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2018年3月

2018年3月31日 (土)

取引業者との関係

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、朝の挨拶回りをしていたら、鮮魚チーフから言われた。

  「運送業者のドライバーがドアを壊したようですよ。」

要は、早朝に配送業者のドライバーが、惣菜のコンテナを店内で移動中に、スィングドアのフレームにコンテナの角をぶつけて、内側のフレームに引っ掛けフレームが曲がってしまったと言うことだ。

  ドアの内側のフレームなのでスィングドアが閉まらない。

よって、後ほどそのドライバーが私宛に再び来ることになっていると言う。

  通常なら、こんな場合は運送業者持ちでフレーム交換だろう。

私も当初はそのつもりでいた。

  しかし何か引っかかるものがあった。

この場合、業者という取引先相手だから、相手に責任を全て押し付けて修理させようとするが、これが自前の担当者が不注意で壊したものであれば、なんとか自前で修理して無きものとするだろうなぁ〜ということ。

  “ちょっくら、直してみるか”

フレームをドライバーで開けて取り外し、曲がった部分を力ずくで押し返し、更にペンチで多少修正すれば元どおりの形には治った。

  多少の傷は残ったが機能的にはなんら問題ない。

そして、取り付け直した結果、全く支障なく元どおりに戻ったのだ。
その後、当事者のドライバーがやってきた。

  「全く申し訳ありませんでした(最敬礼)」

ちょうどその時に、建物の建築業者が本部から手配されてやってきたので、建築業者に自分で直した旨を話したら、「ほとんど問題ないでしょう。」とのこと。

  「ということで、今回は謝罪だけで大丈夫だよ(笑)。」

そのドライバーは、本当に申し訳なさそうにしながら商品搬入をして帰って行った。

  先日の引越し難民の事例もあるようにドライバー不足の時代。

いくらドライバーの責任とはいえ、自前で修繕できるレベルであれば直してやる。

  特にドライバーは重労働。

過酷な労働環境の中で、更に自分の不始末とは言え取引先の建物を破損させたとなったら、おそらく自腹で修繕費を支払うようになるだろう。

  これからも長い付き合いの相手である。

そう考えると、できるだけのことはしてやりたいと思うのである。
その後、配送業者からも電話があり謝罪とその後の対応を話したが、すでに修繕済みと話すと逆に感謝された。

  取引相手の過失だから全て相手持ちで修繕させる。

それが当然の対応かもしれないが、今後も続く長い付き合いの相手。

  現場では出来るだけいい関係でありたいものだ。

そう考えると、お互いに譲れるとことは譲っていい関係を積み重ねていきたいと思う。

  現場では色々なことが起きているのである(笑)。







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2018年3月30日 (金)

褒めるとき叱るとき

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


企業人はある意味、褒められ叱られ成長していくものでもある。

  褒め方、褒められ方。
  叱り方、叱られ方。

これらの手法で、微妙に自分のモチベーションや今後の行動の仕方が変わってくるものである。

  上司やリーダーにとっての叱り方褒め方。

かっての上司は如何に叱るかが上司たる役割だと思っていた。

  部下の細部に渡り欠点を洗って叱りとばす。

現代でもそんな上司がいるのかもしれない。
しかし、私が知る限り、この業界でこのような上司にめぐり会う機会は少なかった。

  それでも数名の店長はそんな雰囲気を持つ方もいたが(笑)。

それは、当時から小売業、特にスーパーマーケットというチェーンストアの従業員として、ある程度マニュアルに沿った業務内容となれば、自分の商売感以上にチェーンストア理論に則った企業のマニュアルの定着を優先されたのが要因なのだろうと思う。

更に接客業という立場上、自ら人との接し方においても、店長自らが爽やかな対人関係を築く必要上、部下への対応も必然的に礼節を持って接すべきとのモラルがあったのかもしれない。

そんな関係からか、入社当時から店長や副店長が自ら歩み寄ってきて酒を酌み交わしたり夕食後に団欒したりと言う関係が多かったような気がする。

  そんな関係を通して、部下の褒め方叱り方を学んできた。

褒め方の場合。

  やはり直接面と向かって褒められるのはリアルで嬉しい。
  しかし皆の面前で褒められれば更に嬉しさ倍増してくる。

しかし、褒めると言う行為を更にお互いの信頼関係構築まで高めていくと言う意味では、部下が居ない陰で褒めて、口コミでそれが部下の耳に伝わることが一番であろう。

  自分が居ないところで褒めてくれている。

それは、上司の本心として自分に繋がり、自分のいないところで掛け値なしで褒められたと言う信頼感である。

  ここで上司との信頼関係は最高潮に達する。

逆に、自分が居ないところでけなされるのは、全くの逆効果となり信頼を失う結果となることも心に留めておくことだ。

  自分が居ないところでの言動。

これは、掛け値なしの本心と受け取られてしまう。

  揉め事の発端もここにある。

本人が居ないとことでその人の噂をする、評価をする、欠点を吐露する。

  いずれも、信頼を失うことを承知で行動することだ。

よって、本人を叱るときは本人に直接対面で叱ることである。

  決して他人をして本人に自分の言葉が漏れてはならない。

必ず自分の言葉で他人を介さずに本人に直接話をして叱ることだ。

  それ以外の手法をとってはならない。

それは大原則である。

  当然、一つ叱ったら3つは褒めたいものだ。

褒め方、叱り方。

  何れにしても、本人へのモチベーションの刺激である。





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2018年3月29日 (木)

理屈と現実

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


学校で学ぶ経営学や経済学。

  しかし就職してみるとその原理原則通りにいかないもの。

同様に、企業にもマニュアルがあったり部門ごとの教本があったりするが、実際に現場の店舗で働いてみると、その教本通りにいかないケースが多い。

  だからと言ってマニュアルを否定するつもりはない。

そのギャップがどんな場面でどの程度ずれるのかを現場でよく観察することが大切なのである。

  理屈と現実のギャップ。

理屈は現場に居ようが居まいが誰でも学ぶことができる。
だから、極端な話、小学生からでも学ぶことができるし就業している従業員も学ぶことができる。

  ここで多くの知識を学ぶことができる。

頭の中には、多くの経営理論や店舗運営の理論を押し込むことができるのだ。

  この知識は基本的に知恵の土台となる。

より多くの知識は、実際の現場において新たな発見の場において仮説検証の基準となるからだ。

  以前学んだ理論が実際の現場ではどれほどのギャップがあるのか。

それも、一つ一つの現場ごとにそのギャップは異なるだろう。

  理屈という基準に対してのギャップ度を測定する。

その為にも、理屈をしっかり学び習得することは非常に大切である。

  しかし現実の現場にはギャップが生じる。

そのギャップを一つ一つ埋めていく作業が、自分の成長なのだろうと思うのだ。

  それが応用力なのだろう。

例えば、マニュアルでは閉店前にグロサリーの前出しを表記している。
しかし、現実にはグロサリーの遅番が2名しかおらず、品出しに追われ、前出しまで手が回らない。

  最優先で前出しをどこまでやるかという応用が生まれる。

そして、数値効果としてこのお店の前出しにおいて絶対に譲れない領域が見えてくる。

  最低でもそこの前出しだけは閉店前に終えて翌日を迎える。

そのようにマニュアルをアレンジして現実とのギャップを埋め合わせていく。
そして、そのギャップは2度と同じ格差ではなく、時間に応じても異なるギャップの度合いを示してくる。

  だから理屈と傾向を読んで先手を打つことになる。

その先手が適切に打てることが、それぞれの進化なのだろうと思うのである。

  その現場の理屈と現実のギャップの把握。

その把握から、そのギャップを埋めるための行為。
その行為を通して現場力が身につき、自らの仕事面での成長を促していく。

  その延長線上に店舗の成長があり業績がついてくるのだ。







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2018年3月28日 (水)

転がるネタ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


よく言われること。

  「よく毎日書けますね。」

この言葉には二つの意味合いが込められているのだろう。

  一つは、継続に対しての意味。
  二つは、書くネタが続く意味。

継続に関しては、これはもはや今更止める訳にはいかない状況です(笑)。

  このブログを終える時は店長を降りた時であろうか。

また定年まで約2年の時間がある。
それまでは続けられるだろうが、さてその後はどうなるだろうか(笑)。

二つ目の書くネタに関しては、これも皆さんからよく言われるのである。

  ネタ切れにはならないのですか?。

芸能ネタの日曜日のネタ切れはあるが、不思議と平日の仕事面でのネタは切れない。

  なぜか?。

日々現場で店長職をしていると、ネタは至る所に転がっているからだ。

  ネタが転がっている?。

そう、現場で現実に起こっている事象から、いくらでも書くネタを拾うことができるのである。

  お客様との会話からも従業員同士の揉め事からも。

それをネタとして拾い上げるかそのまま転がしておくか。

  ネタとして拾い上げようとすればそのままにはしておけない。

必ず入り込んでネタの完成を図るだろう。

  その行為が以前との違いだろうか。

ブログを書く前は、それらのネタをそのまま転がしておいたのだが、ブログを書き始めてからは、それらをネタとして拾い上げようとするようになった。

それも、せっかくブログの載せるのだから、そのネタを更に完成した状態でネタとしてアップしたいというイヤラシイ?心理も働き、そのネタに積極的に関わろうという意識が生まれる。

そこに以前とは違った店長としての行動が加わるようになった。

  転がるネタを活かしたい。

その意識と行動が、従来の行動に加わり自分なりの店長像が構築されていったのかもしれない。

そういう意識で店長職をこなしていくと、従来よりも転がるネタのその裏側まで探ろうとする意識が生まれる。

  その裏側に物事の本質があったりする。

その裏側まで入り込むから、物事の本質に近づけ、自分の成長へと繋がった。

  しかし、当初はこのような転がるネタがなかなか探せなかった。

当初は今までの自分が感じていた想いをそのままぶつけていただけであるが、そのネタが尽きると、本当にネタ切れになりそうだった。

  そこからのネタ探し。

しかし現場で仕事をしていると、そのネタが見えてくるのである。

  それは日々あらゆる問題が表面化してくるから。

そこには物販の最前線ではあるが、そこに関係するお客様や従業員が集まる現場でもあり、そこには日々異なる問題が発生する場でもあるということだろう。

  その問題の奥を探るとネタは豊富にあるということだ。

そして、そんな目で物事を見れるようになったことに対しては、やはりブログの自分への効果だろうかと思うのである。







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2018年3月27日 (火)

