« お客様からのアドバイス | トップページ | バイトがバイトを呼ぶ »

2017年12月15日 (金)

夜の売場対応

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


開店から閉店までのスーパーの売場。

  ゼロで始まりゼロで終わる。

生鮮の刺身や丸魚、惣菜やベーカリーの売場はまさにゼロで始まりゼロで終わる。
だから、製造した数量だけが販売数量になり得る。

  作ってナンボの商売。

しかしそれは逆に、閉店までにゼロにしなければならないという高いリスクを伴うカテゴリーでもある。

  売り切れなければロスが増大する。

よって、製造数量をその日の強みや天候に合わせて調整して製造するのが大きなポイントとなる。

  しかし調整しすぎると貧弱な売場となり魅力がなくなる。

ピーク時の売場は、平均日販に関わらずある程度同等の売場維持が出来ても、夕方から閉店時にかけての売場の状態は店舗によっても様々である。

  いや、様々にしていかなければ利益は出ない。

夜の弱いお店ほど、売りべらしには最大の気の使い所となる。
そして、そのギャップがあるから、強いお店はより強く、弱いお店は衰退していく。

  一番店がより強くなっていく原理原則の法則がそこにある。

よって、弱いお店は開店時からの午前中の売場や日中の売場に活路を求めていくのが常套手段であろうか。

  しかしいずれその手法も行き詰まっていくだろう。

やはりこれからの時代に夕方以降の強みを持たなければ生き残れない。

  しかし夕方以降はどの部門も高リスクとなる。

刺身、牛肉、惣菜、寿司、ベーカリーと高利益の取れるカテゴリーではあるが、それは売り切れての話であって、ゼロに始まりゼロに終わるこれらのカテゴリーは出来立てや作りたての新鮮なものが競争力であって、それら夕方の出来立ては多くの客数に支えられて売り切られていくのである。

  いかに売場の魅力を落とさずに売り切るか。

更には、従業員の労働時間はどんどん短縮化されている。

  開店から閉店まで売り尽くして帰る時代では無い。

よって、帰る前に夜の売場を迎える準備をしなければならない。

  当然、夜の売場の主役は単身者や独身者。

この時間帯になると、今更日替わり商品を求めて来店されるお客様は少ない。

  即食と適量。

これが夜のキーワードである。
特に、生鮮部門や惣菜ベーカーリーは自由に量目を調整できるから、適量というテーマが最大のポイントなろう。

先日、チーフミーティングで言った。

  「下段と二段目を入れ替えてから帰れ。」

要は、下段の大型パックを二段目に上げて、二段目の適量パックを下段に落としてから退社するということだ。

  従来であればそのまま退社。

しかし、下段と二段目を入れ替えてから退社するということは、下段の商品を多めに残しておかないと下段がガラガラになってしまう。

  そこが大きな意図である。

下段に落とすということは、下段に入れ替えても十分な残量を二段目に上げる大型パックからある程度入れ替えてから退社せよ、ということである。

  それによって、お店の強みが生まれるのでは無いか。

特に精肉は12月月間の様子を見ていきたいと思うのである。







|

« お客様からのアドバイス | トップページ | バイトがバイトを呼ぶ »

商売」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
一時は営業時間の延長競争の様相でしたが、これも働き方改革の光明なのでしょうか、コンビニも含めて営業時間の短縮を模索する方向に働いていますね。
元旦営業もしかり、人材という資本をどこに集中させるかの模索に向かうのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2017年12月16日 (土) 06時42分

dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
夜の時間帯の売場の充実。
店舗としては何か方向性を一つに迎えるきっかけを作ることも必要だろうと思います。
それが特売という手法なのかは別にしても店舗の力を同じ方向に向かわせる店長の手法はどんな事柄に対しても必要かと思います。

投稿: てっちゃん | 2017年12月16日 (土) 06時38分

当社も時間延長に舵を切っていくと思うのですが食品が主力のスーパーにおいて長時間営業が利益的に今後成長が見込めるのか?個人的にはコンビニに任せればよいと思うのですが(笑)。営業時間の長さが顧客支持率の全てではないと思いますし、主力顧客をどこに合わせるのか?人手不足の時代、商売の美味しい時間帯に徹底的に仕掛けて後は他社にお任せするような考え方もありだと思うのですが。営業時間のトラウマに各社個性を失った気がしてなりません。

投稿: dadama | 2017年12月15日 (金) 21時55分

当店の1日の売上のピークは18時〜20時 この夕方から夜にかけてのピークの前に どのようなオペレーションを昼間のうちに出来るか?で1日の結果が大きく変わってきます 以前は典型的な売り減らしMDで朝売場を作ったらそれで終わり 夜に向けての積込が甘く 夜は夜の方がやる という間違った風潮がありました 人が居た時はよかったですが人手不足のなか 夜の人員はレジの応援や翌日以降の売場作りで補充できるわけもなく売場も売上もガタガタ そこで強制的に夕方18時からのチラシを打ち昼間のパートさんには帰る前に18時のチラシ売場作りと商品補充を満タンにやって帰ることにしました 夕方から閉店までの売上の落ち込みは8%あったのが今ではやっと少し伸長するようになりましたが『基本のき』が出来てないとこうなるということがメンバー特に社員がどれだけ腹に落ちたか見守っていきたいと思います

投稿: dondon-ki | 2017年12月15日 (金) 13時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 夜の売場対応:

« お客様からのアドバイス | トップページ | バイトがバイトを呼ぶ »