理屈と現実
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
学校で学ぶ経営学や経済学。
しかし就職してみるとその原理原則通りにいかないもの。
同様に、企業にもマニュアルがあったり部門ごとの教本があったりするが、実際に現場の店舗で働いてみると、その教本通りにいかないケースが多い。
だからと言ってマニュアルを否定するつもりはない。
そのギャップがどんな場面でどの程度ずれるのかを現場でよく観察することが大切なのである。
理屈と現実のギャップ。
理屈は現場に居ようが居まいが誰でも学ぶことができる。
だから、極端な話、小学生からでも学ぶことができるし就業している従業員も学ぶことができる。
ここで多くの知識を学ぶことができる。
頭の中には、多くの経営理論や店舗運営の理論を押し込むことができるのだ。
この知識は基本的に知恵の土台となる。
より多くの知識は、実際の現場において新たな発見の場において仮説検証の基準となるからだ。
以前学んだ理論が実際の現場ではどれほどのギャップがあるのか。
それも、一つ一つの現場ごとにそのギャップは異なるだろう。
理屈という基準に対してのギャップ度を測定する。
その為にも、理屈をしっかり学び習得することは非常に大切である。
しかし現実の現場にはギャップが生じる。
そのギャップを一つ一つ埋めていく作業が、自分の成長なのだろうと思うのだ。
それが応用力なのだろう。
例えば、マニュアルでは閉店前にグロサリーの前出しを表記している。
しかし、現実にはグロサリーの遅番が2名しかおらず、品出しに追われ、前出しまで手が回らない。
最優先で前出しをどこまでやるかという応用が生まれる。
そして、数値効果としてこのお店の前出しにおいて絶対に譲れない領域が見えてくる。
最低でもそこの前出しだけは閉店前に終えて翌日を迎える。
そのようにマニュアルをアレンジして現実とのギャップを埋め合わせていく。
そして、そのギャップは2度と同じ格差ではなく、時間に応じても異なるギャップの度合いを示してくる。
だから理屈と傾向を読んで先手を打つことになる。
その先手が適切に打てることが、それぞれの進化なのだろうと思うのである。
その現場の理屈と現実のギャップの把握。
その把握から、そのギャップを埋めるための行為。
その行為を通して現場力が身につき、自らの仕事面での成長を促していく。
その延長線上に店舗の成長があり業績がついてくるのだ。
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コメント
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
基本的なマニュアルは有無を言わさずやらなければならないでしょうね。
しかし52週MDレベルになっていくと、どうアレンジするか、もしくはどう飛び出すかが大切であって、本部指示通りという意識からすでに「やればいい」という意識が見え隠れしますね。
投稿: てっちゃん | 2018年3月29日 (木) 18時02分
マニュアル=標準化 だと思います マニュアルのなかでも前出しなど作業の基本となる部分と本部作成の52MDなど商売の基本となる部分の二つがあり総括して運営だと思います いずれにせよそれを行うのは 人 でありマニュアルによって決められた事を何故やらなければならないのか? それをやるとどういう効果が出るのか?それを教える側は伝えなければならないと思います 弊社でよく耳にするのは これに書いてあるから とか 本部が言ってるから と言う言葉をよく聞きます それでは伝わらないし続かないし応用もできません
基本というマニュアルに基づいた 暴走
こんなメンバーを増やすのが店長の仕事だと思います
投稿: dondon-ki | 2018年3月29日 (木) 13時19分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
マニュアルに関するコメントでも、以前の店長職と現在での微妙な違いが出ているような(笑)。
環境が変わり、より現場から一歩引いた目線でマニュアルが語られるようになられたのだと思います。
こんな生意気を言う私も、一度商品部に身を置かせていただいたおかげで現場から付かず離れずの視点が持てるようになりました。両方の経験は商品と販売を結合させてくれるものですよね。
投稿: てっちゃん | 2018年3月29日 (木) 11時09分
マニュアルはあるべき姿をくれるの示しているのですからあるべき姿を数値的根拠に基づいて腹に落として行動する事が大切ですね。マニュアル化した背景には必ず根拠がある訳で根拠を理解せずに実施しても効果も見えにくく結果基本の大切さを理解しないまま売場が荒れていくのだと思います。マニュアルをアレンジできるのも真因を理解していればこそですね。
投稿: dadama | 2018年3月29日 (木) 10時34分