« カテゴリー毎の役割 | トップページ | 相乗積 »

2017年12月19日 (火)

外国人実習生

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日のガイアの夜明け。

  外国人実習生を取り上げていた。

具体的には、ベトナムからきた実習生。
実は、先日当店でもベトナム人を新規アルバイトで採用したのである。

  このお店で初めての外国人。

日本に来て約2年という。
それなりに日本語は上手であり、グロサリーでの品出しで十分活躍してくれると判断し採用した。

  その彼の母国であるベトナムでの実習生を取り巻く実態。

それを今回のガイアの夜明けでは取り上げていた。

  ベトナム人が日本に来るまでには約100万の借金を抱えて来るという。

その制度を利用しているベトナム人だけの話なのか、今回採用した彼も同様なのかは定かでないが、ベトナムを出国する際に引き渡し企業への手数料やら、日本語教育費用や制服等でそれだけの借金となる。

  更には日本へ渡航してからの就業先にも問題が。

それは、正当に働いた労働に対しての不当な給与体系を行なっている企業の実態。
おそらく、スーパー業界では考えられない実態が浮き彫りになっていた。

  日本人と同等の労務環境を敷いている筈なのに。

そう思って見ていたが、アパレルメーカーの孫請け企業の実態はそう出ない劣悪な労務環境のところもあるようだ。

しかし、それでも後を絶たない日本への実習生。

  正直彼らのパワーには圧倒されてしまう。

今回採用した彼も、笑顔もバイタリティーも抜群である。

  むしろ同年代の日本人よりもハツラツとしている。

そんな彼は、現在日本語学校に通いながら、来年からは自動車の専門校に進学するという。

  あと数年は就業が見込まれる。

私も従来から外国人の実習生等を雇用してきたが、非常に真面目に働く外国人とある日突然連絡が途絶えてしまう外国人との二極化であることが多い。

おそらくそれも、彼らの所属する母体との関係もあるのかもしれない。

  この業界でも積極的に外国人を受け入れる企業が増えてきた。

中国人、ベトナム人等を海外へ渡り採用して数十名という規模で社内雇用しているスーパーもちらほら現れている。

  一番の壁は言葉。

言葉の理解=作業スピード この構図はこの業界では犯しがたい基本であるから、まずは言葉を覚えていただくことが先決である。

しかし、彼らが持つ笑顔や気遣いは日本人と同等以上の特性を持つのも事実。

  表情の豊かさは日本人以上。

よって、慣れてくれば接客面でも憎めない存在として活躍してくれるのではないだろうか。

更には、仕事の好き嫌いもあまり表面上は出さない。

  なんでもやります。

そんな印象である。

  その勢いで鮮魚、精肉をやってもらいたいのだが(笑)。

しかし、やはり複雑な作業が多い部門では、その都度言葉の壁を低くしていかないと仕事の手順が理解されない。

  絶対的な人口減になっていく日本。

そんな環境下で現在の店舗数を維持するには、どうしたって現場で働く従業員が絶対的に不足する。

  外国人の就業に慣れておく必要はあろう。






|

« カテゴリー毎の役割 | トップページ | 相乗積 »

店長の仕事」カテゴリの記事

コメント

dadadmaさん、コメントありがとうございます。
その通り、長期就業を期待するとその壁の高さに落胆してしまいます。
単なるワーカーで終わらせずに、マネジメントも期待すると本人たちのモチベーションも高まるのでしょうが、そこが今後の壁でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2017年12月20日 (水) 00時38分

dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
異質な存在の従業員。
障害者の方や多少作業の遅い足手纏いな方、更には外国人従業員等、店舗に一人二人いた方がその方を軸に周囲のコミュニケーションが活発になると思い、積極的に採用していました。そしてそのかたをなんとか一人前にしようとする輪が出来ていくもの。この輪が店舗の輪につながっていくのが嬉しかったですね。
dondon-kiさんが仰る通り、そんな副産物は確かに存在しますよね。

投稿: てっちゃん | 2017年12月20日 (水) 00時36分

当社も加工センターは実習生として3年間の期限を設け数十名の方が働いていますし、留学生のアルバイトは店舗にも在籍しており総じて真面目に働いてくれております。稼ぐという面では日本人より貪欲でしょうか(但し一時帰国となると一ヶ月以上の休業となってしまいますが・笑)。外国人の労働力に頼らざる得ない現状ではありますが就労ビサの関係上、長期就労=将来性が期待できる戦力になり得ない事が悩ましいですね。

投稿: dadama | 2017年12月19日 (火) 19時07分

現役世代がどんどん減っていくなか現在のパートさんの高齢化も相まって店舗の人員は厳しい状況です 外国人の活用は企業にとって急務と思われるのですが弊社では仕組みが出来上がってなくいまだに旧態然としています 以前の店舗でミャンマーの女子学生さんを雇っていましたが おっしゃる通り元気があり挨拶もでき仕事を選ばないとても良い子でした 少し昔のアルバイトさんやパートさんも元気があって横の繋がりもあったのですが今は横の繋がりもなく作業して帰るだけの方が多いのが現状です しかしミャンマーの子がアルバイトに来ると皆んながその子に気を使いコミュニケーションが活発になったという副産物もありました 本部へ訴え続けて仕組みを作らせる これも現場の店長の仕事だと思います

投稿: dondon-ki | 2017年12月19日 (火) 13時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 外国人実習生:

« カテゴリー毎の役割 | トップページ | 相乗積 »