« アニサキスの季節 | トップページ | 熟成日本酒? »

2018年4月19日 (木)

銀座の女

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日放映されたNHKプロフェッショナル「私の流儀」。

  今回のテーマは「銀座の女」。

銀座のクラブのママを取り上げた。

  このテーマは男なら誰でも興味のあるところだろう。

そして、今回の放映からも多くの気づきを得ることができた。
いや、逆に他の男性が主役のプロフェッショナルよりもマネジメントという部分では大いに気づきがあった。

  要は、最高のおもてなしが凝縮された場所。

それが銀座のクラブ。

  顧客は一流の男たち。

その一流の男達が集い語らい、癒される銀座の高級クラブ。

  “どんな世界なのだろう”

我々には、一生賭けても通うことは出来ない場所かもしれない。

  だから憧れるのかもしれない。

そこのママが語る身上。

  「代えの効かない女になれ」。

人間として、代えの効かない人間であるかどうかは、他人が決めることである。

  他人から自分はどう思われているのか。

そこに、その人間の存在価値がある。
その存在価値を如何に高めて、顧客がリピートしてくれるか。

  この言葉は人間として追求すべき身上ではないだろうか。

そんな彼女のクラブのママとしてのマネジメントが今回の最大の軸ではないだろう。
か。

通常のクラブであれば、様々なノルマがあるという。

  売り上げ。
  同伴出社。

しかし、これらのノルマが達成されなければ、即解雇だという。

  非常に厳しい世界。

しかし、このママはいう。

  「時間をかけて成長する子も多い。」

だから、ノルマという数値ではなく、数値に現れない内面の魅力。
特に、一流の男性や組織人が通う場所であるから、彼らの癒しの場という存在だけでなく、彼らを一流の男に磨き込む場所でもある。

  一流の男の嗜みを教える場。

その嗜みとは、仕事の流儀でもあり人生の流儀でもある。

  その流儀を気づかせる場。

話を戻すが、彼女のクラブのママとしてのマネジメントとは、ノルマを課さずにクラブの従業員同士の絆を大切にし、女を磨き男に癒しの場を提供すようとするマネジメントである。

  店内の従業員同士の揉め事の排除。

これがこのマネジメントの狙いではないだろうか。

  銀座のクラブ。

ノルマが課せれるということは、隣のホステスが自分の競争相手でもある。

  従業員同士の揉め事は日常茶飯事であろう。

クラブのママとはそのような揉め事の解決者としても一流にならなければならないのかもしれない。

  今回は出てこないがここでも一流の手腕を発揮しているのだろう。

それは、自分の店の子が独立して開業する場合でも、同じ銀座の近くに出店させるところからも伺える。

  いわゆる器の大きさ。

器には大小がある。

  その器の大小に応じて人間は受容量が異なるのである。

それは包容力と言い換えることもできる。

  その包容力がリーダーの器であり力量なのである。

そんなことを考えながら、銀座の女を見ていたのである。








|

« アニサキスの季節 | トップページ | 熟成日本酒? »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→てっ●●ん会のママ達も中々ですが(笑)。
幾多の修羅場を掻い潜ってきたママ達ですから、彼女らも銀座のママに匹敵するほどの辛酸を舐めていることでしょう。
頭が下がります。

投稿: てっちゃん | 2018年4月19日 (木) 21時30分

企業により店長の位置づけは異なるようですね。これは密談案件として(笑)。
私もとあるご縁でとあるクラブに同行した事がありますがそこは裏の会議室でもありますね。対外的な重要決済の道筋を酒や女性の力を借りながら立てていく。そんなオフレコの場をリアルに接するクラブのママやホステスは人間的にも常識や魅力がないと勤まりませんね。てっ●●ん会もママも中々ですが(笑)。

投稿: dadama | 2018年4月19日 (木) 21時14分

dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
厳密に評価制度が個人の業績に一本化されたならば、店舗の店長の存在価値はなくなるでしょうね。
私は個人的には、店舗の商品はその店舗自体だと思っていますから、店舗の存在価値がお客様の客数であり、その客数を増やすのが店長、増やされた客数を如何に奪うかが部門チーフの仕事と思っています。だからまずは店長の指示のもとに客数増を店舗の店長を中心に一致団結するか、そして客数増が実現できたその後でそのお客様の支持を高めるのが部門チーフだと考えております。
部門がバラバラに行動した段階で店舗は崩壊の道を歩むだろうと確信しております。

投稿: てっちゃん | 2018年4月19日 (木) 19時25分

確かに我々以上に銀座の世界はシビアだと推察されますが 売上というノルマを課し他店のみならず仲間内でも競わせる それが個人プレーが評価されるシステムなんだと思います 弊社においてもD社の資本が入り人事制度も徹底した個人主義の評価制度に変わろうとしています 個人的には小売業はチームプレーだと思ってます お客様の為にまずは部門内で そして部署内で ひいては店全体で互いに協力し助け合ってきた風土 おそらく新人事制度では個人評価になるので助け合いや協力なんて事は無くなるのかもしれません 結果、一人で完結しなければならないのでD社は朝から夜までの長時間労働 になってるのだと思います
銀座の女のママさんのようの 個人のスキルを磨かせて精度を上げお客様に何度も来店したくなる売場を作る その為にはやはりチームで助け合うことも小売業は必要だと思います

投稿: dondon-ki | 2018年4月19日 (木) 13時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 銀座の女:

« アニサキスの季節 | トップページ | 熟成日本酒? »