積み重ね
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
よく言われる言葉。
「客数が伸びてるから鮮魚も良いよな。」
例えばの話で鮮魚の事例を出したが、上記のように客数の伸びや店舗計の伸びに引きずられて特定の部門の業績も良いというふうな思考をよく言われる。
しかしいきなり店舗計がよくなるはずはない。
いくらスーパーという一つ屋根の下のお店とはいえ、その売上は個別個別の部門の積み重ねでしかないのだ。
だから部門毎の努力の積み重ねが店舗の集客力となる。
どの部門も手が抜けないのである。
そして、手を抜いた(努力を怠った)部門ほど店舗計からのギャップが大きくなる。
“外部環境に左右される部門”
確かにそれもあるだろう。全社計も同様に鮮魚部門が良くなかったり精肉部門は絶好調だったりはする。
しかしそれでも個店別には業績は様々。
それは、そのお店の鮮魚部門は現状から目の前のお客様に近づこうと努力している結果の業績。
そして、その部門の努力の積み重ねが店舗計を更に押し上げていったり、押し下げていったりするのである。
店舗のリーダーは一様に各部門に対して、来店客数を高める施策にどう取り組むかという協議が必要となる。
ある部門だけの努力や結果で店舗数値が変わるものではない。
全ての部門の業績の積み重ねこそが、店舗の強みとなっていくのである。
それだけ部門毎の暮らしへの影響は高いということだ。
しかし、その割合は多少異なるだろう。
やはり青果部門の来店客数への影響度は他部門よりも高まる。
要は、青果部門が強いか弱いかで集客数に影響が出てくるということだ。
だから、どのスーパーも青果部門をお店の顔と表現して強化しようとする。
日々の料理に使うもの。
常備しておきたいもの。
だから新鮮でお買い得な野菜があるお店を第一に選択するお客様が多い。
そこが競合店との比較で一番の差別化となる。
そして、日々の客数を左右するのも野菜の数値に比例する部分は大きい。
“それならば野菜だけを強化すれば良いのか”
そこからがワンストップショピング性の高い店舗となるか否かの境目であろうか。
お客様にとってより便利なお店かどうかはそこで決まる。
そこをしっかりと各部門と打ち合わせ、実現し、評判として口コミが広がっていく。
そこから必ず未来が広がっていくだろう。
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コメント
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
御社のチラシ訴求も最近変わってきましたね。「春の新商品フェア」。このチラシに載っている商品群に女房は見入っていました(笑)。メグミルクのミルキーソフトをパンに塗ったら美味しかった。
春のグロサリーの訴求としてはいいアイデアだと思いますよ。
投稿: てっちゃん | 2018年3月22日 (木) 10時17分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
何れにしても、ただ商品を並べていても縮小均衡になっていくだけですので、どう調理するか、如何に簡単に調理できるか、食することによってどんな健康が得られるのか、等のお客様メリットを徹底的に訴求していかなければ需要は回復しないでしょうね。商売とは最終的には製造した商品を最後まで売り切ること。どうしても製造部門の担当者や業界の進化できないところはそこの売り切るという商売感覚の少なさなのかと思います。
投稿: てっちゃん | 2018年3月22日 (木) 10時10分
確かに客数をあげるメインは青果であり生鮮でありますが 弊社の場合食品の売上と利益の要はグロッサリーになります。
そこでどう日々のお客様に旬を打ち出せるか?これが鍵になると思うのです。青果の春物野菜 鮮魚の春の魚 精肉さえも鍋物から焼き肉へ その素材を引き立たせるのがグロッサリーだと思います しかしながら、この季節の境い目 三寒四温の中でなかなかグロッサリーは打ち出す事が難しく結局多品種、多様な商品を品揃えお客様に伝わらない 売上パイの大きい部門だけに店舗売上、利益に対する影響も大きい 春分なのに寒い本日も鍋物が売れたりと 関東では雪も降るような日 この時期の店舗としての打ち出し 本当に何回経験しても難しいです
投稿: dondon-ki | 2018年3月21日 (水) 22時45分
鮮魚に弱い男なので(笑)的外れかも知れませんが(笑)。精肉は牛・豚・鳥の三品種のみで多彩なメニューが思い浮かぶ。魚は和のイメージが強い分、洋のメニューが見えにくい。魚離れと言えど寿司は大人気ですし、生サーモンも絶好調。春は貝が旬。桜鯛、さわら・・・
偶々こんなサイトを見つけたのですが食べてみたくなるのは私だけでしょうか。コト力や提案力でまだまだ食べてみたいと思うお客様は少なくないと思うのですが・・・
http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/monthly/avril-fi.htm
投稿: dadama | 2018年3月21日 (水) 20時39分
k.kさん、コメントありがとうございます。
外部与件の影響で、相場高の青果、食生活の変化からの精肉は共に絶好調。その逆で暮らしの変化、食卓の変化に対応できない海産物業界は大不振。
そのような構図でも担当者次第で数値はブレるもの。そこを上限にブラスのが店長やチーフの対応力でしょうか。やはりこの時代に鮮魚部門が店計以上の数値をキープしている店舗の鮮魚チーフは立派だと思いますよ。そんなチーフほど、在庫管理や人員管理、そして力量ある担当者を部下に自分の理想の売り場を実現して安定した業績と利益を叩き出す。各企業に一人二人は必ず存在するもの。そんな人材に学ぶか否かで企業の数値も大きく変わっていくのでしょうが。
投稿: てっちゃん | 2018年3月21日 (水) 06時49分
はっとしました。ドキッとしました。
当店(当社)鮮魚、水産部門も軒並み構成を落としてます。
精肉、畜産と何故か日配部門が好調。
当店の構成落とした原因のいくつかは解っていて上司の追及にも説明はしました。
多くを書くと大変なことになるので書きませんが(+_+)
野菜は相場高だったりでドコも同じだと思いますが。
創意工夫がまだまだ足りないのを実感してます。色々な意味でですが。
勉強するための題材がたっぷりあるので先ずは真似しつつ、プラス工夫してやっていきます。
店の伸びにいつまでも後れをとりたくありませんもんね!
投稿: k、k | 2018年3月21日 (水) 04時38分