集まる組織

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人が集まってくる要素。

  お客様が集まってくるようなお店。
  従業員が集まってくるようなお店。

それが企業なのかお店なのか人なのかは様々だが、自然に人が集まる組織になれれば人員不足などあり得ない世界になる。

  自然に人が集まってくる雰囲気。

その雰囲気作りもその組織のリーダーの役目であろうか。

  従業員が集まってくる要因。

特に食品スーパーのような立地であれば、基礎商圏の2k以内に住まわれるお客様が従業員として就業する場合が多い。

  従業員 = お客様。

この構図が殆どであろうか。
そうすると、従業員として応募してくるということは、以前からこのお店のお客様として来店されていたということだろう。

そんな方が、自分の働く場としてそのお店を選択する。

  店内が綺麗。
  知人が働く。
  活気がある。
  評判がいい。

等々の噂や自分で見た感覚で、就業を決めたのであろう。

  店内で働く従業員の姿。

この姿を見て、聞いて、自分もそんな環境で働きたいと意思を決定する。

  そう考えると、店内雰囲気が如何に大切かということ。

それは、店舗のパートさんの就業動機だけでなく、そのご子息達の入社動機にも大きく寄与すると思われる。

  就職に父兄が影響を与える時代。

普段の買い物でその店舗や企業を利用している父兄のご子息が親に就職希望を明かしたとしよう。

  普段利用している父兄がその企業をどう見ているのか。

それがご子息との会話に中に必ず現れてくるだろう。

  お客様の中から働く仲間が現れる。

常にそう考えていれば、店内での従業員の働き方が未来の仲間に見られているということである。

  そのハツラツとした姿が集まる組織作りなのである。

そしてそれは口コミでも周辺地域の方々に流れていくのである。

  “あのお店は揉め事が多い”
  “あそこは店長が威張ってる”
  “○○部門に女ボスがいる”

そんな噂や口コミは地域に浸透しているものである。

  これらが集まる組織を妨害しているといえよう。

そんなところから、集まる組織は崩れていき、人員不足が解消しないのだろう。







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2018年3月26日 (月)

製造と販売

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


製造と販売。

  メーカーと小売との関係?。

いやそうではない。

  製造して販売する。

生鮮、惣菜、ベーカリー部門は一部から全部の商品を製造しているのである。

  惣菜・ベーカリーはその殆どが店内製造。

精肉は加工肉以外は店内製造、鮮魚もメーカーパックのわかめや塩辛等を除けば店内製造。青果もカットフルーツや野菜の半ギリ等は店内製造。

  如何に多くの商品が店内製造されているか。

これが食品スーパーの特性であろうか。

  販売以前に製造をしなければならない。

よって、人員不足に陥ると製造段階での商品化にまず支障をきたすのである。
そしてこの二つの構造を持つ部門の難しさは、製造技術の習得と販売技術の習得の二つの技術を習得しなければならないという煩雑さ。

  製造に強い担当者。
  販売に強い担当者。
  両方に強い担当者。

しかし、私の経験上、両方に強い担当者は本当に稀である(笑)。

  必ず一方が強ければ一方に弱みを持つ担当者が殆ど。

素晴らしい調理技術を持ち、綺麗な商品化をするのだが、売場で陳列されるといい加減さが現れる担当者もいれば、どう見ても馬の餌でしかない刺身しか製造できないのだが、陳列させるとそれこそインスタ映えする見事な売場を作る担当者もいる(笑)。

  天は二物を与えず。

まさに二物を与えないのかと思えるほど、どちらかが素晴らしければどちらかがへなちょこなのである。

いわゆる職人と呼ばれる人たちがいる。

  街の工場ではそんな方々が沢山存在するのだろう。

絶対に妥協せずに一つ一つの作業工程を積み重ね、見事なお造りを作るチーフがいる。

  しかし販売技術に難がある。

だから、陳列されている商品はいずれも魅力のある商品が並ぶが、どうもチグハグな売場になってしまう。

  陳列技術に乏しいとそうなってしまう。

見事な商品が見事な陳列に乗っかり、素晴らしい売場が提案されている。

  意外にそんな売場が多かったりする。

我々の仕事は、最後に売り切って利益を叩き出すことである。
だから、メーカーとは違って、商品化技術も重要だが、陳列技術を高めて最終的に商品を売り切れる技術を身につけておくのが本来の仕事であろう。

  それが商売人としてのこの業界の本質である。

よって、部門の担当者やパートさん達が身につけるべきは商品化技術であるが、チーフクラスが身につけるべきは販売技術である。

  チーフが職人化していては次が無い。

チーフクラス以上は絶対に販売技術を身につけ、部下がいい商品を製造してチーフが販売技術を以って売り切り売上を高めていくという役割が理想だろうか。

そういえば、私も入社当時は直属の上司にせっかく盛り付けたお刺身の盛り合わせを、商品価値が無いと罵られ本来580円の売価の商品を398円に下げられたっけ(笑)。








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2018年3月25日 (日)

映え(ばえ)

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


インスタ映え。

  更に最近では「映える(ばえる)」と言うらしい(笑)。

私はインスタグラムはやっていないので、どのような画像が飛び交っているのかわからないが、相当色合いも作られた派手さがあり、アップされる写真も見応えのある画像なのだろう。

  “どうせ載せるなら見栄えのする画像を”

誰でもそう考えるだろう。
それは、お客様が来るのに散らかったままの客間には通さないのと同じこと。

  どうせアップするなら注目されたい。

それがSNSでの表現方法であろう。

  写真のアップがほとんどだから。

何かを表現するのに、Facebookやラインなんかでもそのほとんどは写真が主流である。

  文字だけのSNSはこのブログぐらいなものであろうか(笑)。

結城先生や水元先生達のブログでさえ、多くの写真と文章の組み合わせである。

  やはり写真の説得力は抜群である。

百聞は一見に如かず。

  一目見ただけで幾百の言葉にも勝る表現力。

だから、多くのSNSでは写真を選択し、どうせ載せるなら見栄えのする写真を、そんな意図からどんどん見栄えのする写真が増え、更にはその為だけに多額の金額を使って見栄えだけをよくした写真が撮られ、食べきれずに残していく羽目になるのだろう。

  この傾向が我々業界にも定着してほしいと思うのである。

それは、売場作りにもインスタ映えするような見せ方を導入し、その結果として売上拡大に結びつくような売場を期待したいものである。

  私も売場の写真撮りには大いに気を使う。

それは、部下達がせっかく作った売場である。

  どうせ写真という記録に残すのだからいい売場を。

そう思うのである。
だから、その売場に関する媒体は極力探して取り付ける。
当然、手直しをし前ヅラを合わせ、縦横斜めの陳列ラインを揃え、最後は脚立に乗りどの角度から撮影するかを決める。

同僚によく言われるのは、写真の売場はどこにいった(笑)。

  要はあの写真通りの売場になっていないという嫌味。

それは当然である、今できる最高の売場に手直ししてから写真を撮るからだ。

  しかし確実に写真の売場がどこかのタイミングで存在はした。

写真の売場が存在したということは、その時間帯にその売場を見たお客様は多少なりとも感動したと思われる。

  その方達がリピーターなって頂ける可能性は高まる。

更に、その写真で報告書を作成するため、企業のトップやバイヤー達からも部門の担当者が評価される確率も高まろう。

  “いい売場を作れば業績も自分の評価にも繋がる”

その連鎖が、店長と担当者との信頼関係でもあり私の部下のアピールでもある。
そしていずれ1日に一回の売場の存在回数が増えていき、いずれ最高の売場が標準化されていくのである。

  インスタ映えする売場。

この視点からでも、いい売場を維持する側面があると思えるのだ。








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2018年3月24日 (土)

ステーキ店の隆盛

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のガイアの夜明け。

  「いきなりステーキ」を取り上げていた。

お客様の要望するグラム数を、要望する焼き加減で食べられるステーキ店。
番組では、若い女性が厚切りのステーキをミディアムの焼き加減で食べるシーンが放映されていた。

  “食べてみたいなぁ〜”

日本人の牛肉に対する嗜好はますます自然体で伸びて行くのだろう。

  かっては焼肉店が話題を集めた。

そして、焼肉店で品揃えされた希少部位が我々スーパーでも当たり前に希少部位の部位名で販売されるようになり、牛肉の売上が更に高まった。

  更に今度はステーキの厚さにこだわる嗜好の高まり。

そして、この流れに乗って、スーパーの牛肉の厚さに変化が現れ、更に需要が高まって行くのだろう。

そして今回の放映で驚いたのは、ラーメンチェーン店がいきなりステーキのフランチャイズになり看板を変えてステーキ店に変貌する姿が描かれていた。

  福島の本拠地を置く幸楽苑。

低価格で美味しいラーメンチェーンだったが、昨今は顧客が離れていると言う。
そこで幸楽苑では、現在の店舗を数店舗いきなりステーキへ変えていこうと決断した。

  ステーキ店の隆盛。

いきなりステーキでは、毎年200店の出店を目指すと言う。

  それだけ、一店舗での行列が多いらしい。

前述でも、お好みのグラム数でお好みの焼き加減でステーキが食べられる。

  普段食べたことのない極厚のステーキ。

私も何回か、極厚のステーキを自宅で焼いて食べたが、輸入牛でも美味しい。

  外側のカリッとした味と中のレアな味わい。

この味のバランスは厚さ3センチ以上でなければ味わえない。
そして、そんな極厚のステーキが外食から端を発して日本人の味覚に加わって行く。

  そしてそれがスーパーの店頭にも並ぶようになるだろう。

その連鎖が、精肉部門の成長を支えてきた。
だから、精肉部門は現在の用途別の縦割りがどんどん増加している。

  内臓肉、味付け肉、ハンバーグコーナー等々。

従来には無かった縦割りが続々と拡大してきて、それに伴って売上も拡大傾向。

  いずれ厚切りコーナーも出現するだろう。

それが、変化への対応ということだ。

  逆に魚に関しては回転寿司が牽引。

魚を寿司で簡単に食する。
しかしなかなかスーパーの店頭に回転寿司での人気メニューが並ばない。

  この違いが精肉部門と鮮魚部門の違いだろうか。

外食で人気の食材は自宅でも食べたいはず。
もしくは、スーパーの寿司売場で購入しても食べたいはず。

  しかしなかなかそれらの商材が並ばない。

外食で人気の商品や食べ方。

  敏感に導入するか否かが業績を分けるのであろう。







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2018年3月23日 (金)

引越し難民

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、通勤途中でラジオを聞いていたら、興味深いニュースが流れていた。

  引越し難民。

“なんだそれ!”

