だと思います お客様にとっては意外であり 店にとっては価格をある程度つけられ利益を得られる時期 こういう商品を見つけいかに先読み先取りし売込んでいけるか?が店長はじめ担当者の力量だと思います こういうところに小売業の面白さをパートさんを含め気づかせれるか?これは店長しかできないなもしれません(笑)

投稿: dondon-ki | 2018年4月26日 (木) 00時24分

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