危機感
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
危機感を持つ。
仕事をする上でも重要な感覚。
危機感があるから、そのことに集中してそれを回避しようと常に考え行動する。
それは当面の業績とは無関係に存在する。
常に危機感を持ち行動する人間は、当面の業績とは関係なくある一定の法則であるべき状態を目指す。
その平常からの危機感が、常にあるべき売り場の実現に寄与し、その結果としてあるべき業績を成すのだろう。
競合店が新規出店する。
以前、私はそこで初めて危機感を持ち行動することが本来の姿だと思っていた。
しかしそれは本末転倒であることに気づいた。
常に張り巡らされた危機感が、競合店出店という情報に敏感に反応して、次のあるべき状態を感知し、その感知された情報に従って先手を打つ。
それもあるべき姿に回復するまでのストーリーを描いた上で、どう回復させて行くかのステップまで描かれていれば、その危機感はある一定の状態で安定させることができるだろう。
あるべき姿へ向けてのストーリー。
そのストーリーがアクシデントに対して有効に機能し、危機感を無駄に煽らずに一定の感情の状態を維持させてくれるのだ。
今一番、危機感を感じているのは、安定した従業員確保。
特に部門毎の理想的な従業員の人材確保は常に危機感を持ってあたっている。
どんなにあるべき高い部門の理想の売場の状態を掲げたところで、その部門のあるべき人材が揃っていなければ、社員や他のパートさん達への負担は相当に高まる。
その為のマネジメントの習得。
しかし、それは理屈であってそのマネジメントによって一人の能力が1.5倍に急増するわけではない。
絶対的に頭数という人員は絶対に必要。
そしてそれを可能にするのは、店舗の中で店長ただ一人。
店舗でのパートさんの採用に関しては、本部の人事担当の仕事ではなく、店舗の店長が唯一携われる業務である。
企業によっては多少異なるかも知れないが、基本的にはどの企業も同様の状況にあろう。
でなければ、いずれ店長は本来の店長業務から部門の品出し援助や調理援助に入らなければならず、本来の店長業務を放棄しなければならない。
その危機感は常に持っている。
要は、上述したあるべき売場の姿を追求する危機感を放棄しなければならなくなる環境に迫られるということ。
そうなったら店舗は単なる物置の売場となろう。
今いる人員でやれることだけをやる、物置の売場。
それを自らの危機感で普段から改善しようと行動しなければ、その状況はますます悪化して行く。
それは人員が比較的安定している段階からの危機感にある。
その理想の姿を追求しようとする危機感が、人材不足も未然に防げているのだろうと思う。
それは、人員が一人でも欠落した段階から普段からもつ危機感を募らせることによって、採用を早々に確保する行動に走り、結果として理想の人員の維持につながるのだと思っている。
危機感。
何も、競合店が新規に出店する時だけの感情ではない。
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コメント
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
今回のてっちゃん会の後座で都内MRさせていただいたのですが、そこでも5年後の人材不足の深刻化を考慮した企業が都内に実験店舗を開店させていました。その取り組みの勇気には感心しましたが、どうしても従来からの「あるべき姿」を重ね合わせると否定的になってしまうもの。捨てるものと大切にするものを働き方改革と捉えていくことが大切でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2018年2月16日 (金) 09時16分
人事が大きく動くこの時期 それは社員だけでなくパートさんも同じ事で 当店でも様々な理由でパートさんが退職されます
家庭の事情 本人や家族の体調の事情 時間給の事情 この早春の時期 何かしら人事が動くというのは 経験値からも毎年わかっているものの なかなか有効な手立てを打てないでいます(涙)
大いに反省するところですが 大切なのは残った方々へのケアと仕組みを変えてあげる事だと思うのです 人がいた時の手間のかかるやり方 いつしか常識となり こうでなくてはならない と思い込む事が怖いです それを貫こうとすると当然メンバーに負担はかかり疲弊するばかり 結局コンセプトの実現には至りません
本部が指導してきた旧態然としたやり方 批判と不安を浴びながらもこれを変えれるのは店長しかいないと思うのです
投稿: dondon-ki | 2018年2月14日 (水) 22時51分