  新生活が始まるこの時期の引っ越し。

その為に引っ越し業者を手配して引越しをするのだが、ドライバー不足と働き方改革により慢性的に営業面での時間が不足しているという。

  そこに引越し時期の集中。

よって、引越ししたく引越し業者に電話しても予約が取れない状態が、今週末の3月24日から4月の8日頃まで続くという。

  これも大変なことだと思う。

私も家を建てる前は独身時代も家族を持ってからも人事異動の際には引越しをしてきた。

  幸いにこの時期の異動は少なかったが。

我々の業界は4月の定期異動よりも2月や3月での決算期以前での異動が多い。

  なぜかはわからないが。

よって、人事異動は2月もしくは不定期な異動が多い為、幸いにもこの時期での引越しの経験は無い。

  それにしても引越し難民という言葉は最近生まれたワードではないか。

やはり、運送業界のドライバー不足が主たる要因だろう。
ネット売買の増加によって、運送ドライバー自体の人員不足が顕著になってきた昨今に加えて、どの業界でも叫ばれている働き方改革。

  特に運送業界と外食業界での改革。

マスコミでも大きく報道されて以来、この業界での改革は大きく前進してきたのだろうが、逆に言うとその分利用する側はどこかでその反動を食らうことになる。

そして改めて想う事がある。

  新たなお客様の獲得時期。

その本格的な商戦が始まろうとしていると言う事。
前にも何度か書いた事があるが、3月〜4月は人事異動や新入学のシーズンとなる。

  顧客も異動の時期。

従来のお客様が離れることによってリスクが増加するが、逆に言うと新たなお客様を獲得できるチャンスの時期でもある。

  普段の買い物の場として選択されるか否か。

この違いで大きく売り上げを上げる可能性もあれば、逆に大きく売り上げを下げる可能性も大いにある。

引越し難民が出ると言う報道はやはり新たな顧客が基礎商圏の中に生まれると言うこと。

  特に主要駅の近くの店舗はそのような環境を迎える時期である。

特に単身者や独身者は駅周辺に住まう事が多い。

  新規顧客の可能性。

新たに移動してきた方は、当面の自宅の整理つくまでは惣菜類やお弁当でしのぐ事が多い。

  惣菜、ベーカリー、カップ麺等の品揃えの充実。

ここから新規顧客獲得が始まるのである。








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2018年3月22日 (木)

自ら捨てる

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


自分で作ったものを自分で捨てる。

  これ以上寂しいものはない。

自分で積み重ねてきたもの、自分で育ててきたもの、自分で確立してきたもの。

  それらを捨て去るということ。

それは、今まで歩んできた道、自分で確立してきた自信を全て破棄するということであり、それは屈辱であり、自信の喪失に他ならない。

  だから鮮魚部門は時代に適合できないのかもしれない。

私も鮮魚部門で育った端くれである。

  この業界で鮮魚部門に配属されたことを誇りに思っている。

そして、鮮魚部門の旬の展開や刺身の製造売り切り、更には年末商戦やお盆商戦といった鮮魚部門の花道での盛り上がり等を経験してきて、売場作りや単品量販を通して売れる売場つくりの店舗への波及も実践してきたと思っている。

  全ては鮮魚部門を原点としている。

そして、鮮魚部門の今までの成長や進化を牽引してきたとも思っている。

  刺身や丸魚の強化。

これはスーパーにおいての鮮魚部門の進化の歴史でもあろう。
特に、内陸の地域での鮮魚部門は塩干物や塩鮭鱒、魚卵等の売上をベースにしてきたのだが、そこに刺身類や丸魚類を地道に強化してきた結果、現在のチェーンストアにおけるスペースレイアウトの中でも刺身丸魚がしっかり確保され、お客様の購買率の高まりを高めてきたと自負しているのである。

  それは鮮魚出身者が抱く自信でもあろう。

私は今、鮮魚部門の華である刺身というカテゴリーを強化部門から外そうとしている。

  ずっと刺身を強化し続けてきたという自負。

そしてそのことによってスーパーの鮮魚部門がお客様から高い支持を得てきたという自負。

  その自負を今捨てようとしている。

寂しいことであり情けないことである。

  しかし今ここで捨てなければ明日は無い。

その勇気を今持たなければ、永遠に鮮魚部門は時代から取り残されていくような気がするのである。

  捨てるというと大げさではあるが。

今後の成長が望めないカテゴリーに必死にしがみつくよりも、次代に向けて新たなカテゴリーをどう強化していくか。

  それを模索してみようと思っている。

そのように方向転換しなければ、鮮魚部門の利益は残っていかないだろう。

  刺身という鮮魚部門のカテゴリーにかっての価値は見出せない。

それは、刺身に対してのお客様が感じる価値が低下している時代だからである。

  自分達で育ててきたものを自分で捨てる勇気。

そして、その結果として鮮魚部門の荒利益は回復の兆しを見せている。
特に、スペースに比較して売上の低いお店の利益が大幅に改善され始めてきた。

  鮮魚部門は活きの良さと粋の良さ。

それは、今後も変わらない方向性であろうが、そのことに囚われすぎて本来の目的を見失ってはいけない。

  最後は結果でありそれがお客様へ近づくこと。

鮮魚部門に対する、最近の近づき方である。







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2018年3月21日 (水)

積み重ね

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


よく言われる言葉。

  「客数が伸びてるから鮮魚も良いよな。」

例えばの話で鮮魚の事例を出したが、上記のように客数の伸びや店舗計の伸びに引きずられて特定の部門の業績も良いというふうな思考をよく言われる。

  しかしいきなり店舗計がよくなるはずはない。

いくらスーパーという一つ屋根の下のお店とはいえ、その売上は個別個別の部門の積み重ねでしかないのだ。

  だから部門毎の努力の積み重ねが店舗の集客力となる。

どの部門も手が抜けないのである。
そして、手を抜いた(努力を怠った)部門ほど店舗計からのギャップが大きくなる。

  “外部環境に左右される部門”

確かにそれもあるだろう。全社計も同様に鮮魚部門が良くなかったり精肉部門は絶好調だったりはする。

  しかしそれでも個店別には業績は様々。

それは、そのお店の鮮魚部門は現状から目の前のお客様に近づこうと努力している結果の業績。

そして、その部門の努力の積み重ねが店舗計を更に押し上げていったり、押し下げていったりするのである。

店舗のリーダーは一様に各部門に対して、来店客数を高める施策にどう取り組むかという協議が必要となる。

  ある部門だけの努力や結果で店舗数値が変わるものではない。

全ての部門の業績の積み重ねこそが、店舗の強みとなっていくのである。

  それだけ部門毎の暮らしへの影響は高いということだ。

しかし、その割合は多少異なるだろう。

  やはり青果部門の来店客数への影響度は他部門よりも高まる。

要は、青果部門が強いか弱いかで集客数に影響が出てくるということだ。
だから、どのスーパーも青果部門をお店の顔と表現して強化しようとする。

  日々の料理に使うもの。
  常備しておきたいもの。
  
だから新鮮でお買い得な野菜があるお店を第一に選択するお客様が多い。

  そこが競合店との比較で一番の差別化となる。

そして、日々の客数を左右するのも野菜の数値に比例する部分は大きい。

  “それならば野菜だけを強化すれば良いのか”

そこからがワンストップショピング性の高い店舗となるか否かの境目であろうか。

  お客様にとってより便利なお店かどうかはそこで決まる。

そこをしっかりと各部門と打ち合わせ、実現し、評判として口コミが広がっていく。

  そこから必ず未来が広がっていくだろう。







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2018年3月20日 (火)

良い時・悪い時

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


日々の仕事での喜怒哀楽。

  リーダーとしてはやはり業績に左右される喜怒哀楽。

業績の良い時は、いつまでもこの業績が続いて欲しいと願い、悪い時ほど現状を否定していろいろと変えたがる。

  現状を否定するのも良いだろう。
  色々変えたがるのも良いだろう。

しかし、根本的な数値が変わるのは、その事がある程度お客様に認知されてからのことである。

  要は、そう簡単に結果として現れないのがこの世界。

だから、変えれば変えるほど、結果は後回しになっていく。

  こんな時ほど一度決めた施策をやり続ける勇気と根気が必要だ。

施策や対策がお客様に浸透するのに早くても三ヶ月程度は要する。
それが口コミ等で地域に広まるのに、半年。

  結果として現れるのに約一年。

“一年なんて、待てねぇ〜よ!”

  しかし商いは飽きない。

一年程度の時間を要してようやく口コミとしての評判が地域に広まっていく。

  口コミをバカにしてはならない。

今の業績は口コミで成り立っているもの。
  
  企業名も品揃えも価格も店舗で変えることは出来ない。

店舗で出来ることは、実際に来店されているお客様を通して、口コミで基礎商圏のお客様にその評判を伝えて頂くことが一番確実な業績改善の手法である。

  チラシの価格はいっときの集客手法。

この時の来店されたお客様が、その目玉商品の購入目的で来店されたとはいえ、その機に店内を買い周りされる売場の評価が口コミとなる。

  だから施した施策を信じてやり続ける事が重要。

そしてそれが回り道となろうが、結果的には時間的には早々に結果として現れてくることになる。

  良い時はその逆だ。

過去の地道な取り組みから得られた口コミが現在の業績を支えているだけのこと。

  良い時ほど現状を変えないと結果はいっ時の幻となる。

しかし、良い時ほど現状の心地良さに満足してしまい、現実の課題が見えなくなり、また現状がお客様の高い評価と勘違いして、進化を止めてしまうもの。

  だから良い時ほど現状を改善して次への基盤固めをする必要がある。

現状の口コミを更に広げていかない限りは、数値は現状維持のまま。

  そしてそこに個人の進化があり店舗の進化がある。

何れにしても、業績とは競合店との関係に影響されるのがほとんど。
その競合店と比較して、お客様に自店はどう映っているのかを知ること。

  そこから自店を選択していただく施策を施す。

その施策が口コミとなって定着し、その口コミを広げ続けていくこと。

  店長とはそこを管理するプロデューサーでなければならない。






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2018年3月19日 (月)

