パシュート
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今日は日曜日。
芸能ネタの日(笑)。
今日も平昌オリンピックから。
金メダルを獲得した女子パシュート。
小平奈緒の500メートル。
高木美帆の1000メートル。
スピードスケートといえば個人種目だと思っていたが、パシュートなる競技は今回のオリンピック以前ではあまり話題にはなっていなかったように思う。
しかし、今回の金メダル獲得とその競技性、そして日本代表の逸話等が報道されると、大いに感動させられるのである。
なんと、この大会の為に、代表候補のメンバーがオールジャパンの名の下に所属企業の壁を取り払いナショナルチームを発足させ、年間300日にも及ぶ合宿を過ごしてきたのだと言う。
もちろん、300日の合宿には個人での練習も含まれていたのだろうが、それでも同じ顔ぶれで300日の合宿とは、休日以外はほぼ合宿ということではないか。
「私たちは他のどの国よりも練習してきた。」
高木がなんどもこの言葉を口にした通り、日本チームのその滑りは芸術的ですらあった。
3人の動きがほぼ完璧。
ここにも、日本人が得意とする団体競技に対する思い入れの強さが出ていたように思う。
団体ニッポン。
そう、以前から団体という名のつく競技には日本という国は異常な執念とチームワークを誇り、個々の強み以上に団体となると自分を犠牲にしてでも団体への献身的な精神が前面に押し出されてくる。
今回のパシュートも同様だ。
個々の力でいえば、圧倒的にオランダに優位。
しかし、それでもどこに勝利の要素を見出すかという問いに、空気抵抗を極限まで少なくする為に3人の動きを徹底して合わせ、その空気抵抗と先頭の入れ替え時間を短縮させる手段をとった。
まるで一個の精密機械を見るような動き。
私は学生時代に「ボート競技」をしていたが、その競技を思い出させるほどのユニフォーミティーであった。
そして、そのユニフォーミティーはオールを漕いだ数に比例する。
要はどれだけ全員が合わせて練習したか。
その練習の量に比例して、全員のメンタルな部分もチームへの貢献度に加わっていくのだろう。
決勝のオランダ戦。
見応えのある世紀の対決であった。
全長500メートルのリンクを全6周するのであるから、3000メートルのロングランとなる。
前半互角の中盤劣勢。
日本が再び並んだのは残り1周半から。
ここからの手に汗握る滑りは圧巻であった。
ここでも高木美帆の滑りが際立つ。
そして必死についていこうとする後続の選手たち。
しかし一糸も乱れないその滑り。
方やオランダ勢は疲労困憊。
明らかにスピードが落ちていく。
結果的には約2秒の大差。
しかし、試合途中ではそのチーム力が遺憾無く発揮されているのがわかる。
300日の合宿。
全てはここに集約され、そして化学的な戦略と一人一人の献身力が快挙をもたらしたと言えるのではないか。
さて、最後になるが、金曜日のオリンピックは盛り上がった。
一つは女子フィギュアスケート。
ロシアのアリーナ・ザギトワ選手とエフゲニア・メドベージェワ選手のトップ争いは見応えがあった。
奇しくも女子フィギュアスケートもロシア勢がワンツーフィニッシュを成し遂げたが、羽生結弦の圧巻の優勝とは逆に、メドベージェワ選手が滑り終えた後の手に汗握るスコア表示は全世界が注目したのではないか。
更に、女子カーリング準決勝の日本対韓国の一戦。
前半は完全に韓国ペースだったが、第9エンドからの日本の追い込みと第10エンドでの同点、そして第11エンドでの決着と、最後は韓国が勝利をもぎ取った格好になったが、日本の「そだね〜」女子もよく頑張った(笑)。
この一戦も手に汗握る日韓対決となった。
そうこうしているうちに、つい先ほどカーリング娘が銅メダルを獲得した。
こちらも手に汗握る後半の攻防は見応えがあった。
特に今回のカーリング娘達はには勝利の女神が最後までついていたような気がする。
準決勝進出に際しても「タナボタ的進出」
銅メダル獲得に際しても「タナボタ的勝利」
いつの間にか、銅メダルを獲得してしまったというのが本音であろうか。
とは言っても、最後まで諦めずに粘り強く忍耐強くやるべきことをやって、相手のミスを誘う。
このあくまでも日本的な戦略が最後の最後に強みとなる。
そういう原理原則を教えてくれたチームであったような気がする。
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コメント
kazuさん、コメントありがとうございます。
メダル獲得数も長野を超え過去最多。
特に最後にそだねJapanが癒しの銅メダル。
やはり勝って銅メダルは盛り上がりますね。カーリングというチームプレーも日本のメディアでは意図的に放映しますから尚更その後の話題性も続き、昨日1日を通しても彼女達の出番は多かったような(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年2月26日 (月) 06時05分
kazuです
先週に続き、冬季オリンピックの話題ですね。開始当初より序久に盛り上がりを増してきた大会でしたね。
カー娘達の「そだねー」も[そだねJAPAN]
として旋風を巻き起こしました。
もぐもぐタイムの北海道のお菓子も欠品になるほどの人気とか・・・。
様々な話題から今回のオリンピックは前評判よりかなり印象深い大会になったことは間違いないのではないでしょうか。
投稿: kazu | 2018年2月25日 (日) 21時52分