真面目という褒め言葉
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
年末商戦。
売場の切り替えの連続。
特に、クリスマスから年末、そして31日の売り切りと1月2日からの初売り。
この期間の売場変更はどんでん返しである(笑)。
どんでん返しを実施するのはさほど苦痛ではない。
しかし、特に生鮮やデイリーの場合は在庫調整が問題だ。
この大どんでんがしと連動して、計画通りに細部の在庫が売り切れて、次の企画の商品をタイムリーに投入できるかどうかが問題。
しかも、クリスマスや年末商材といった際物であるから、数量も半端ではないはずだ。
その発注や売場作りと売り切りとどんでん返し。
これはもう長年の感がものをいうとしか言いようがない。
しかし在庫調整ばかり先走ると本部提案の売場にならない。
この流れを自分で計画し自分で販売売り切り、そして年末での売り切りという一連の流れをどう調整できるか。
最後は在庫をゼロにして予定の売上と利益を残す。
先日、あるバイヤーから私に電話が入った。
「あいつはマジメなので。」
要は、本部提案をマジメにやりこなす素直さはあるが、如何せん臨機応変さも持ち合わせて欲しいという意味で私に言ったのだろう。
「あいつはマジメ」
真面目にも色々な捉え方がある。
誘惑に負けずに邁進するという真面目。
他の事には目もくれず邁進する真面目。
一歩間違うと、頑なに言われたことをやり通す、臨機応変さの無い真面目というレッテルを貼られる場合もある。
上記のような大どんでん返しの場合はどうか。
全ての商品をきっちりと発注し売場を維持するが、どんでん返しで売場変更すると、従来の商品の在庫も過剰になってしまう。
その連続で31日の冷蔵庫がパンク。
ある程度経験を積むと、どのタイミングからどのカテゴリーの動きが止まるから、ここからは発注を止めて、この在庫だけを持つ。
そんな知恵が身についてくるが、当初は年末経験も少ないと本部バイヤーの提案した縦割りのレイアウト通りに売場を維持しようとする。
切り替え時に多少崩してでもいいという曖昧さも必要なのである。
この曖昧さを、不真面目と取るか臨機応変と取るか。
年末商戦ほど、結果を残さなければならないとき。
こんな時ほど曖昧さと大胆さが重要なのである。
普段の平常の商売では、緻密さ大切だが、この大どんでんがしの時は曖昧さというファジーな部分を残しながら大胆に発注し緻密に売り切るという行為が重要になってくる。
このような経験を通して人間の幅が出てくるのだろう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
「お前の後はどうするんだ」。
これはある意味最大の褒め言葉かも。
自分の後の事まで考えて、その都度立ち止まって考えていたら何も出来ませんね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年1月 6日 (土) 06時37分
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
基本的にパートさんは保守的であり、その方が安定した営業実績を維持できるのだろうと思います。
そこに何割かの仕掛けを率先して用いるのが店長やチーフ達なのではないかなと思うのです。そのさじ加減とタイムリーなポイントを突いた手腕が問われるのかと。
投稿: てっちゃん | 2018年1月 6日 (土) 06時33分
私はお客様には真面目に接してきたつもりですが会社的には不真面目?アウトロー?
社長の求めてる事も真面目に具現化してきたつもりですが「お前の後はどうするんだ」と言われても(笑)。
最後までお客様には真面目に、会社には不真面目を貫きますよ(笑)。
投稿: dadama | 2018年1月 5日 (金) 20時14分
当店の場合メンバーは真面目というより臆病なんでしょうね 副店長経由で警告は出しておりましたが 年末伸長した勢いは止まらず年明けも続き よって前年もたれの発注では商品が足りるわけもなく昨日は欠品の売場だらけ しかも白物系 昨年売れず在庫調整に手間取った記憶と大型SCのオープンから発注をひかえる担当者 最終在庫をまとめ利益を残す という事に 真面目 なんだと思いますが本末転倒になりました
これから葛!を入れてきます
投稿: dondon-ki | 2018年1月 5日 (金) 13時44分