リアル店舗の強みとは
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
リアルスーパー。
ネットスーパーに対抗した区別。
ネットスーパーが出現するまでは、我々スーパー業界は別にリアルスーパーという用語を使用していなかった。
ネットスーパーという業種がなかったから。
しかしこれだけネット通販が常態化してくると、その対抗策としてリアルに存在しリアルな現物を販売する我々業界の差別化用語としてリアルスーパーという言葉を使用せざるを得ないのだろう。
リアルに存在しリアルな現物をリアルに販売する。
その事に、なんの違和感も持たずに今まで仕事をしてきたが、これからはネットスパーやネット販売との差別化を図るためにも「リアル」という特性を如何にネットとの差別化を我々も意識して強みを引き出せるかを考えていく必要があるだろう。
リアルな強み。
それは、ネットの強み弱みと相対関係にあるところから引き出してこなければならない。
リアルな強み
リアルに現物を見て判断する 〜 ネットの弱み。
リアルに実社会と交流できる 〜 ネットの弱み。
私は、リアルな強みとは、上記のように商品面のリアルさと、実社会とのリアルさの両面が強みとして強調できるだろうと思う。
商品面とは購入する商品をリアルに自分の目で選択できる強み。
実社会とはリアルな社会と自分との関係を維持していける強み。
自分の目で選択するといことは、一品一品がそれぞれに違う商品を購入する場合は、絶対にリアルな店舗でリアルに商品を購入する必要がある。
生鮮部門や惣菜部門はその例だろう。
よって、ネットスーパーに対抗するには、生鮮を強化してネットスーパーに左右されない競争環境を高めていかねばならない。
それによってネット通販の強みに左右されない集客が見込める。
しかしそれは以前から言い続けられていた部分でもある。
更には、リアルな実社会でリアルな人間関係を構築していく上で必要な人間対人間の出会いの場としてのリアルな実店舗での買い物も、ネット通販では実現できないリアル店舗の強みとして活かしていきたいところである。
リアル店舗での販売者とのリアルな会話。
その会話には、人間が持つ相手を気遣う温かみがあり、その温かみに感謝し気持ちが和み、人間としてまた来店したいという欲求がリピーターを生む。
そこでの来店動機は意外に高いのではないかと思う。
先日、あるチーフと会話した時のこと。
「なぜ今、売上が上がっているんだ?。」
「焼きたてを必ずマイク放送して案内しています。」
それだけなら、どこでもやっているだろうと問いただすと、
「焼きたてが出ますのでもう少しお待ちください。」
もうすぐ焼きたてが出来るという情報を、焼きたてが出来る商品を購入しようとするお客様にも敢えてお勧めしているという。
その案内にお客様から笑顔を引き出される。
「わざわざありがとう。」
予想もしない販売員からの温かいお声がけ。
そのサプライズが嬉しい。
そこに、リアル店舗の接客の重要性があり、それがネット通販との大きな差別部分となるのであろう。
リアル店舗の強み。
色々な要素はあるだろうが、人という強みをどう打ち出していけるか。
結局それはネット対策=競合対策という構図でもあるのだろう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
リアル店舗の強みは見える的に対して如何に見える強みを発揮できるか。
それが現場で臨機応変に行動できる従来からの手法。
その手法ですらなかなか伝承出来ない現実。それを一つひとつ証明していくことがそこから多くを学んできた我々の仕事かと思いますね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2018年2月 1日 (木) 06時02分
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
リアル店鋪での強みは店内の活気とコトを起こし続けて商品価値に新たな発見があること。それが、いつもいくお店でネット検索しなくてもいろいろな発見ができる環境になれば、そのお店の信頼関係は高まるのでしょうね。
そこにAIには真似出来ない人間の価値があるのだろうと思います。
投稿: てっちゃん | 2018年2月 1日 (木) 05時59分
直近の推移を見ても単価アップに支えられて売上は伸びているものの客数は上がらない。客数=商圏シェア率を如何にして上げていくのか。
ネットスーパーは確かに手強いですし現実私もちょくちょく使っています。しかしながら食に関する物は自分の五感で確かめたいのも事実。毎日の食卓を預かる責務はリアル店舗にあると思います。宅配サービスを含めネットスーパーの役割は増えていくとは思いますが、老い先短いながら私の目の黒い内は見えない敵より見えるリアルスーパーの競合から如何にお客様を奪い取る事を考えて行きたいと思います(笑)。
投稿: dadama | 2018年1月31日 (水) 14時01分
お客様の立場として話せば やはりリアル店舗での楽しみは商品を直接吟味でき心擽られる思わぬ商品に出合える事であり、これからは更にお一人様の高齢者も増えるにあたりコミュニティの場や地域の活動の場としての機能も持たなければと考えています 確かにネットは便利で毎日100億円程度の大型SCが仮想空間にはオープンしているそうで これからも増え続けていくと思います ではリアルな私達ができる事は何か? 鮮度~クリンネスまで基本をやり続け コトを起こして商品の価値を伝える そして接客などメンバーのレベルアップをし続ける 愚直な努力だと思います
毎日ちょっとした事を変えてく ちょっとした工夫をしていく を続けお客様に伝えていきたいと思います
投稿: dondon-ki | 2018年1月31日 (水) 07時58分