置き場
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、あるチーフにこんな言葉を浴びせた(笑)。
「こんな置き場作ってんじゃねぇ〜よ。」
置き場?。
商品をただ置いただけの売場。
それは売り場と言わずに置き場と言って担当者に売れる売り場を指導してきた。
そして言った後に気づいた。
“相当久しぶりにこの言葉を使ったなぁ〜”
思えば5年ぶりぐらいであろうか。
転職してきた当時は頻繁に使っていたような気がする。
売り場の考え方の違いからくるギャップ。
私が学んできた売場作りと異なる陳列手法が、私には意思を持って担当者の作った売場には思えずに、いい加減に短時間で品出しを完了させるためだけに品出しをしたとしか思えない売場であった。
それに対して、当時の私はそのギャップの意味がわからずに担当者に「置き場」と言う表現で揶揄していたのである。
徐々にそのギャップの意味が理解できてきた私は、その後は頻繁にその言葉を使わずにいたのだ。
よって最後にその言葉を使ったのは5年ほど前のこと。
それ以来、流石にこの売場作りはないだろうと思って、先日使ってしまった。
それが言えると言う部下との関係もあったのだろう。
その置き場の陳列手法。
ドールジュースの表面のセロファンを破いて積んだだけの陳列。
お客様の視点からしても、段ボールの箱にそのまま入った状態で、商品の顔もダンボールで見えない状態。
手間を掛けずに品出しして置いただけの売場。
これを見過ごしていたら、いつまで経っても売れる売り場を習得することは出来ない。
品出しの効率はいいが商品回転はすこぶる悪い。
よく、生産性を上げるために品出しスピードを上げるために、とりあえず商品を売場に陳列するスピードに目が行きがちだが、生産性の分子は売上である。
作業時間だけを短縮しても生産性は高まらない。
売上が上がらない限り生産性は高まらないのだ。
その為には、最低限どこまでの手を加えて売れる売場にしなければならないか。
一度の手間で作った売場の効率。
それは、ある程度の商品の回転スピードと売れる状態の継続時間で決まると思う。
ある程度の時間を費やして長く継続して売れる売場が保たれる。
それが、売れる売場にはなったが、その状態が商品回転によって短命の終わる売り場の状態であれば、更に追加で売場に手を加える必要があろう。
そう考えると多少の時間を費やしても売れる売場が長い時間維持できる陳列にしたほうが生産性は高まると言える。
やはり売れる売場をしっかりと理解して積み込むことが大切。
結果として、一度作った売場が長い時間売れる売場として維持されていることが大切なのだ。
置き場。
そこからは何も生まれない。
| 固定リンク
| コメント (7)
| トラックバック (0)
最近のコメント