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2018年1月20日 (土)

思い込み

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先週の日曜日。

  「俺たちの時代」。

久米宏と他二人のキャスター仲間のトークが放映されていた。
そこで、久米宏が若い女性のキャスターに言った言葉が印象的だった。

話の流れで、若い女性のキャスターが、外国の大学に入学しようと登校した初日。
その大学の門の前まで来て、その門を前にした途端に、「無理!」と思って入学を断念したという話をしていた。

そんなくだりの中で、得意・不得意な事に関しての久米流の考え方発した。

  「不得意と思っていたことが案外得意だったりして」。

要は、自分で不得意と思い込んでいたことでも、実際に本気で取り組んでみると得意分野になっているということ。

  よくある話だ(笑)。

誰も、今現在の自分の得意とする分野が初めから得意だった人間はいない。

  本来、この会社に入った動機だって得意だと思ったから。

しかし入社してみると、得意だと思って入社した業界だが、自分にとって不得意とする部分も沢山あった。

  大学を卒業して入社したこの業界の商売勘には馴染めなかった。

入社当時は論理的に仕事を捉えるのが自分の得意分野だと思っていた。

  所謂マネジメントの分野。

だから、部門チーフとしての仕事観も、マネジメント主体に在庫管理や数値管理は得意だった。

  それだけ単品量販とかメニュー提案には弱かった。

それは経験年数というハンデもあったのだろう。
どうも、計算から導き出された仕事観を中心に鮮魚チーフという仕事をこなしていたように思う。

  “商売勘は自分にはないなぁ〜”

そう思い込んでいた。
副店長になって、企業としても「メニュー提案」「52週MD」と言った新たな分野に挑戦する事になり、その槍玉に上がったのが副店長主体のメニュー提案を主とした部門合同展開の売場。

  男性がメニュー提案?。

今までそんな経験もしてこなかったから、どう取り組んでいいのかもわからなかった。

当時のエリアマネージャーにも嫌味を言われた。

  「なんだ、この売場は(笑)?。」

それが、きっかけだった。

  “数値ではなく売場の楽しさを追いかけよう”

売場の楽しさが商売の楽しさに連動し、それがいつしか商売勘としてお客様の感動を呼ぶ売場作りに繋がり、結果として単品量販や関連販売の本質を知ることとなって言ったのである。

  不得意分野を追求する事によって得意分野に変わっていく。

それは、今までのマネジメント型の仕事観からは得られなかった商売観。

  それが商売の楽しさの追求であったのだ。

数値管理から離れて、商売の楽しさ、仕事の楽しさの追求が結果的に売上という数値に連動していくという事。

  在庫管理や利益管理とはまた別の世界。

それが、商売の楽しさを追求する事による「売れる楽しさ」の習得であり、この売れる楽しさを自分以外の部下やパートさんたちにも広げていく事によって、店舗全体の売上拡大に結びついていくという仕事観。

  それは店長になって初めて習得した仕事観であった。

この業界の人間でも、結構マネジメントには精通しているが、売る楽しさから発生する商売観を得ている人は少ないのではないだろうか。

  いくつ売るための仕事。

商売の基本中の基本の仕事観とその楽しさ。

  楽しくなければスーパーじゃない。

まさに、それは店長だろうがチーフだろうが、パートさんだろうが共通する仕事観なのである。







  

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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
ある意味、dadamaさんほど入社前と後のギャップを感じながら仕事を続けた人は胃なのではないでしょうか(笑)。
そしてそれがいつしか得意中の得意な分野に変化していく。
不思議なものですね。

投稿: てっちゃん | 2018年1月21日 (日) 22時30分

かおるさん、コメントありがとうございます。
私もかおるさん同様、売れるということに関して、当初はあまり感動を覚えなかったですね。
売れるとか売れないという感情よりも、最終的に机上で計算した利益と実際の利益がどれほどのギャップで食い違っていたかが最大の興味でした。
しかし、そこの追求のお陰で荒利率のコントロールは鐚一文狂うことはありませんでした(笑)。

投稿: てっちゃん | 2018年1月21日 (日) 22時25分

dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
若い頃は全ての事象に対して数値検証するという考え方は賛成です(笑)。
その経験の積み重ねから、徐々に必要な数値で良くなるし、最後は勘という最大の武器を手に入れることができるのだろうと思いますね。

投稿: てっちゃん | 2018年1月21日 (日) 22時15分

これからはスーパーも多角化&グローバル時代の謳い文句に流され入社したものの部門としては八百屋一筋人生(笑)。本来なら世界を駆け巡ってた筈なんですがねー(笑)。何度か転職も考え面接にも行きましたが家族を背負うと安定差を求めるようにもなり結局はスーパーマン?で人生を終えそうです。
働き甲斐を感じたのは終盤になってからですかねー。腹をくくると見えてくる事も多々あり仕事の醍醐味も増しますね。
残り一年余となりましたが、さて円満に定年を迎える事が出来るのか?最後まで私らしく一波乱が待ってるのかも(笑)。

投稿: dadama | 2018年1月21日 (日) 17時15分

かおるです。
今も昔もスーパー業界はあまり憧れられる職業ではなく、スーパーに入るのが夢だったという人は少ないのではないかと思います。
私も同様で、計数管理も苦手だった上に、よく同僚達が特売などで飛ぶように物が売れていくのが楽しい、と言っているのがあまり共感できず、安いんだから当たり前だろうくらいに思っていました。入社してはみたものの基本的に商売にあまり興味が持てなかったのかもしれません。
スーパーに入って商売に興味がわかない、というのは致命的でしたが幸いに売場の陳列だけは好きで、旬の色とりどりの野菜を並べるのは楽しかったです。
そのうち同じ野菜でも時期により色目や質感が違うことに気付き始めて、個々の野菜に興味が湧くようになり気がつけば今に至る…です。
投稿の趣旨とずれてしまいましたが何か一つ好きなことが見つけられれば何処でも生きていけるかなあと呑気に思う私であります。

投稿: かおる | 2018年1月21日 (日) 13時08分

自分自身の力量を測る為に数値はあると思いますし だから自分にとって必要な数値だけあればいいと思うのです 若い頃は違います 多角的にものを見るためにもあらゆる数値を分析した方がよく こういう切り口でみればわかるんだ!と知ってしまえば必要な時に使えば良いと思います しかしながら弊社の場合 あれはどうだ?これはどうなっている?と数値面だけで話をするお上ばかりです(笑) トマトは緑色のクッションの上に陳列すると美味そうに見えるとか、思わず微笑んでしまうPOPなど 我々の舞台は数値だけで語れない部分が大半で人の感性に訴える所が多いです 私もそういう所はセンスないと思ってますが とりあえず積めば売れるので積んでます(笑)

投稿: dondon-ki | 2018年1月20日 (土) 13時31分

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