スーパーの未来像
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
従来からのスーパーマーケットの姿。
そしてスーパーマーケットの未来。
ここ一年でスーパーの未来像がどんどん変化しているのが実感できる。
各企業が、新たなスーパーの未来像を描く独自性の高い店舗を新規出店したり改装ニューアルしたり。
ワインとチーズを組み合わせたレイアウト。
かってはそのような提案からスタートしたが、その流れが徐々にエスカレートして、
店内で販売する肉や魚を惣菜で加工調理して販売。
そのような連動型の店内レイアウトと商品化を実施して、惣菜という売り方にも素材の出どころを強調する売り方が出現し始めた。
また、各企業がイートインの座席を大幅に拡張して、店内で購入した商品等をベーカリー売場の横に併設されたイートインでゆっくりとたべれるという店内レイアウトを採用する店舗が、新規開店や改装開店で採用する企業や店舗が増加してきたことも最近の傾向だろうか。
そして今年からは「グローサラント」。
既に皆さんお馴染みの名称。
商品(グローサリー)と即食(レストラン)の合体。
そしてそれをグローサラントという造語で名詞化して呼ぶようになった。
一番注目されているのが成城石井。
従来から成城石井は色々な取り組みとして、都内にワインバーを出店させたりして食材の販売と、その販売している食材を別途展開するワインバーで取り扱って、その味や高質感を実体験していただく店舗を展開し始めていた。
そして今年オープンした店舗では、その連動をいよいよ店舗内で実現させたのである。
但し成城石井の場合はあくまでも実験店舗の位置付けであるが。
更に、それに前後する形で、大手SMが続々とそれに準ずる店内レイアウトで改装や新規出店を図ってきている。
しかし各企業の流れもまだ実験の域を出ていないのも事実。
それよりも、素材の惣菜化を有効に展開して、店内に有する大規模なイートインで昼食やはたまた夕食等も惣菜+店内購入の副材にて完結していただくコンセプトの店舗を如何に有効に出店していくかが今後の方向性の実態ではないだろうか。
レストランを店内に併設する。
ある雑誌に記載されていたのだが、これは簡単なようで実は非常に難しい取組だと感じるのだ。
店内の素材の販売と惣菜部門の販売オペレーションの違い。
そして、注文を聴いてから製造するオペレーションのレストラン。
その3つのオペレーションを一つの建物の中に同居させながら、如何に効率よく店舗運営を果たしていくか。
スーパーマーケットで成功した企業ほど難しいのではないか。
なぜなら、スーパーという売場作りにおいての効率とレストランという注文に応じた即食提供のオペレーションは全く異質のものだからだ。
餅屋は餅屋。
だから、従来から何度かトライしてみても、その都度即食とは相入れない我が業界の限界を感じたりもしてきた。
そこにも一度トライしようとする今回のグローサラント。
そして、それをすんなり受け入れられる店舗や地域とそうでない店舗や地域があるのも事実だろう。
どんどん前へ進んでいくスーパーマーケットの未来像。
そして、それにいち早く取り組むべきなのか静観すべきなのか。
少し冷静に見てきたいと思っている。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
→品質訴求形PBを使ったレストラン事業による有料試食を提案。
時代をあまりにも早く読みすぎたのでしょうか。但し、当時は現在のように人材不足を誰も予測はしていなかったと思います。その人材がスーパー事業でさえもしっかり確保できずにスーパーの未来があゆぶまれる企業が多い中でのこの取り組みにも静観していきたいところですね。
投稿: てっちゃん | 2017年11月23日 (木) 08時30分
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
各社のこのような取り組みによって必ず見えてくるものがあると思います。
その成功事例を集約して企業としてセルフに導入していく事で更にスーパー事業が成功していくのであれば、その動向は着目したいですね。
投稿: てっちゃん | 2017年11月23日 (木) 08時26分
競合の激化、特に価格軸に対抗できる差別化を各社試行錯誤しているのが現状でしょうか。10年以上前に新しい事業提案募集があったのですが、品質訴求形PBを使ったレストラン事業による有料試食を提案しましたが敢え無く却下となりました(笑)。意外と時代の先読みはしていたのですが(笑)。個人的にはてっちゃんの言われるように「餅屋は餅屋」セルフ販売のブラッシュアップに心掛けるべきでありその為にも担当者が商売を楽しむ仕組みや環境作りが求められるのだと思います。セルフ販売であってもお客様とお店が相対感を感じるお店を目指したいですね。
投稿: dadamagt | 2017年11月22日 (水) 22時55分
確かにグロサラントは今のスーパーにとってトレンドだど思います しかしながら足元商圏のスーパーにとってそこまでのサービスは必要なのか?疑問に思います しかも提供するには相応の美味しさと設備の提供も必要 一番肝心なのは提供する人財
当然それには莫大な投資が必要
オールドな考え方かもしれませんが 毎日の食事を提供するスーパーはお客様に食の提案 美味しさの提案からのパッときてスッと買える簡便利便の提案をした方がお客様に喜ばれると思います
投稿: dondon-ki | 2017年11月22日 (水) 22時41分