競合環境の変化
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
以前から書いてきたが、競合環境が大きく変化している。
同じ食品スーパーからドラッグへと変化。
食品スーパーの競合がドラックストア。
10年前までは考えられなかった構図。
しかし、ドラックストアが当たり前に食品や生鮮を扱うようになってきた昨今では、出店スペースが300坪でも可能なドラッグストアに出店攻勢が勢いを増し、600坪以上を必要とする食品スーパーの出店攻勢がなりを潜めた感がある。
食品スーパーの出店停滞とドラッグストアの出店攻勢。
ここ数年はこのような構図から、食品スーパーの周辺にドラッグストアが出店する環境が増してきたと言えよう。
極端な話、食品スーパーの隣に出店する場面も多い。
要は、ドラッグストアにとってみれば、同じドラッグ同士の競合関係とは別に、食品スーパーの隣という立地は相乗効果が得られるのであろう。
更に価格面でドラッグは強みを発揮できる構図。
そうなると逆にドラッグストアは食品スーパーの隣に出店する方がメリット大という事なのだろう。
生鮮に手を伸ばす以前のドラッグは相乗効果が期待できた。
しかし、最近のドラッグストアは生鮮の品揃えに着手してきている。
生鮮を有するドラッグは脅威である。
食品スーパーの強みは生鮮を有してワンストップショッピングを有利に進められてきたからだが、この構図が破壊されようとしているのである。
まだまだ経験値の差があり、青果での鮮度や品質管理に関しては食品スーパーに一日の長はあるが、それもいつまで持つか。
鮮魚がいずれ冷凍魚を中心にした品揃えに変化してくるような時代となり、精肉がアウトパックでも競争力のあるセンターが今後開業されてくれば、インストアの強みが薄れていく精肉部門の競争力低下から、ドラッグストアの攻勢は今後益々増していくだろう。
ドラッグを併せ持つ食品スーパー。
当社でも一店舗このような特性を持つ店舗があるが、やはり集客力は高い。
ドラッグを持つ利便性。
このパッケージをどう自社の勝ちパターンとして定着できるか。
この部分を今後の規制緩和を見越しながら自社に取り込めるかで、新たな競争のステージに突入していくのではないだろうか。
ドラックを取り込んでの健康志向の差別化。
その為には、薬剤の規制緩和が今後どのように進められていくのかにもかかっているだろう。
どんどん進む規制緩和。
今後、薬剤に関しても加速していくに違いない。
そんな時代に先手を打って食品スーパーが仕掛ける新たなステージ。
その先駆けとなるのだろうか。
大手スーパーが新たな試みとして出店するフード&ドラックという形態。
当地に一号店が出店するらしい。
出店面積はまだ小さいらしいが、動向が楽しみではある。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
ドラックのSM化。当方でも急速に広まってきていますね。特に300坪でも出店できるというメリットは大きいようで、そのような土地ならいくらでも出てくるのも追い風でしょうか。
さて、これら今後嵐のように出店してくる食品スーパー化してくるドラッグストアに対して負けないスーパーの対応の仕方とは。
食品スーパーの勝ちパターンは今後この競争力にあるような気がしますね。
投稿: てっちゃん | 2018年4月 4日 (水) 20時02分
新店や改装も建設コストのリスクが高まり損益分岐が描きにくい。更には慢性的な人手不足。
ドラックのSM化。SMのドラック化。店舗採算的にはプラス要因なのでしょうが果たしてこのようなお店ばかりでお客様は楽しいのか?
運営的にはまだまだ課題は山積みなのですが提携先の企業は楽しくなければスーパーでない事は理解しているのかと感じます。
投稿: dadama | 2018年4月 4日 (水) 09時19分
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
しかしいち早くそちらへのチャレンジはいずれ規制緩和の折には先手を打って一発逆転を図れるかもしれませんよ(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年4月 4日 (水) 00時11分
生鮮を扱うドラックは益々増えてきましたね 彼らはドラックという強みがあるから それができるのだと思います では逆にSMがドラックをやるとどうなるのか? 弊社でも実験店舗を二店舗ほど作る予定ですが数多あるドラックストアに勝てるのか大いに疑問です 恐らく人手不足で一類の調剤や商品は販売できないと思いますし他のドラックと差別化できるものがないと思います 結局投資が回収できずに終わらなければと思います
投稿: dondon-ki | 2018年4月 3日 (火) 13時21分