美徳の変遷

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


この業界での美徳とは?。

  朝から晩まで仕事をすること。

特に20代は仕事が出来ないのだから、最後まで残って商品を売り切るのが当たり前。

  我々が入社当時からつい最近まではそれが美徳だった。

だから、自分が上司になっても店長になっても、そんな部下の姿勢は特に認めてきたと思う。

  “おっ!、こいつ頑張ってるな”

それは、自らの仕事に妥協せずに前向きに取り組む姿勢であり、そんな仕事観を持った部下ほどやはり仕事を習得するスピードも早かった。

  だから事あるごとにそんな仕事観を部下には語ってきた。

そしてそれを素直に聞き入れ、長時間労働を国もせずに仕事に取り組んだ部下が私を支えてくれるという関係が仕事の美徳と信じてきたのである。

  働き方改革はこの美徳の在り方を大きく変えた。

逆に言うと、社会的にも企業的にも、上記のような美徳観は40代以上の従業員には、阿吽の呼吸で理解し合え、阿吽の呼吸で信頼関係が得られたが、今後はこの美徳観がお互いに自分の企業内での存在を脅かす思想になっていくことになる。

  どう言うことか。

40代以上の従業員がその上司との関係においては、おそらくいつまでもこの美徳観が貫けるだろう。

  しかし彼らと部下との信頼関係は築けない。

逆に現代の上司と部下との関係は、定時で出社して定時で修業する姿勢が上司と部下との信頼関係作りに重要なポイントとなっていくのである。

  逆に自分の背中で上司自ら帰宅する姿勢こそが重要。

40代従業員が上を見て仕事をすれば、相変わらず夜遅くまで働く姿勢を見せることで上司の信頼は得られるだろう。

  しかし彼らの未来は部下の成長にある。

その成長とは、仕事を習得すると同時に、自分への信頼を植え付けると言うことでもある。

  その信頼は夜遅くまで働く姿勢ではない。

逆に定時で帰宅する姿勢を貫くことであり、その実現の為に目の前の課題を解決することであり、それを部下とともに達成することなのである。

  この関わりの継続が部下との信頼関係構築の基盤となる。

如何に効率のより時間の使い方を背中で教え、その中でも商売のイロハや売れる仕組みを伝授し、そして部下に明確な役割を与えて分担し、業績を上げていく仕事の仕方を自分が率先して行動し見せていく。

  そこに自分の部下との信頼関係が生まれていくのだ。

それは、自分の上司との信頼関係構築の手法とは異なるのである。

  上司に対する信頼構築と部下に対する信頼構築とのギャップ。

美徳観のパラダイムも変わっていく。

  そのパラダイムの変化にもまだ乗れるだろうか(笑)。






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2018年3月18日 (日)

妊活

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

深キョン見たさから録画し始めた木曜の午後10時。

  「隣の家族は青く見える」
   http://www.fujitv.co.jp/tonari_no_kazoku/

当初は、深田恭子の可愛らしさだけが目立つドラマかと思っていたが、第5話ぐらいから妊活だけの問題から広く親子関係に切り込む深みを持つようななってきた。

  “結構、現代の問題に切り込んできたな”

そんな風にこのドラマを見る目が変わってきたのだ。

  〜活。

最近、いろいろと○○活が使われるようになってきた。

  婚活。

に始まり、今回の妊活や就活、パパ活、そして最近はなんと終活なる用語まで使われるようになってきた。

  〜活。

活という言葉が使われるのだから、自ら積極的に活動する、行動するという意味合いがあるのだろう。

  結婚して子供ができる。

それを積極的に子作りに励むことを妊活とは言わなかったが、通常の性交渉でもなかなか子供ができないが、しかし子供が欲しい夫婦は多いだろう。

  今回のドラマはそんな夫婦を取り上げながら家族を問う。

そもそもこのドラマの始まりは、家族向けのシェアハウスを設立し、そこに集う4家族の物語である。

  そこからして地域で暮らし最先端の設定であろうか。

そこに住まう4家族がそれぞれに違った価値観でこのシェアハウスへ集うところから始まるのだが、当初はなかなか相入れない4家族が次第に打ち解け合い、お互いの生き方に共感しながら家族の在り方をそれぞれに向き合っていく内容であろうか。

  その中での、深キョンと松山ケンイチ。

いい夫婦役をお互いに実演している。
そして、共にこのシェアハウスに移住してきた他の家族の生き方も含めて彫りの深い内容になってきているのが面白い。

ちなみに、以前の芸能ネタで書いた「我が家の問題はなかったことに」は相変わらず面白い。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2018/01/post-bad5.html

いよいよ今週は最終回を迎えたが、こちらもありえない内容ではあるが、あまり考えずに楽しめる面白さがよかった。

  次回の春ドラマにも期待したいものである。







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2018年3月17日 (土)

なりたくない症候群

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


全国にスーパーマーケットは何店舗あるのだろう。

  そしてその一店舗一店舗に責任者が存在する。

それを店長と呼称されるのか、マネージャーと呼称されるのか、それとも支配人と呼称されるのかは別にしても、その店舗を管理監督する責任者がいるはずだ。

  その総称を店長という。

私もスーパーマーケットの店長であり、このブログもその店長を対象に広くスーパーマーケットに勤務する方を対象にしたものである。

特にチェーンストアにおいては、個店個店の店長もチェーンストアに入社して部門の担当者から責任者、そして副店長等を経て店長にキャリアアップしていく。

  入社後にとりあえず目指すのは部門責任者。

その後、部門責任者からどうキャリアアップしていくかに別れるところだろう。

  店長へのキャリアアップ。
  本部へのキャリアアップ。

店長はまさに個店の店長への昇格であるが、本部へのキャリアアップにはいろいろな職位があろう。

  バイヤー、人事、総務、その他。

しかし、店舗の数に比べて本部スタッフの数は圧倒的に少ない。

  要は現場の店長へのキャリアアップが圧倒的に多いということ。

しかし現実には現場の店長へのキャリアアップを望まないのがほとんどでは無いだろうか。

  それは現実にチーフ時代に店長の実態を見ているから。

普段から接しているその姿から、

  “ああはなりたくないなぁ〜”

という店長像への憧れがなくなっていくのだろうと思う。

  思えば私がこの業界に入社した当時とは大きく異なってきている。

特に、店長やチーフという職位に対しての認識の違いは大きくなってきているのではないだろうか。

  当時の店長はおおらかな存在であった。

時代の違いもあろうが、事あるごとに部下達と飲み歩き、そこで本音と建前の壁を取り外し新入社員の私とでもフランクに話せる環境が存在していた。

当然、業績に関しての上司からの叱咤激励もあっただろうが、そんなものを微塵も見せずに店舗内で自由に振舞っていたように思えた。

だから、自分の将来も違和感なく「店長としての自分」を想像できたのだろう。

  しかし現代の店長は本当にキツキツの環境にある。

まず人材不足により、当時より現場で作業に終われる環境。
更に競合激化により、当時より確実に業績に追われる環境。
そして時代は変わり、当時より悪質クレームが取巻く環境。

  店長に求められる課題は当時の比ではない。

それでも当時を知る我々世代にとっては、あるべき店長の姿がある。

  現場でのより人間的な関係。

それが店長としての現場での存在であると認識しているが、減の時代しか知らない世代から見れば、個店の店長に求められる課題のあまりの多さに辟易してしまっているのではないだろうか。

  ここに店長を勇気付けてくれる本がある。

このブログでもリンクしている水元仁先生の

  「スーパーマーケットのバリューイノベーション」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4785503785/tetu0358-22

ここに記されている「店長のイノベーション」には大いに勇気付けられた。

  「店舗力とは執念の差である。」

まさにその通りだと思う。

  執念とは強い意志とその継続力。

それが店舗内で発揮された時、必ず数値は変わる。
この原理原則が店長として現場として体験できた時、大きな自信となり自らが成長できるきっかけとなるのだろうと思う。






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2018年3月16日 (金)

AIの時代に

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


AI(人工知能)の時代と言われる。

  AIがスーパーマーケットに及ぼす影響とは。

販売データが更に詳細になり、販売レイアウトや販売計画を自動で立案してくれる。
特にグロサリー部門の商品は自動で発注され、年間での欠品の無い売場が実現する。

そのようなイメージを持ってしまうが、それはまだまだ今の現実の延長線上のことだ。

  ネットで調べて見ると下記の未来が予想されるという。

  1.ロボットによる接客。
  2.お店の前を通るとスマートフォンにセール情報が届く
  3.商品も店舗もなく、駅や空港の壁に貼られたQRコードから購入
  4.冷蔵庫と連動してレシピ・買い物リストを自動で作成
  5.全自動セルフレジでキャッシュレスな会計
  6.ネットスーパーで注文、ドローンで配送
  7.スーパーからレジが消える「Amazon GO」
  8.商品が届くまでの情報を説明するモニター
  9.タブレット付き・決済機能を備えたショッピングカート
10.店舗内の顧客行動をその場で分析「In-store Analytics」 

  今我々が言う現場という存在自体がなくなるという未来。

    “おいおい、本当かい(笑)?”

上記の内容を大きく分けると、以下のようになる。

  1:店内がAI化されて、より効率の良い店舗運営が可能。
  2:店舗自体が消えて、ネットで購入搬送され自動決済。

一つは、過去の販売情報(POSデータ等)から自動的に発注納品されたり、レジでの現金生産がなくなり単に店外へ出た途端に自動生産されたりと、店舗での発注作業やレジ生産作業がなくなるという効率化。
そこには、商品情報が売場のガラス面に映し出されたり自分のスマホで自動的にチェックされたりと、買い物に対しての情報提供が豊富になるということだろうか。

二つは、リアルな店舗に来店することなく、ネット上の仮想店舗での購入が更に進化するということ。

  それは今でも実現されていることではある。

しかし課題は配送。

  その配送手段としてドローンが導入。

こうなると、もはや個人個人がクルマで来店するという行為から、ドローンを家に置いておくだけで自動的に店舗に飛び、そのドローンに商品が乗って運ばれる時代がくるのである。

  店舗のオペレーションが大きく変わる。

そんな時代が来るかもしれない。
何年後にこのような時代がくるのかはわからないが、順次一つ一つが実現されていくのだろう。

  特に店舗内での作業の効率化は待ったなしで実現されていくだろう。

特にレジ精算に関しては、無人レジやセミセルフレジがどんどん導入されている。
このような流れが進化していけば、更に店舗内での人員削減が可能となる。

  人材不足に対応するAIの進化。

これはもはや待った無しで進化していくであろう。
そんな中でも、生鮮部門に関してはどこまでAI化が浸透していくのであろうか。

  生鮮部門のAI化。

ここが我々の生命線である。

  相場に応じた売場作りと売上拡大。
  調理技術と陳列技術による売上増。
  フリースペースでの有効活用技術。

このような場面での人間力の差。

  ここに磨きをかけなければ、AIに駆逐されていくのは必至であろう。








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2018年3月15日 (木)

笑える仲間

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


店長でありチーフでありリーダという存在。

  ある意味孤独な存在でもある。

企業のトップや販売部長からは業績達成の急先鋒として期待され、業績が悪化すれば避難の的となる。

  上司の顔色を伺いつつ部下には厳しく(笑)。

そんな日常を繰り返していると、だんだんと本音を言える人間が周囲からいなくなってしまう。

  “一人の時の自分てどんな風に写っているのだろう?”

