数値へのこだわり
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、仕事上の電話が入った。
「店長、今日○○万売れば予算達成ですから」
予算達成?。
その言葉に忘れていた数値への追求心を呼び覚まされた。
予算とは売上の目標金額であるが、得てして予算の数値が現実とかけ離れた売上である場合も多い。
当店の場合も多少かけ離れた目標であるため、予算の売上よりも昨年の売上を現実的な目標にする場合が多い。
先月も店舗の数値を昨年売上に対して上乗せ出来てきたため、部門ごとに予算に対してどうなのかという検討を忘れていたのである。
そこに10月31日の最終日に電話があった。
最終日にこれだけ売れば、彼の担当する部門が予算達成するという告知の電話であった。
現実とかけ離れた予算。
しかし、部門ごとの格差はあった。
彼が担当する部門は好調に推移しており、確かに31日の売上をそこまで伸ばせば予算までたどり着く結果になるのであった。
「だから店長からも支援してもらいたいのです(笑)。」
そのトレーナーとしても、ここまできたら予算まで達成してほしいという願いと、担当のチーフに数値追求の貪欲さを身につけてほしいという願いから店長の私にもそのことを知って欲しかったのであろう。
“この店長ならなんとかしてくれる”
そんな私への期待でもあったのだろう。
それは店長として嬉しいことではある。
そんな期待には応えるしかない(笑)。
そして、この電話で久しぶりに期末末日の緊張感を味わうことができた。
最終日にいくら売れば予算達成できる。
その為に、どんな手を打って強引にでも売上を作る。
年末の12月31日にはよくある光景であろう。しかし、最近はこのような緊張感を持って過ごす1日を経験していなかった。
“よし、やってやろう”
そう思って、チーフと会話した。
「そんな電話がトレーナーからあったぞ。」
そしてアドバイスと指示を出した。
主力カテゴリーで仕掛けるアドバイス。
当店で一番人気のある豚肉で単価アップをさせて買いだめ需要を喚起する売り方のアドバイス。
買いだめ需要の高い曜日に乗じた買いだめ需要で売上拡大。
更に、それだけでは不安だった為、和牛の半額セールをタイムサービスで実施。
一番客数の多い夕方に牛肉を半額にて売り切る。
これで約1万の小銭は稼げるだろう。
1万?。
そう、この1万で後々後悔するものだ(笑)。
そんな後悔をしないための追い討ちの売上確保の指示。
これは、部門チーフへの私の強引な指示であった。
そして時間帯別に検証する緊張の時間。
そして、普段よりも約5万上乗せのペースで閉店間際を迎えた。
チーフも予算達成を確信してトレーナーに業績達成の電話をかけた。
それも私の指示である(笑)。
「トレーナーが私のお尻に火をつけてくれたおかげでなんとか予算まで達成できました。本当にありがとうございました。」
そう言えと言ったのも私の指示。
この体験は彼女にとっても非常に重要な体験である。
数値への執念。
この世代に一番必要な能力である。
そして、やれば出来るという経験。
私も久しぶりに楽しませて頂いた瞬間であった。
| 固定リンク
「マネジメント」カテゴリの記事
- 鳥の目の重要性(2023.11.28)
- 仮説検証の前提(2023.11.13)
- 自由と縛り(2023.10.16)
- 組織運営能力の評価基準(2023.09.22)
- 年上部下と年下上司(2023.09.20)
コメント
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
iphonX。最先端の機能を是非使いこなしてください(笑)。
基本の徹底を継続することで一年後の業績への貢献を期待することはできますが、その月、その日、その時間に瞬間的に売上をあげることはまた別の要素。
その瞬間的な力技を習得することも大切であり、それは個人の執念という背景がなければ成し得ないことだと思います。
是非、両面の技術を部下に伝えていきたいですね。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 8日 (水) 07時19分
生意気にもスマホをAndroidからXに変更して手間取ってます(泣)当店におきましては今がちょうど昨年の大売出しのズレで予算差額でドキドキの日々です 差額の計算の仕方 それに対しての行動 そんなことをメンバーに教えております
数字に執念を持つ‼︎ このことが我々のもう一つの原動力かと思います
投稿: dondon-ki | 2017年11月 8日 (水) 00時46分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
これが年間で予算達成や昨年売上クリアするなんてことになったら、最後の日は何が何でもやり遂げますね(笑)。
一度、あるお店で年間売上が○十億行くか行かないかが2月28日の最終日で決まるという年がありました。
頑張れば30億、逃せば29億9990万円という境目の日。本当に痺れる体験でしたね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 8日 (水) 00時08分
私も幾度となく痺れる経験をさせて頂きましたし店長で良かったと思える瞬間ですね。どんな手法を使っても予算を達成する。その思いと行動がメンバーを動かし達成した時の喜びを共有出来る。やはりスーパーは体育会系の勢いがなければ楽しくないですね(笑)。
投稿: dadama | 2017年11月 7日 (火) 11時03分