変われる強み
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日のNHK「プロフェッショナル」が良かった。
女子卓球の「石川佳純」。
日本女子卓球界は、東京オリンピックの時には王者中国を圧倒するのではないかと期待されている競技の一つである。
昨年のアジア選手権で中国選手を連覇して優勝した平野美宇選手や、リオ五輪で団体銅メダルを獲得した伊藤美誠選手等、同世代の16歳の世代が目白押しであるから。
日本卓球界の女王「石川佳純」も霞むほどの黄金世代。
そんな黄金世代の台頭により、石川佳純の名前が霞みかけてきた昨今での、今回のプロフェッショナルへの登場である。
番組は180日間密着レポートをまとめたもの。
そこには、黄金世代の台頭に対して、女王の維持にかけてもまだまだ負けられない石川の負けず嫌いと、挑戦を続けることでの強さを身につけていく過程が描かれていた。
石川佳純を苦しめていたもの。
実はそれは卓球の公式ボールの変更にあった。
練習に練習を重ね、ボールの特性も熟知した技術。
その熟知した技術が微妙に狂うのが今回のボールの変更にあった。
従来はセルロイド。
今後はプラスチック。
回転の多いセルロイドから回転の少ないプラスチックに変更になることによって、ボールに回転を付けてキレのあるサーブレシーブを得意としてきた石川にとって、その従来の技術が強みから弱みに変化してしまったのが昨年のこと。
これに対して、黄金世代と呼ばれる平野美宇達は、回転の少ないボールを早め早めにスピードを持ってリターンする卓球にスタイルを変えて、その技術を身につけてきた。
その卓球のスタイルに石川が付いていけなくなった。
日本選手権では平野にスピード負けを喫する。
そこから本格的に石川の挑戦が始まる。
まずはスピード。
そしてスタイル。
ボールの変更によりスピードがキーワードとなる。
リターンは攻めには結びつかなかったが、最近の卓球では、
リターン = 攻め
の様相を呈している。
強打を、更なる強打でリターンされる。
このスピード対スピードの争いとなっている。
そして、石川が昨年末から取り組んでいるスタイル。
それは、より相手の奥に打ち込む手法。
それにより、相手のよりリターンしずらいところへボールを返して追いこむスタイルで勝負できる。
このスタイルで昨年のワールドカップでは初戦敗退。
敗因はラケットの調整不足。
新調したラケットの調整が完璧ではなかった。
しかし、インタビューでも、新調したラケットへの後悔は無いという。
それよりも自分を信じて、強くなるために挑戦し続ける。
自分を信じて臨んだ昨年末のスェーデンオープンでは、中国選手を撃破。
変われる強みを身につけた石川佳純。
今年の全日本選手権シングルスが楽しみである。
ps
昨日の全日本選手権。
女子シングルスで優勝したのは、伊藤美誠。
石川佳純でもなく平野美宇でもない、伊藤美誠。
ますます卓球女子の黄金世代から目が離せませんね。
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コメント
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
変えてはいけないもの。
それは企業を従来から支えてきたDNAではないでしょうか。
このDNAは明文化されていない分、従業員一人一人の心の中に宿るモチベーションであり聖なるパワーでもある。
そこに変革のメスが入り込むことで従業員のモチベーションが一気に低下するというボタンが押されたら終わりでしょうか。その部分は慎重に行きたいところですね。
投稿: てっちゃん | 2018年1月22日 (月) 22時38分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
優等生のボルグにやんちゃなマッケンローの対比。
懐かしいですね。
思いの外の大雪に明日お店に行けるのだろうかと不安です(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年1月22日 (月) 22時27分
変化への対応 我々の業界にも共通するものです 変化できない者対応できない者は生き残れない しかしながら変化してはいけないものもあると思います
己の信念 執着心 変化をしながらも大切にしてきた事
一線を引く
弊社に この 一線 が無くなりつつあるのかもしれません(涙)
投稿: dondon-ki | 2018年1月22日 (月) 21時27分
まずは大雪のお見舞い申し上げます。
ボールの変更は知りませんでした。そういう事情があったんですね。
40年くらい前でしょうか?テニスもラケットの進化(木製からカーボンそしてでかラケへ)によって、ラリー主体のゲームから、サーブ&ボレーで決まるように変遷した経緯がありましたね。
当時、夜中にボルグとマッケンローの数時間の死闘が繰り広げられたの観ていたのを今でも記憶に残っています。
投稿: KOZO | 2018年1月22日 (月) 20時47分