誰も自分の姿を自分で見ることは出来ない。

  自分の姿は他人しか見ることは出来ないのである。

たまに聞いてみたい時がある。

  「俺って、どんな風に映っている?」

本音で聞いてみたい時もある。

  「裏表が激しすぎますね。」
  「言ってることとやってることが違いますね。」
  「社長が来ると急に変わりますね。」

そんな部下の本音を聞くのが怖くて聞けないのが現実だろうか(笑)。

  しかしそうは言っても組織の長。

そうと割り切って部下達も店長の指示には従わざるを得ない現実。

  その組織の論理の裏側に落とし穴があるのだろう。

そこの認識の違いから、組織のリーダーが徐々に組織から乖離していくのか、その裏側の声を感じつつ軌道修正していくのか。

特に、店舗の店長という存在は、そのほとんどの時間は自分以外の上司は居ない。

  一週間に一度程度しか自分の上司と会う機会はない。

いつしか、店舗内での自分の行動が軌道を逸してしまっていることに気づかずに、周囲から乖離している自分に危機感を感じない状況に陥ってしまうこともしばしばあろう。

  自分もいつそうなるかわからない。

いや、もしかすると、部下にはそう映っているのかもしれない。

  本音が言える環境作り。

店舗内にそのような空気を作っておかないと、いつ店舗の店長がそのような煙たい存在として部下に映ってしまっているかわからない。

  だから常に笑い合える部下を持ちたいものである。

一人の時は歯を食いしばって居ても、皆といる時は出来るだけ笑い合いながら仕事をしたいものである。

  「そだね〜(笑)。」

そう言い合いながら、お互いに認め合いながら笑顔で明日の売場を確認したいものだ。

  それがあるから、厳しい言葉も言い合える。

笑顔という絶対的な信頼があるから、時に相手に厳しい言葉を投げかけられるし、厳しい言葉を受け取ることもできる。

カーリング娘ではないが、笑顔とはコミュニケーションを繋ぐ人間関係の始まりなのだと思う。








 

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2018年3月14日 (水)

人材確保を考える

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


益々深刻化していく人材難。

  他店の状況を聞くたびに思う。

新店開設という全く新たな環境に人材が集まり、全てが平等な立場からスタートできるというメリットを活かして人材が集まり、なんとかその人材が維持できている新店の環境と、しっかり部門の核となるパートさんが存在し新米パートが入社する既存店では、新規入社時のパートさんの思い切りも全く異なるものであろう。

その積み重ねが、既存店に対してのご近所の評判となって広まり、なかなか応募が来ない現実に直面していくのである。

  以前も記した「揉め事」。

この揉め事から退職するケースも多い。

  揉め事対策。

これは人材難の時代には必須の対応策となる。

  如何に揉め事に対して早期対応していくか。

せっかく人材が入社し、時間を要して戦力化が図られたのに、社内の人間関係で簡単に辞めていく。

  それはその後にも必ず尾を引ひていく。

それは、そのお店の評判として積み重なっていくからだ。
だから、極力揉め事での退職は未然に防ぎたいところである。

  それに関しては以前のブログでも記した内容。

パートさん達が如何に退職せずに、この仕事を続けられるか。

  この業界での仕事の楽しみ。
  更に仕事以外でのメリット。

仕事の楽しみは以前からこのブログでも書いて来たが、仕事以外でのメリットも更に追求して行っても良いのではないだろうか。

  仕事以外でのメリット。

一つは生鮮部門であれば、調理技術が身につくということだろうか。

  刺身調理や丸魚調理が身につく。

マグロや鯛、ぶりをサクで購入して来て、家で彩のある器に盛り付ける。

  これはご主人や親戚の方々は感動するだろう。

また、いわしやさばを丸で購入して来て、家庭で捌いてフライにしたり味噌煮にしたり。

  出来合いのものを食べるよりは数倍美味しい。

しかしそれも鮮魚部門や精肉部門で、それも包丁を使う仕事に携わらない限り実現しない。

  非常に確率の低いメリットでもある。

逆に、従業員全員が享受できるメリットを探す必要があろう。
全従業員がその店舗で働いているということは、その店舗が一番近い買物の場でもあるということだろうか。

  主婦として退社後に気軽に寄れるスーパー。

そこで働くスーパーが、退社後には買物の場となるという事実。
その事実を如何に従業員のメリットとして提供できるかということだろうか。

  時給という給与面でのメリットを供与することは不可。
  しかし従業員への買物メリットを供与することは可能。

逆にその方が、そこで買物までして帰宅する方にとっては有難いメリットかもしれない。

  あのスーパーで働くことで買物メリットが得られる。

そんな実質的なメリットが高まれば、口コミで従業員が集まってくるのではないだろうか。

  しかし内部不正という課題も同時に克服しなければならないが。








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2018年3月13日 (火)

牛脂の話

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


スーパーがサービスで提供している牛脂。

  原価は一個10円程度らしい。

先日の販売会議で精肉バイヤーが言っていた。
当然、当社でサービスしている牛脂も同様のものだと思っていた。

  しかし当社のものは本物の牛脂らしい。

本物?。

  他社は偽物?。

そういうことではないらしいが、当社の牛脂は牛脂をそのままの原体で仕入れて、店舗で手作業で小さく裁断して袋つめしてサービス品として売場に陳列しているというもの。

他社のものは、牛脂を裁断してから再び固めたものであるから、フライパンに入れた段階で早々に脂身が溶けるので、通常の油のように直ぐに牛肉を焼くのに都合がいいのである。

しかし、当社のものは原体なので、筋も一緒に混入されているかが、牛脂から出る脂も見た目ほど出ない。

  逆に肉状の脂身が小さく残ってしまうので扱いずらい。

しかし、この牛脂で調理をしたチャーハンやもやし炒めが絶品らしい。
だから、この牛脂の旨みを知っている外国人などは、当社の牛脂だけは目一杯持ち帰るのだそうだ。

  なるほどと思い、ネットで牛脂を調べて見た。

まずは、松坂牛の牛脂に関するもの。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjOgujIltfZAhUIipQKHSnlBN4QFggnMAA&url=https%3A%2F%2Fwww.hotpepper.jp%2Fmesitsu%2Fentry%2Fibp%2F1602027&usg=AOvVaw11II7gZC7g8n229BFqZFsH

この記事からは、同じ牛肉よりも鶏のささみ肉やもやし炒めに松坂牛の牛脂を使用すると、絶品になるという記事である。

またこちらは、それ以外のレシピの提案である。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=7&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjOgujIltfZAhUIipQKHSnlBN4QFghLMAY&url=http%3A%2F%2Fr.gnavi.co.jp%2Fg-interview%2Fentry%2Ffcf%2F2510&usg=AOvVaw02T64zjYqXqQywXOF5vZm3

チャーハンやスープにも美味しく利用できるレシピが載っていた。

そう考えると、牛脂という従来であれば単なるサービス品として正肉になれないクズとしての考え方を捨てて、れっきとした調味料としての価値を持たせることができるのではないかと思った。

精肉のバックヤードで手作りでサービス品を調理しているという行為から、製品として大きめに裁断された本物の牛脂を適値で販売する。

  それもまたお客様にとっては喜ばれることではないだろうか。

サービス品であれば、なければないで諦めてしまう。
家にあるクッキング油で代用できるわけだ。
しかし、製品として販売すれば、必須品揃えとして、常に売場に陳列されることになる。

  これが来店動機としての差別化にならないか。

最近の牛肉ブームはますます高まっている。

  美味しいステーキの焼き方。

そんな本がコンビニでも販売されている時代。

  もっと簡単に安く美味しいステーキを食べたい。

そう考えたら、プラス100円で牛脂を購入して、輸入牛にたっぷりと国産の牛脂を使用して見違えるほどの美味しさを手軽に安価で提案できるのではないだろうか。

  それもまた一つの差別化だと思うのだが。






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2018年3月12日 (月)

新聞購読率

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日の販売会議。

  SNSを利用したチラシ対策。

もはや、新聞折込チラシだけで対応しているスーパーはほとんどないと思われる時代。

  最低でもホームページでのチラシ掲載。

それぐらいの対応はどこもしているだろうが、更に、Shufoo!やトクバイに登録してチラシ効果を高めようとする企業が増加しているという。

当初は無料で登録し、翌年から色々な追加プランによってSNSでの取り組みにはまっていくというパターンか。

  それは新聞購読率の低下からくる対応でもある。

年々低下していく新聞購読率。
要は我々の課題は新聞に折り込まれるチラシが目に触れる機会を失っていくということ。

  新聞に折り込まれるチラシに反応するお客様が減少していく。

従来であればチラシとは絶対的な存在であり、チラシに入れた商品の価格によってその日の集客力が決まるというのがこの業界の流れであった。

  だから、チラシ商品は閉店まで欠品させられなかった。

それは基本的には今でも同様だろうが、仮にチラシの商品が午後8時ごろに欠品していたとしても、それに対してクレームをつけるお客様もほとんどいなくなってしまったという事実。

流石に開店時間当初はチラシ効果は高も為、目玉商品の有無や陳列場所の問い合わせは多いが、夕方6時以降ともなると、徐々に特売商品の場所の問い合わせはほとんどなくなってしまう。

