入社式いろいろ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
4月。
入園入学の季節。
そして、新社会人としては社会人のデビューの季節。
その第一歩が企業の入社式であろうか。
自社も4月1日が入社式。
その後、3日程度の新入社員の研修を受ける。
そこで、社会人としての自覚を促し、常識を植え付け、そして自社の理念を学ぶ。
各企業それぞれに同様の意味を込めての入社式が行われる。
先週はテレビでも各企業の特色のある入社式を報道していた。
クルーズを貸し切っての入社式。
ラウンジを貸し切っての懇親会。
相変わらず企業への誓いの言葉。
まさに、入社式いろいろである(笑)。
特に人材不足が甚だしい外食産業ほど派手な入社式。
そんな構図ではないだろうか。
入社式と同時に氷の張る湖に入った新入社員研修。
そんな試練の場であった当時の私らの時代の入社式とは程遠い現代の入社式。
どちらが良いとか悪いとかはどうでも良いと思っている。
入社式が派手な演出であればあるほどその後のギャップが増す。
そう思っている。
“あんな新入社員思いの企業に入りたかった”
人材不足の折、そんなイメージを抱いて欲しい、そして我々新入社員を大事にして欲しい、更に企業のトップと短な存在であって欲しい。
その意識に応えて入社式も様変わりしていくもの。
しかし前述した通り、入社式が派手になればなるほど、その後の現場での実際の環境とのギャップが浮き彫りになってくるものだ。
“入社式ではあれだけ大切にされたのに”
“企業の幹部達は話を聞いてくれたのに”
しかし、いざ現場に配属されてみると、上司や先輩社員からは放置状態。
働き方改革とは名ばかりで、現場では相変わらずサービス残業のあらし。
入社式とのギャップが多ければ多いほどその後のモチベーションも下がるだろう。
入社式の思想が現場に浸透しなければ意味がない。
それは何も今に始まった事ではない。
“企業訪問や面接で聞いた話と全然違う”
それは、会社説明会や面接で自社のいいところを誇大表現によってよく見せようという意図から生まれるものであろう。
はじめに企業の実態や現実をどこまで伝えられるか。
かっての企業で人事部長に会社説明会に召集された時があった。
そして学生から現場の声として質問があった。
「寮はどんな感じですか?。」
昔は独身者が住まう会社の寮があった時代である。
私は、少し考えてから言った。
「汚いですよ。どこから靴を脱いでいいかわからない(笑)。」
それは本当だった。
その受け答えを聞いていた人事部長が、後で私に言った。
「あの質問とあの答えにはドキドキしたよ(笑)。」
その後に続けて言った言葉に感動した。
「あそこで嘘を言って欲しくなかったから安心したよ。」
要は、寮の実態を正直に学生に伝えられて良かったということらしい。
如何に企業の実態を正確に学生に伝えられるか。
そこに、学生達のその後のルートが定まるという。
どちらが末長く自企業で活躍できるか。
腹を据えて入社してきて欲しいものである。
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コメント
KOZOさん、コメントありがとうございます。
自分の子供の就職。
そこで一旦、親の使命を果たしたという安堵感はありますね。
しかし、結婚まではやはり気が抜けませんね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年4月 7日 (土) 23時55分
娘が今年大学4年。連日のように会社説明会などに参加しているようです。ちょうど自分の時と同様、売り手市場。やはり人気はCMなど流している大手に学生は集まっているそうです。娘には身の丈以上の会社に入ってしまうと、後々大変だぞと言ってますが、まずは内定を1つでも確保してほしいというところが親心でしょうか(笑)
投稿: KOZO | 2018年4月 7日 (土) 19時11分