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2017年12月13日 (水)

攻めに強くなる体質

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


攻める。

  その言葉の意味は広い。

攻める。

  競合店に対して攻める。
  単品を仕掛けて攻める。
  荒利を下げて薄利多売。

いろいろな意味で「攻め」という言葉が使われる。

  しかし、攻めればリスクも高まる。

一般的に、攻めるということは我々業界では数を売ることに直結する。

  数を売るということは在庫を持つということ。
  在庫を持つということは利益を圧迫すること。
 
利益を圧迫するリスクを負ってでも売上を上げる為に在庫を持つこと。

  これが「攻める」という言葉の裏側である。

この裏側があるから、「攻める」という行為を遠ざける意識が働くことも現実である。

  客数の多いお店は攻めのリスクが低減される。

それは、後々の客数が「攻めた」商品の在庫を捌いてくれるから。
しかし、客数の少ないお店は「攻めた」商品を捌いてくれる客数にも恵まれず、より大きなリスクを背負って攻めなければならない。

  だから客数の低い店舗ほど攻めには勇気がいるものだ。

この環境を是正する為に、人事異動がありいろいろな環境で従業員を教育していく必要がある。

  そこがチェーンストアのもう一つのメリットと言えよう。

そんな経験を繰り返しながら、我々がすべきことは、常に攻める行為と守る行為を実践しているということである。

  急に攻めろと言われても。
  急に守れと言われても。

どう攻めるのか、どう守るのかがわからないから、即行動できない。

  常に攻めて守っていれば、いざという時に行動できる。

常に攻めていれば、何をどう攻めるのかが直感でわかる。
常に守っていれば、どこをどう守るのかが数値でわかる。

  そして言えることは、攻めれば守れるということだ。

だから、薄利多売が攻めることではないことに気づくものだ。

  利益商材やカテゴリーを攻める。

これが最大の防御にもなるということ。

  常に攻めて守れば同時進行できるようになれる。

つまり、攻めるということは、防御も意味するということが理解できるようになっていく。

そう考えると、瞬間的な単品量販だけが「攻める」という行為ではないことがわかってくるだろう。

  攻めは最大の防御であり最大の利益安定につながるのである。

それが、商売の醍醐味である本質でもあるのだ。





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コメント

dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
経費面で言えば人件費は仰る通り企業としても不問となっております。
逆に言えば採用し放題。以前でいえば考えられない環境とも言えます。だから逆に店舗格差が思いっきり出てくる問題かと。
この環境でいい人材を取れるお店でしっかり確保。これが企業としての選択かと思います。

投稿: てっちゃん | 2017年12月13日 (水) 20時11分

朝からコンビニで極悪師匠は今日はお早いご返事ですね(笑)
攻めと守り 守りのもう一面は経費とも思います 店舗でコントロールできるのは人件費と広告費くらいですが人件費は人手不足の中で今やコントロール不可能かも(涙)売場での基本を徹底し攻めと守りの力量が上がってくればチラシを打つ事もなく集客できチラシ経費も削減されて利益アップ!と信じておりますが…まだまだ修行がたりませぬ(涙)しかし そこを目標の一つにして店舗力をつけて行きたいです

投稿: dondon-ki | 2017年12月13日 (水) 16時23分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
リアル店舗だけの時代では、小売業の伸びの勢いだけで成長できましたが、ここまで競争が複雑化して行くと、リアル店舗の強みを把握しながら、その将来の展望からの強み弱み、そして集客力の在りどころと利益の在りどころの嗅覚が絶対的に必要になって行くのだろうと思います。よって、現場に身を置く強みも重要度が増して行くだろうとも思うのです。
また現場に戻れることを願っております。

投稿: てっちゃん | 2017年12月13日 (水) 12時01分

売場は生物だと思うのです。だから常に変化しないと進化はもちろん病気にもなってしまう。
お客様も従業員も感性や感情を持つ人間。だから感性や思いが伝わる売場を作る事が大切なのだと思います。クリンネス・欠品・鮮度・・・基本事項も実はお客様の感性で一番敏感な部分だからこそ徹底もしなければならない。
守りも攻めも基本の徹底の大切さを理解しなければ継続的成長には繋がらない。
価格優位性とネットビジネスが台頭する中、リアル店舗の魅力とは何ぞや?
最近そんな事を感じながら店長達に話をしています・・・自分の店を持たない悲しさかな(笑)。

投稿: dadama | 2017年12月13日 (水) 09時52分

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