  要はその時間帯のお客様はチラシを見ていないということ。

チラシを見ていないということは、新聞を購読していないのかその日のチラシを見ていないということである。

  結果としてチラシ効果は午前中に集中するということ。

もはや、新聞折込チラシの効果は午前中から午後2時ごろまでに来店されるお客様への効果がメインとなってしまっているのではないだろうか。

しかし逆に、SNS等で発信した店舗情報は午後から夜にかけての若いお客様に影響を与えるということであろう。

そして、ネット配信される情報はコストが非常に安く済むということである。

  そこにこれからの期待感もあるのだろう。

まだ、明確な数値効果は検証されていないが、ネット配信された情報を閲覧している人は不特定多数にいるということであり、これらの方の来店動機を如何に高められるかがその企業や店舗の腕の見せ所ではあろう。

  しかしリスクも高い。

これらのサイトではお客様のコメント欄も設けられている。

  これらが炎上する可能性も否定はできない。

ネットでの拡散もリスクとして見ておかなければならない世界。

  結局は企業や店舗での定期的な配信ができるかどうか。

ここに来店頻度を高める要素はあるのだろう。

  販促部門が主として動く折込チラシ。

もし、ネットチラシやSNSを利用した販促を仕掛けるのであれば、個店個店が如何にこれらのSNSを活用して、定期的にこまめに楽しく、若者受けする配信を続けられるかが大きなポイントであろうか。

  益々の個人差が出てしまう時代のようである。








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2018年3月11日 (日)

フラリーマン

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

しかし、ネタ切れ。

よって、先日の朝のテレビでの放映の一コマを。

  「フラリーマンの出現」。

フラリーマン?。

  何かと思った。

そこで放映されていたフラリーマンとは、昨今の働き方改革により、残業改善からの早期帰宅時間への移行により、従来は夜の8時ごろの帰宅だったサラリーマンが6時に帰宅できるようになった為、その2時間のギャップをフラフラと街中を彷徨うサラリーマン達を総称して言うらしい(笑)。

  色々なフラリーマンが紹介されていた。

ゲームセンターでゲームに熱中する中年サラリーマン。

  「家に居場所が無い。」

彼はそう言って笑っていたが、そんな現実は結構な家庭であるのかもしれない。

  特に40歳以上のサラリーマンはそうだろう。

家庭を犠牲にしてでも会社と自分の為に夜中まで仕事をしてきた経緯。
それがいつしか、奥さんや子供達にも父親の自然の姿として写り、父親の居ない食卓が当たり前になってしまった現実。

  居るはずの無い父親が食卓に座る。

その違和感の中で父親は夕食を共にする。

  この違和感にお互いが耐えられないのかもしれない(笑)。

またあるサラリーマンは、趣味のミニ四駆で仲間と遊ぶ。
そこには同じ趣味を持つミニ四駆仲間が合流し、無邪気に遊ぶ姿は健気で面白い。

  またあるビリヤードでは1時間1000円のコースが人気。

酎ハイ2杯とビリヤードで1時間1000円。

  酎ハイとせんべい3切れとビリヤード。

小一時間をこんな場所で過ごすと言うのも、やはり50代以上のサラリーマン。

  そうそう早い時間に帰宅したくないのだろう(笑)。

早く終わった平日は、仲間とちょっと一杯。

  それは50代以上のサラリーマンの常識。

そこで日頃のストレスを晴らして、また翌日からの仕事に向かう。
そんな時代を過ごしてきた世代は、それが仕事仲間との裏のミーティングであり、そのミーティングが連体感を深めていくその世代の独自の手法であった。

  そしてそれを奥さん方に聞いて見た。

それを知った奥さん方は二つのグループに別れた。

  否定派と容認派。

否定派は、当然早く帰宅して子育てや晩御飯の手伝いをして欲しいと言う。

  かたや容認派は2通りに分かれた。

居ない方がマシと言う諦め派と、日頃の疲れやストレスから解放するのならと言う積極派。

  これもまた家庭でのサラリーマンの立ち位置を物語るものである。

そして、そこには家庭での奥さんの料理という位置づけも多いに関与していると思うのだ。

  やはり美味い料理は帰宅する楽しみを与えてくれる。

そして理想を言えば、その料理を囲む食卓に自店の話題が乗り、やはりあのスーパーはいつも美味しい食材を提供してくれるという話題が、家族団欒の上に花開いてくれれば、我々の仕事も報われるというものである(笑)。





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2018年3月10日 (土)

売れるサバ缶

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


相変わらず、さばの缶詰が売れている。

  これだけ継続的にさば缶が売れるとは思わなかった。

しかし、よくよく考えてみれば、DHAやEPAを豊富に含む青魚。

  その中でもさばはトップクラス含有率を誇る。

特に、生のさばよりも缶詰の方が豊富であると知れば、更に鯖の缶詰の需要は高まるだろう。

さばの缶詰の効能として

  血管の若さをキープ
  コレステロール、中性脂肪をダウン

  脳を活性化し、認知症を予防・改善

  ストレス・うつ病を改善

  記憶力と知能指数(IQ)をアップ

  血液をサラサラにする

  アレルギーの改善をサポート


等々、人間が生きていく上で非常に重要な効能があると言われている。
それらが、さばの缶詰に多く含まれているとすれば、わざわざ丸のさばを調理して食するまでもなく、さばの缶詰の蓋を開けて食べればいいだけのことである。

  これほど簡単に上記効能を享受できるのだ。

だから、多少割高とは言え、さばの缶詰を家に常備しておいて、都度都度ご飯のおかずとして食したいと思うだろう。

1月の中旬にバイヤーからの送り込みで、さば缶が安価で納品された。

  1個105円。

当店にも水煮と味噌煮の2アイテムが納品されたが、数量が極端に少なかった。

  それでも大陳して展開したら、売れる売れる。

他店の数量を見ると、当店の倍ほどの納品数量である。

  “バイヤーめ舐めてけつがるな!”

そう思いながらも、羊声で数量の増加を願った(笑)。

  1月なので味噌煮が売れていた。

よって、味噌煮を追加20ケースほど納品してもらった。

  そして売場に陳列すると今度は水煮が売れてしまった。

よって、猫なで声で水煮を今度は50ケースほど追加した。
バイヤーも心得たもので、私からの追加を待っていたようで、

  「てっちゃんは売れるものは徹底して売り尽くしますからね。」

そう返してきた。
そうこうしているうちに味噌煮もほど欠品状態となった。

  慌てて味噌煮を50ケース追加。

商品入荷して陳列していると、水煮が売れてしまい同時併売できないほどに。
この商品は2月いっぱいの限定数量の商品であったが、バイヤーがなんとかメーカーにゴリ押しで追加した商品であったのだが、流石に3月に入ると原料不足という問題に直面する。

  その頃になるとようやく私もさば缶の最人気を認識するのである。

さばは丸魚よりも缶詰の方が栄養素(DHAやEPA)が高まるのだという事実。

  この1月からのレイアウトでさばの缶詰は定着しただろう。

今後は、この店内レイアウトでのこの場所はさば缶コーナーとして、商品を変えながら味も品質も同時に打ち出し継続的にさば缶を売り込んで行こうと思っている。




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2018年3月 9日 (金)

自分の数値

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人事異動から一ヶ月。

  異動して来た人材にもようやく安堵の兆しが。

今回の異動者は新店から立ち上げたチーフからの2代目としての異動者が3名。

  とかく2代目というのはやりずらいものだ。

新店で初代チーフは神様である。

  全ては初代チーフの教えのまま。

だから、2代目を迎えると大概は反発する部下が増える。
それはある程度致し方ないことである。

  初代チーフとやり方が異なる部分が目につくから。

「前は違っていた。」
 
  初代チーフの教えが絶対だと思っていたパートさん達。

しかしそこにズケズケと違う手法でオペレーションを行う2代目に対しての戸惑いは隠せない。

  それから一ヶ月。

ようやく、お互いに気心が見えてくると、揉め事も多少は落ち着きてきたかと思われる。

  しかし逆に業績が伸びている部門もある。

先日、そんなチーフの一人に声を掛けた。

  「やたら数値が伸びているな(笑)。」

彼は言った。

  「トレーナーから当面はお前の数値じゃないから、と言われました。」

異動してきた際に、トレーナーが来店して言われた言葉らしい。
異動してきてすぐにそのチーフの業績として認められるわけではないぞという教え。

  確かにその通りではある。

前任チーフが残した遺産で現任のチーフはその流れに乗って仕事をしている場面がほとんどであろう。

自分でどこをどう改善して、その結果として売場に反映し、それがお客様に評価されて売上拡大に寄与できたかどうかは、せいぜい二ヶ月後からであろうか。

  それを見越して、彼のトレーナーは釘を刺したわけだ。

要は、三ヶ月後の自分の業績の為に、今をしっかり基礎固めせよという教えなのであろう。

  その言葉をそのチーフは素直に私に返してきた。

私は言った。

  「その通り。しかし悪い気はしないだろう?。」

自分の部門の業績が良いということは、決して悪い気はしない。

  しかし、この業績を落とせないといプレッシャーもハンパない。

三ヶ月後にボロボロの数値に落ちてしまったなら、それは間違いなく自分の責任。

  そう考えると、逆に日々プレッシャーの連続であろうか。

しかし、その危機感が彼を成長させてくれるのであろう。
逆に、そのプレッシャーがあるからこそ、ますます業績は拡大していくとも言える。

  人事異動の目的。

それは、従来からその現場が持つ強みを失わずに、自分が持つ強みを持ち込み定着させるという意味合いもある。

  しかしその逆も持ち合わせるというリスク。

そこを店長がどう対応していくかもポイントであろうか。

  従来の強みを失うことが一番のリスクでもある。

ここを前者に持っていければ、どんどん強みを増していくのであるが。

  新たな強みを蓄積すべく新たな年度を迎えたいものである。






  

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2018年3月 8日 (木)

