いざ、決戦
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
12月31日。
お客様から商売の通信簿を頂く日。
この業界に入社した時から一年の総決算と擦り込まれてきた。
我々が入社の当時は、勤務時間も日付を越しての労働だった為、尚更そういう認識が蓄積されてきたのかもしれない。
売上も最大ピークに。
そして、鮮魚出身の私にとっては、どの部門よりもこの日ばかりは花道を通ることを許される日でもあった。
練製品というおせちも含めて1千万。
それがこの業界の鮮魚部門担当者の夢でもあった。
鮮魚部門から練製品がデイリー部門に移管してからは、1千万という店舗は皆無になったが、それでも一年で一番売上の高い日であることには間違いない。
よって、今日ばかりは何も考えずに販売に徹したい。
しかし、店長にとっては12月31日の開店前が一番胃の痛む時間ではないだろうか。
“本当にお客様は来店してくれるのだろうか”
その不安が最高潮に達するのが、開店前の30分であろうか。
どんな世界でも未来はわからない。
昨年の31日の売上が保証されているわけではない。
この日ばかりは曜日に左右される日でもない。
一年間の実力が突きつけられる日である。
しかし、この日に何をしてももう遅い。
運命を静かに受け止める日であるのだから。
そして開店してからは、変化変化の連続で各部の状況を見ながら最終の売り切りまで試行錯誤の連続が続く。
その途中で概ねの動向は判別つくだろう。
昨年よりも上回って午後2時を通過するかしないかで、心境は大きく異なる。
上回っていれば、このまま維持して欲しいと願い。
下回っていれば、挽回するには何をすべきか考え。
翌日は休業の為、お客様がまだまだいる内に際物をどう売り抜けるかの判断を下す。
この日ばかりは、この日だけの事を考えて行動する。
普段であれば、この商品の未来を考えて投資的に行動する場面も多いが、この日ばかりはこの日の売り上げの為にひたすら行動する。
1円でも多く売上を作りたい。
それは、後々後悔したくないから。
昨年に1万足りなかった。
そんな経験はしたくはない。
かっては大台に乗るかどうかの瀬戸際もあった。
また閉店後に昨年クリアが判明した時もあった。
いずれも、最後まで手を抜かなかった事で、神様が微笑んでくれたのだと今でも信じている(笑)。
しかしどの年も最後の最後に評価が下される。
だから、この日だけは最後まで手を抜かずに今まで習得してきた販売技術を投入して1円でも多く売る事を実行していかなければならない。
その積み重ねが最後に最後に微笑むかどうかが別れる。
一年で一番長い日は、昨日の30日。
そして、本日はお客様から通信簿を頂く日。
しかし簡単に頂けるとと思ってはいけない。
自分から通信簿を掴み取りに行かねばならないのである。
是非、一年で今日だけは笑いたいと願うのである。
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