クライマックスシリーズ
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
プロ野球日本シリーズ。
ソフトバンク対ベイスターズ。
ソフトバンクは長いペナントレースで二位の西武ライオンズに13.5ゲームの大差で圧勝し、その後のクライマックスシリーズも制しての日本シリーズ出場。
方やベイスターズは、ペナントレースで優勝した広島カープに14.5ゲーム差の3位。
その後のクライマックスシリーズで2位の阪神タイガース、そして広島カープを撃破しての日本シリーズ出場。
個人的には、隠れ(笑)ベイスターズファンの私にとっては嬉しい日本シリーズの出場ではある。
“てっちゃんって、ベイスターズファンだったの?”
はい、そうです。
“なぜに?”
鮮魚出身だからです(笑)。
ベイスターズの前身は横浜大洋ホエールズ。
その前は単に「大洋ホエールズ」であった。
大洋とは大洋漁業のこと。
今ではマルハと社名を変更しているが、元々は大洋漁業と言っていた。
その漁業会社がプロ野球のオーナーだった時のチーム名が大洋ホエールズ。
ホエール = クジラ。
大洋漁業のクジラの缶詰は私の大好物であった(笑)。
そんな関係から、遠い昔からのベイスターズファン。
そんな横浜DeNAベイスターズが、ペナントレース3位から下剋上の日本シリーズ参戦。
嬉しくないわけはない。
しかし世間一般には、クレーム殺到のようだ。
“ペナントレースで2位に10ゲームの大差をつけながら日本シリーズに出られないのはおかしい”
もっともな理屈である。
3月から始まる長いペナントレースを、2位に10ゲーム差をつけて圧勝したのだから、どう見てもセリーグの覇者でありその覇者が日本シリーズに出場すべきであろう。
そしてそれがクライマックスシリーズ制定以前の常識であった。
しかし、プロ野球の人気低下とともに、更に面白いエキサイティングな制度にして人気回復を願ってクライマックスシリーズなる制度が制定された。
ペナントレース上位3チームによる戦い。
まず3位と2位の勝者がセリーグの覇者と日本シリーズ出場権をかけて争う。
ペナントレースを制してもそのまま日本シリーズには出られない。
ようやくクライマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズ出場となる。
見ている方からすれば、エキサイティングな戦いが続くクライマックスシリーズは日本シリーズへの前哨戦としても盛り上がる制度であると思われる。
しかし広島ファンは?。
ベイスターズとの差が14.5ゲームをつけながら、なぜベイスターズが日本シリーズへ出場するのか、との疑問は大いに残るだろう。
この疑問を否定するつもりはない。
気持ちは大いにわかるからだ。
しかし、これはもう諦めるしかないだろう。
そのような制度になったと言うことだ。
ルールがペナントレースで順位をつけ、その上位3チームが日本シリーズ出場権を得るためのクライマックスシリーズへの出場権を得る、と言う制度に切り替わった。
クライマックスシリーズとは一度ペナントレースで決定した順位を元に、日本シリーズに出場するためにセリーグとパリーグの一番勝利に近い代表を決定するための制度であるから、日本シリーズの現時点としての最強の2チームが日本一を賭けて争う場と言う位置付けが鮮明になったと言えよう。
ここまできたら、ベイスターズに最後まで下剋上を貫いてほしいものである。
ps
昨日の激闘は素晴らしかった。
ベイスターズが途中3対1でリードしていたが、9回のソフトバンク内川の劇的な同点ホームランで流れが一気にソフトバンクに傾いた。
その流れのままにソフトバンクのサヨナラ勝ち。
素晴らしい日本シリーズでした。
ソフトバンク、おめでとう。
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コメント
ただのバイトさん、相変わらず深い洞察でのコメントありがとうございます(笑)。
私はスーパーの商売を「確率の商売」だと思っています。
一日何人のお客様が店内に入ってくるのか。その客数を分母にして、そのお客様の何割がこの売場を通るのか、通ったお客様の何割がこの商品を目にするのか。そして最終何割の方がこの単品を購入するのか。
それらの確率をどう高めていくのか。
どんなに素晴らしい商品でもまずはお客様の目に止まらなくては確率はゼロ。
そんな視点で売場や商品を見ていくと、冷静に売上をコントロールすることができますよ。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 6日 (月) 06時22分
ちょうどタイムリーな話題なので、またコメントさせて頂きます。
今度とある試験を受けるのですが、そのために提出するレポートを書いています。
課題図書がありまして、それがまさに野球の本なのです。
80年代後半から90年代前半の西武黄金時代を築いた名将、森祇晶監督の著書『心に刃をのせて』。
この本の中に書かれてあることから、食品スーパーの売り場づくりに参考になる点を挙げて論じなければならないのですが、野球の采配って奥深く、そして面白い!