グローバルの落とし穴

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


よく、グローバルなものの見方をせよ、と言われる。

  大局的にものを見ること。

世の中の動き、人々の暮らしの変化等を把握して、店舗の品揃えやイベント時の販売計画やレイアウトの提案をせよと言う意味である。

  確かにその通りだ。

世の中の変化や人々の暮らしの変化に対応していくのが我々小売業の使命であり仕事でもある。

そして、その変化に対してどのような方向へ進もうとするかを企業トップが決断し本部スタッフとともにより具体的な商品や売場に連動させる。

その具体策を本部から一括して店舗へ伝達され、店舗で具現化されていくのがチェーンストアの特性でもある。

  流れは一方的な上位下達。

本部指示を店舗が履行する。

  流れはあくまでも上記のような上位下達。

しかし、各店舗で働く従業員、特にパートさん達も生活者である。

  世の中の変化を作り出す一般人。

生活者でもあり店舗の従業員でもある彼女らの立ち位置を店舗のリーダーが認識することによって、彼女らの能力を活かせるかどうかが決まってくるのだろうと思う。

  変化に応じた商品の提案。

例えば、従来の魚の食べ方である「煮付け」と言う料理法。
しかし昨今はソテーにして食べると言う方も増えてきているだろう。

  煮付けかたソテーへ。

そのような方針が出され、鮮魚部門でソテー用に提案して売り込むと言う指示が出されたとする。

  本部指示通りに骨を取り薄くカットして商品化した。

しかし、売れない。

  当然である。

これだけではお客様に何も伝わっていないからだ。

  「神は細部に宿る」

このような諺がある。

  本当に素晴らしい技術やこだわりは目に見えにくいことの例え。

売れる売場と売れない売場には、言葉には言い表せない技術やこだわりが存在し、それは実際の売場を見て、そこにリアルに来店されるお客様にしか伝わらない臨場感があるものだ。

  その臨場感こそが重要なのである。

臨場感という言葉を使って、簡単に伝えようとするが、その臨場感という言葉の意味の裏側には、商品技術、陳列技術、販売レイアウト、売価設定、SKU作り、説明POP、さらにはそこに販売員がいて更に臨場感を増せば更に売れていくだろう。

  それが現場力である。

その現場力は先ほども言ったように、細部に至るまでゆるぎのない単品量販技術が施されているのである。

  最終的にはお客様に伝わるかどうか。

お客様に伝わるとという言葉を使って、簡単に言っているが、お客様はその真鱈を使って、家庭に持ち帰り夕食の献立の一つに加えようと具体的なイメージを持てるかどうかにかかる。

  この具体的なイメージをどう売場から連想させるか。

そこに、実体験者であるパートさんの知恵がものをいうのである。

  神は細部に宿る。

本部情報というグローバルな視点の情報を有効活用して、現場で如何に細部まで手を作りして売り切るか。

  この細部をどう磨いていくかが現場力なのである。




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2018年3月 7日 (水)

お客様の入れ替え戦

皆さん、こんにちは。
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3月。
  
  企業としての新年度。

人事異動があり、店舗でも人員の入れ替えがあった。

  そして世間でも人員の入れ替えどき。

業界がそう言う環境になれば、世間も同様の環境。

  要は、お客様も入れ替えの時。

そう、3月から4月にかけては、お客様の入れ替え時でもある。

  新入学の季節。
  人事異動の季節。

そんな住民の移動の季節である。

  と言うことは、新たな顧客獲得のチャンスでもある。
  いや、逆に言うと従来の顧客を失うリスクでもある。

毎年、この季節は上記のように顧客獲得のチャンスでもあれば、従来の顧客を失うリスクの時期もあるのだ。

  ここは攻め時。

3月から4月の売場で新規のお客様を囲い込めるか否かが決まるといっても良いだろう。

  だから3月から4月は強引にでも攻める時なのである。

ここで競合他社以上に価格面、鮮度面、品質面、品揃え面、メンテナンス面で上回れば、普段の食材の買い周りの店舗として利用される確率が非常に高まるのだ。

  特に、単身者や独身者の囲い込みは有効である。

単身者や独身者の方の異動、更には学生街であれば大学の新入生の新規居住者が多く発生するはず。

  上記顧客獲得には惣菜類の充実が効果的。

毎日の食事ともなれば、コンビニ等よりも割安で作りたてのお弁当が揃う店舗への買い周りが増加するであろう。

  特に弁当の品揃え、味、価格は要注意。

また、競合店も人事異動により人材が変わり、更に新規予算により売価設定や売場つくりが変わる可能性が高い。

  この機にしっかり競合MRして変化を見極める時期。

そして、チャンスあらば付け込むのがこの時期の必須事項でもあろうか(笑)。

  以外に競合店の人事異動時の売り場の乱れは大きいもの。

前任者と後任者の店舗顧客の認識のズレは大きいもの。
どうせなら、この時期に一気にお客様を獲得しておきたいところである。

  早々に新規コンセプトを実行しなければならない。

どの企業もどの店舗も新年度の店舗コンセプトや方針を作成するだろう。

  方針の実施時期の遅れが競合店との決定的な差となる。

店舗従業員をいち早く巻き込んで、新たなコンセプトの実行計画を早々に実現すべくスタートを切る。

  個店の競争は待ってはくれないのである。






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2018年3月 6日 (火)

春の訪れと共に

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先週の日曜日。

  最高気温20度。

3月に入り、一気に春の様相を呈してきた。

  厳冬からの春の訪れ。

厳冬の冬ほど、春の訪れは一気に現れる。

  徐々にという歩みとは程遠い。

これは、盛夏の夏の時に一気に秋が到来するときも同じである。

  一気に訪れる季節の変わり目。

先日、通勤途中のラジオで流れていたが、寒冬の時ほど植物はしっかり冬眠をするらしい。

  特に桜は気温に敏感らしい。

しっかり冬眠した桜は、季節の変わり目にはしっかり目を覚ます。

  だから開花を心待ちにしているという。

そういうわけで、如何に寒冬とはいえ、桜の開花は例年通りなのだという。

  業績の厳しい時代を過ごした現場が、一気に花開くのと同じ構図。

その間に冬眠していたのか、歯を食いしばってコツコツとあるべき売り場を模索していたのかは別にして、その辛い時期にしっかり実力を蓄え、来るべき時に業績という花を咲かせる。

  重要なのはどちらも辛い時を如何に過ごすか。

植物の桜でさえ、辛い厳冬の時期ほどその逆境を活かして自ら再生する。
人間の体も、本来厳しい自然に対して、その抵抗力を体内に有しているのであろう。

  厳しい自然と厳しい環境。

業績不振という厳しい環境(笑)、に人間の体はどう反応するのだろうか。

  それがストレスという現象なのだろうか。

もしそれがストレスという現象となって体に反応するのであれば、それはなんらかの抵抗反応なのであろうか。

そう考えると、ストレスという反応もしっかり周囲の環境を受け入れようとする人間本来の反応なのだろうと思えてくる。

  そのストレスから解放されるような一気に訪れる春。

そして、その春の訪れとともに我々の現場で気を引き締めなければならないのが商品の鮮度劣化。

  特に柑橘類の劣化は早い。

みかんやポンカン類の痛みはあっという間に粉を吹かせる。

  “これも春の陽気に気を緩めるせいか”

人間も果物も春の訪れとともに気を緩めてしまう。
そう考えると、一見一年で一番良い季節が到来するはずのこの時期ではあるが、いろいろな意味で気を引き締めて取り掛からねばならない季節なのかもしれない。







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2018年3月 5日 (月)

ひな祭りの動向

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新年度初めのイベント。

  ひな祭り。

今年の3月3日は土曜日。

  土曜日とはお店の役割が明確に出る曜日。

一般の方の休日は、土曜日〜日曜日。

  休日の始まりは外に外出したい。
  休日の終わりはゆっくりしたい。

そのように発想するのが一般的だろう。
そう考えると、土曜日は旅行やドライブ、そして外食となろうか。

  だから普段使いのスーパーよりも大型店を利用する。
  逆に休日の最終日は普段使いのスーパーでお買い物。

そんな使い分けをしたがるものである。

  今回のひな祭りもそんな使われ方が色濃く出た。

自社でも大型店ほど、ひな祭り商材の動きが良かった。
逆に中小規模の店舗ほど土曜日の来店頻度は低かった。

  そしてお客様の引きの速さはやはり週末。

逆に平日の方が夕方から夜にかけてのお客様の来店が続くもの。
昨年のひな祭りは金曜日の為、尚更昨年との比較でもその差が明確に現れたのである。

  昨年+αの計画を見込んだ店舗の惣菜は値下げが発生。

そんな状況ではなかっただろうか。

  更にははまぐりの低迷。

一時は安心安全を求めて国産のはまぐりの需要の高まりが特徴的だったのだが、ここ1〜2年の流れは一気に低迷してきた感がある。

やはりこのような謂れに由来する商品はしっかり説明する必要がある。

  ここに着目するか否かではまぐりの動きは全く異なるであろう。

そして活貝に関しては最近意外な方向へ向かっている。

  はまぐりからあさりに移行しているという。

確かに、同じ二枚貝の仲間であるはまぐりとあさり貝。
価格的にも安価なあさり貝で代用しようとすることも可能であろう。

  そう考えると、あさり貝をしっかり売り込む必要はあろう。

そして「ちらし寿司」。

  一年で一番ちらし寿司が売れるのは「ひな祭り」。

以前は鮮魚部門では手巻き寿司材料や握り寿司セット等で代替えの商品を売り込んでもきたが、やはり一年で一番ちらし寿司の需要が高まる時期。

  細かく刻んだちらし寿司材料。

3月3日のひな祭りだけは、鮮魚部門の細かく裁断されて商品化される「ちらし寿司セット」の需要が極端に高まるタイミングである。

  この一年の集大成のひな祭り。

しかし、お客様がそのお店に対して、どのような使い方をしているのか。
もし、普段使いの役割が主なものであるならば、やはり無理は出来ないと思う。

  攻める場面と守る場面。

しっかし使い分けて、無駄な排気やロスを極力抑えながら、イノベーションのチャンスのタイミングを図ってっ掛けなならない。




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2018年3月 4日 (日)

