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2018年2月 8日 (木)

ストアコンセプトの変更

皆さん、こんにちは。 
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


ストアコンセプト。

  店舗方針が決定したらストアコンセプトの作成。

今回の人事異動で、異動がなかった店長は昨年同様のストアコンセプトでも可なのだが、一年目の昨年のコンセプトから若干の変更を行った。

  一年経過して微妙なズレが生まれてきたからだ。

初年度の店舗が出来る以前のコンセプトは、毎日来店されるお客様へ52週の変化を楽しんでもらうことを主眼とした。

  だから、52週毎にやり過ぎるぐらいの展開を実施。

半年が経過した昨年の2月には、やりすぎを修正するために、毎日来店されるお客様に主力品での圧倒的な支持を得ることを主眼とした。

やはり、単独の食品スーパーという存在は、大型のショッピングセンター内に位置するスーパーとは異なり、その場へ行く目的が普段の食材の購入。

  ハレの日以上に普段のベーシックに目を向けなければならない。

その意図を持って上記ポイントに変更した。
その変更によって、昨年実施した52週毎の変化をトーンダウンさせ、当店に見合うイベント対応に納め利益率が大幅に向上した。

  今年は更に52週という表現を外した。

普段のチーフ達の仕事の中に52週に取り組む仕組みが本部でも店舗でも定着してきたからである。

  逆に今年は敢えて単品量販という文言を入れた。

“今更、単品量販?”

  そう思われる方も多いだろう。

しかし、この業界において単品量販とは販売面での全ての基本であると思っている。

  現場での能力開発に単品量販は欠かせない。

単品を量販する過程で身につく商売観は、販売技術の習得に最短で効果のある手法であるからだ。

マネジメントには精通しているが、単品量販に弱いチーフがその上の職位についたときに、そこから単品量販を身につけることは至難の技。

  商品を持たない存在になってしまうから。

単品量販とは現場で商品を持つことの出来る担当者や責任者でしか身につけることは出来ないのである。

  なぜなら購入するお客様と向き合えるのは現場であるから。

販売する側の意図と購入する側の理由がぶつかるところが現場でありリアルな店舗であるから。

  現場でしかお客様心理を理解し次へ活かすことは出来ない。

それを早い段階から現場で意識的に取り組み、早い段階から売る楽しさや売れる喜びを体験し身につけて言って欲しいと思うからである。

そして、単品量販の中から逆に基本の大切さを知って欲しいのである。

  単品量販というと基本から外れると思われがちだ。

しかし、お客様心理の中に基本がしっかり含まれているのである。

  綺麗なお店で買い物したい。
  いつ行っても品切れがない。
  従業員の活気で癒される。
  鮮度品質が安定している。

この基本の上に単品量販が成り立っていることを忘れてはいけない。
そして、それらも単品量販を実現して行く上で、同時にその単品で追求して行くべき項目になっているという事実を理解しなければ、単品量販には繋がらないのである。

  これらの取得のための今年のストアコンセプト。

そして、これをどう定着させていくかが私の課題となる。







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コメント

dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
ローカルバイヤー様の最大の貢献度は商品と店舗を結ぶネットワーク構築力かと思われます。そのネットワーキングをどう学んで引き継いていけるかが御社の課題かと思われます。

投稿: てっちゃん | 2018年2月 8日 (木) 22時53分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
単品に絞れば絞るほど、その単品を選択する目が必要になってくるもの。
その目をどう養うかが商売感なのだろうと思うのです。
その目がなければどうしても総花的な売場になってしまう。単品に絞れる技術。もしかするとそれが重要な商売勘なのかもしれませんね。

投稿: てっちゃん | 2018年2月 8日 (木) 22時45分

基本の『き』を徹底的に磨きあげる事をし続け その上での単品拡販 その単品の選定もお客様にとって必要とする商品でないといけないと思います その時々の季節の商品 地域の行事や食習慣にあった商品 そうでないと地域のお客様のお役に立てないと思います そういう意味では弊社HDの副社長が年度の営業方針で褒めたたえるローカルバイヤー様はかなりご尽力されてると思います(笑)白毛餅なる怪しげな餅に売れる最高値をつけ粗利貢献頂きました事 この場をかりてお礼申し上げます(笑)

投稿: dondon-ki | 2018年2月 8日 (木) 22時12分

基本あっての単品量販。その通りですね。
見やすく・選びやすく・買いやすく。
普段の生活=定番の大切さと、PI値の高い商品の値頃感をしっかり押さえる事で売上の9割以上は決まると思うのです。
残りの1割をどう仕掛けるのか?総花的に商品を出すより3-3-3の法則に則り単品量販を仕掛けた方がPI値=買い上げ点数も上がる。商品の残処理も楽に済む。単品に捉われずでも缶詰100円のような単品種均一価格でも面白い。衝動買いを掻き立てる売場を如何に作り上げるのか?商売の楽しさはここにあると思うのですが(笑)。

投稿: dadama | 2018年2月 8日 (木) 09時40分

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