なぜこの本が課題図書に選ばれたのか、出題者の意図が何となくわかりました。
一昨日終わった日本シリーズは最終戦までもつれれば7試合行われる。7試合のうち4つ勝てば日本一。そこで野球好きには有名なフレーズが登場します。
「3つまで負けられる」
4つ勝つじゃなくて3つ負けられる。負けから計算する森監督独自のシリーズの戦い方は、その後、多くの監督が参考にしています。
さて、1年52週の1つずつの週は、言わずもがな7日間。あまり詳しくは書きませんが、この7日間で売上予算を取るための戦略と、日本シリーズの戦い方というのは、似ている部分があるように思います。
目先の勝ちはどの監督も喉から手が出るほど欲しい、しかしそれを我慢して大局を見極められるか。
1991年の日本シリーズ第五戦、西武VS広島。西武は負けて先に王手をかけられるのですが、まるで想定内のように不気味な笑みを浮かべる森監督。
オーダー交換で、目先の勝ちを拾うために相手の山本監督がエース川口を先発に立ててきた時、確信したそうです。このシリーズは勝てる、と。
もう一つ、印象的なフレーズ、それは…
「確率を考える」
大事な試合であればあるほど、終盤にさしかかった代打、代走、守備固めなどの采配は難しい。
例えば僅差でリードした7回辺りで逃げ切るために、守備がイマイチな強打者に守備固めを出すかどうか。
そこでの森監督の思考回路は、可能性を天秤にかける、確率を考える。
打席が回ってくるのは残りイニングで多くても2回、対して守備というのはどこにどんなボールが何球飛んでくるのかわからない。
その両方を天秤にかけて勝つ確率の高い方はどちらか。もちろん守備固めを出す方ですね。
しかしこう言った考え方は何も野球の采配だけには留まりませんね。例えば冬から春の変わり目、気温が低くなったり高くなったりする時の青果売り場の平台をどうするか。
冬の売り場のままで行くのか、春の売り場に変えるのか。残りの日数の中で、白菜や長ネギやえのきが活躍する確率を考えていく。冬に強力な打力を誇ってクリーンアップを組んできた、これらの野菜をベンチに下げるのか、なんて考えていくと面白いです。
さて、今は92年の日本シリーズの項を読んでいます。西武黄金時代の終焉が近づいた時期、野村ヤクルトと初対戦で屈指の名勝負となったシリーズですね。
お互いが人智を尽くして戦い抜いた結果、勝負を分けたのは人智を越えたところにあった、という話です。それは人智を尽くした者だからこそ見えてきた境地だという。
あと一息、一気に読んでしまおうと思います。戦術の立て方だけでなく、人心掌握などとても参考になる話です。
それにしても、何故森氏はこの後、横浜で失敗したのかな?(笑)
投稿: ただのバイト | 2017年11月 6日 (月) 02時48分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、当事者とペナントレースの覇者のファンはクライマックスシリーズの存在に疑問を持たれる方もいるでしょうが、緊張感が途絶えないクライマックスシリーズはある意味見ている方にとってはありがたい存在。これによって人気がそこ支えされていることは間違い無いでしょう。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 5日 (日) 22時50分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
そう考えると、小売業の創業者と大洋ホエールズとの関係は意外に多いのかもしれませんね。
特に、鮮魚部門に関係の深い企業と大洋ホエールズの密接な関係。
そして、私の生まれた1960年に実は大洋ホエールズはリーグ優勝と日本シリーズの優勝を成し遂げているのです。これも何かの縁だと思っております(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 5日 (日) 22時48分
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
プロ野球の優勝と小売業のセールの連動。
意外に我々の商売に影響のある日本シリーズやペナントレースの結果。
未だに左右されているのですね。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 5日 (日) 22時42分
kazuさん、コメントありがとうございます。
相変わらず、娘さんべったりですね(笑)。
そして娘さんのプロ野球好きにもびっくりです。女の子で野球観戦が好きな方も少ないと思いますよ。そしてプロ野球観戦とともに娘さんとのデートも羨ましいですね。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 5日 (日) 22時33分
私もジャイアンツファン。かつてはといった方がいいかもしれませんが。地上波での放送が激減してからすっかり遠のきました。クライマックスシリーズ、賛否はあるでしょうがシーズンが長く楽しめるのは良いのではないでしょうか。
投稿: かわらい | 2017年11月 5日 (日) 19時33分
まずクジラネタでは私は小学校の給食ででていた鯨の立田揚げが大好きでした。また、幼少の頃は実家がまだSMではなく、魚の小売り件仲卸をしていて、当時の大洋漁協との縁も深かったらしく、ホエールズの選手のサインの寄せ書きがありました。
ソフトバンク優勝セールですが、ゆめマートさんが早速今日から始めました。ゆめマート(イズミ)は広島では?と思われるかもしれませんが、昨年の広島優勝の時は九州のイズミはセールを行わず、ソフトバンク優勝の際は九州のイズミのみがセールを行うらしいです。
投稿: KOZO | 2017年11月 5日 (日) 19時26分
木曜のベイスターズの勝利で大きく流れが変わったと思いましたが 中一日空いてソフトバンク地元開催がいけませんでしたね
当店のテナント様 東京靴流通センターさんは今日から優勝セールです…オフィシャルスポンサーとは知りませんでした
投稿: dondon-ki | 2017年11月 5日 (日) 13時09分
kazuです
まずはソフトバンク優勝おめでとう!
私はジャイアンツのファンですね。これも実は娘の影響。
昭和の時代から夏の夜はお父さんが野球中継を観て子供達からの不満が出るのが一般的なお茶の間ですが、我が家はではお父さんがバラエティーを見て小学生の娘が野球中継を観たくて自分の部屋に行ってジャイアンツ戦を観るのが我が家流でした。
そんな娘でしたから娘の大学時代には東京ドームに時々2人で野球観戦親子デートを楽しませていただきました。
初めてのドームではエキサイトシートでしたので娘も大変喜んでくれた事を覚えています。娘は大学時代の先輩が横浜出身という事も有り横浜スタジアムへはかなりの頻度で足を運んでいたようです。
プロ野球人気低迷の対策から始まったCSですが個人的には「ん~」と言う感想です。
投稿: kazu | 2017年11月 5日 (日) 09時10分