平昌での名シーン

皆さん、こんにちは。
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今日は日曜日。

  芸能ネタの日(笑)。

今回もオリンピックの話題から。
平昌オリンピックが終わった。

  パラリンピックはこの後だが。

今回のオリンピックでの日本人選手の活躍はご存知の通り。

  史上最多のメダル数。

戦前の予想通り、日本人選手が大活躍した大会であった。

  やはり一番の感動シーンは羽生の金メダル獲得シーン。

丁度、お昼休みで休憩室のテレビでこのシーンを見ていた。
最終グループの早い段階で登場した羽生。

  前半の4回転は完璧だった。

しかし、後半はジャンプでよろめくシーンも。
それでも一度も転倒せずに滑り終えると、場内からのスタンディングオベーションは最高潮に達した。

  まさに手に汗握るシーンの連続であった。

また、オリンピック後半に入ると、女子スピードスケートが活躍する。

  個人戦では小平奈緒が500で金。

しかし、先週も書いた通り、パシュートなる種目での金メダル獲得の方がやはり盛り上がる。

  チーム戦での勝利にはストーリー性が高いのだろうか。

決勝のオランダ戦も手に汗握る戦いとなった。
個人個人の3000メートルの記録では高木美帆以外は全てオランダ選手の方が上回る。

  しかしチームでの記録は高木選手を上回る。

陸上の400メートルリレーで、100メートルの合計タイムよりも上回るのと同じだろうか。

  3人のチームワークが如何に大切か。

そのチームワークという領域に入ると体力的に劣る日本人選手の独断場となれるのだろう。

  後半で逆転した試合運びも感動の一瞬だった。

しかし、私は今回のオリンピックで一番心に残るシーンと言えば、女子カーリング。
それも、銅メダルを獲得したイギリス戦ではない。

  準決勝で負けた韓国戦。

この試合は見ていた。

  午後8時頃から11時ごろまでかかったろうか。

前半戦から韓国リードで進んでいったが、後半の第9エンドで日本が追い上げる。
そして、第10エンドで同点。

  これも手に汗握る接戦となった。

そして、延長戦の第11エンド。

  最後の一投で韓国がど真ん中にストーンを落とす。

この瞬間に日本が負けたのだが、このシーンが今回のオリンピックで一番に記憶に残るシーンだと私は思っている。

  やるべきことはやった。

そして、あのショットを打たれたなら、これはもう相手を称賛するしかない。

  それだけ完璧なショットであった。

負けた瞬間でも悔しさよりも清々しさが優っていた。

  そんなワンシーン。

何かと話題の多い女子カーリングであるが、その後のカーリング娘が話題になったのも、ここで負けて、次の3位決定戦で逆転勝利に結びつけたのであるが、どちらかといえば3位決定戦はプレッシャーを与えた日本チームに最終的には神様からのプレゼントをいただいたイギリスチームの後半の乱れであったような気がする。

何れにしても戦前の話題とは裏腹に、盛り上がったオリンピックであったことが嬉しい。







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2018年3月 3日 (土)

揉め事

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今日はひな祭り。

  女の子のお祭り。

しかしスーパー業界でのひな祭りとは「大人のひな祭り」と題して、ワインやカクテルといった飲料とそれに合うおつまみ系、そして自分へのご褒美系のデザート類の打ち出しがメイン。

  そして女性といえば「揉め事」。

揉め事には必ず女性が絡む。

  男性同士の揉め事の話は一切聞かない。

それは心情的には根に持つ事もあろうが、最終的には職位の違いや年齢の違いで割り切られ、その全ては業務命令に集約されていくため、揉め事には発展しない。

  それでも揉め事にしようとすればそれは退職覚悟のこととなろう。

しかし、女性の場合は同じパートという職位上の優劣が存在しない分、人間関係が内面に蓄えられていく。

  パートさんと上司の揉め事。
  パートさん同士での揉め事。

これは、この業界に限らず至る所で発生しているのではないだろうか。

  特にこの業界は女性のパート比率が8割を超える職場。

そして店舗の店長が抱える大きな問題でもある。

  私も先日は同時に3件の揉め事に直面した。

店内でも揉め事が店長の耳に入ってくるということは重要なことである。
これが、耳に入らずにいつの間にか大問題に発展している場合も多い。

  揉め事が小さな段階で処理できるかどうか。

これが一番重要な対処である。
これを最小限に止められるかどうかは、初期対応次第であろう。

  しかし後戻りできない状況の中で知らされる事も多い。

その為には、初期の段階から店長の耳に更にはチーフの耳に入る事が非常に重要である。

  そこに信頼関係という普段の人間関係がポイントであろう。

しかし、いくら信頼関係があるとは言え、耳に入らない揉め事の方が圧倒的に多いのも事実。

  ねぜここまで揉め事は収まらないのか。

それは女性特有の井戸端会議に由来するのであろう。

  井戸端会議での噂話。

そこから、誰々があなたのことをこんな風に言っていた、という噂話。

  要は又聞きの又聞きが事実として伝わっていく誤解。

その誤解が男性であれば、直接相手との会話から誤解が解けるのだが、女性の場合は直接の会話に至らないことが多い。

  これがいつしか誤解が誤解を生み内面の揉め事に発展していく。

それが、初期段階ではお互いの直接会話に結びつけられるが、時間が経過すればするほどやり直しが効かない状況に至ってしまうのである。

  揉め事の解決にはやはり同性同士の裁定が効果的だ。

女性上司の存在。

  女性同士の揉め事には同性の上司の存在が不可欠。

今回、初めてこの問題に切り込んで見たが、店舗という現場では常に店長やチーフが抱える問題の一つである(笑)。

そして、揉め事の数が業績に大きく左右しているという事実も意外と見逃せないのである。

  やはり揉め事の少ない透明な現場は活気がある。

そして、その透明さが店内活気に繋がり、お客様に繋がり、業績に繋がっていく。

  現場でしか解決できない課題である。






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2018年3月 2日 (金)

競合店の閉店

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ある競合店が閉店した。

  近くはないが、影響がゼロでもない。

閉店してからも微妙な影響が出ているのも事実。

  競合店の閉店。

ある意味、当店が出店した時点でもその競合店への影響は発生していたのだろう。
そして、現代の小売業の出店においては、必ず影響を受ける競合店が存在するもの事実であろう。

  当店に出店で何店舗が影響を受けたのだろうか。

そう思うと、その影響を受けた店舗のどこかが閉店して初めて大きな数値が動くのである。

  逆もまたある。

新規に競合店が出店すれば、必ず自店にも影響するもの。

  要は食うか食われるか。

そんな関係の競合店が一店舗閉店する。

  哀しいのは基礎商圏のお客様。

特に徒歩や自転車で買い物に行かれていたお客様だろう。

  閉店後はどこに買い物に行かれるのだろうか。

競合店の相次ぐ出店により客数が大幅に減少したとはいえ、そのお客様にとってはいつまでも自分のお店。

  その自分のお店が閉店する。

そう考えると、やはり最後は基礎商圏のお客様をどれだけ囲い込めるかなのだろう。

  最後は基礎商圏のお客様を絶対に離さない。

その対応が出来なかったが故の閉店という哀しい結末に至ったのだろう。
 
  競合店が閉店する。

今まで二度経験ほど経験した。

  一度目はそこから二桁の伸び。
  二度目は閉店直後に人事異動。

しかし、今回はその競合店との間に一店舗大型店が存在する。

  以前ほどの影響度合いは少ないだろう。

そしていつも思うのは、なぜもっと以前から競合対策なり基礎商圏の囲い込みなりを先手先手で手を打たなかったのだろうか、という疑問。

  こうやって閉店する以前に手は打てたはず。

しかし、こちらが思うほど相手は手を打ってこない。

  なぜか?。

競合店が出店するというのは、ある意味企業対企業のケンカである。

  ケンカの仕方がわからない。

ケンカもそうだが、数をこなすかどうかが問われるのだ。

  ケンカの数をこなせば上手になる。

だから競合店が出店したら、必ずケンカをすることである。

  その経験値からケンカの仕方がわかってくるのである。

わかってきたら、どのようなストーリーでケンカをするかの流れが読めるようになり、次の一手もその経験値から読めるようになる。

  ケンカ慣れして行くことが競合対策そのものであろう。

だから、競合店が出店すたなら、必ずケンカを仕掛けてその経験値を積み上げて行くことだ。

  そんな経験をしないから閉店に追い込まれるのではないか。

競合店が閉店するたびに思うことである。








  

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2018年3月 1日 (木)

新たな年度のスタート

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


本日から3月。

  新たな年度のスタートとなる。

新たな年度といえば、新たな予算を以ってスタートする。

  従来の売上や荒利率予算は過去のもの。

今月からは、新たな売上予算と荒利率予算を追い求めなければならない。

  特に荒利率予算はしっかり調整していかなければならない。

従来の荒利率予算が25%。
今月からの率予算が28%。

  これを今月からいきなり調整しようとしても無理。

新年度の荒利率予算を見込んで12月から見込んだ荒利率を出せる体力と筋力を蓄えておかなければならない。

  そうでなければ、いきなり3%の上乗せは無理。

先日、方針説明会の後に、予算会議が行われた。

  店舗計の予算を調整し部門別予算を見直す。

この会議で、各店長が自店のトータル予算を普遍にしたまま、部門別の売上昨年比や荒利率を調整できる会議(というより検討時間)が取られる。

  私はこの時間を利用して微調整することにしている。

目的は店舗としての客数増を図る為。

  その目的の為にどこをどういじるか。

それが、企業としてこの時間を持つ目的でもある。

  要は、店長の為にその猶予を与えるということである。

店長の為に費やされる時間であるから、私はその時間を有効に活用して、自店が翌年度に最大限に客数が増加する予算の調整を検討することにしている。

  結果、調整に応じる店長は私一人であるが(笑)。

最大限に活かせるのであれば、やはり青果部門で店舗計の客数を如何に最大限に拡大できるかに焦点を絞って調整することにしている。

  店長ができる数値の調整はここに集約される、と思っている。

その為に、どの部門の率予算(荒利額予算)を引き上げるか。

  鮮魚、精肉はこの一年間で率確保の実力が高まってきた。
  グロサリーは集客部門と荒利確保部門でミックスできる。
  惣菜、ベーカリーは基本全店と同じ荒利率が確保できる。

そして、上記内容で見直し、青果部門の荒利率を極力引き下げて、ここを最大限の集客ポイントとする。

  毎年恒例の予算会議。

今年もこの方向で修正した。

  とは言っても店長の出来る数値の微調整。

大きくダイナミックな修正とはいかない。

  しかし出来ることは最後まで粘る。

それも店長の仕事であろう。

  やれることは全てやる。

そして勝負を待つ。

  平昌オリンピックのカーリング娘達の心境である(笑)。

出来るだけ、現在の勢いを止めないで客数増を継続させて行く。

  あとは、各部の踏ん張りでどこまで売りを作れるか。

店長の最大の数値対策は、客数増。

  客数増の為に、如何に予算を自分なりに加工するか。

そして、新たな年度がスタートした。






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