部下との定期面接
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
毎年定期的に行われる部下との面談。
人事考課の面談。
普段は仕事上の販売計画や売場の状態、作業面での打ち合わせ等が部下との会話のほとんど全てであるが、この時ばかりは色々な話題が飛び出す。
話題が飛び出すというよりはこちらから引き出すと言ったほうがわかりやすいか。
この面談は人事が定期的に用紙を配布して人事考課の形を一応は取っているが、一番の効果は店長と部下が仕事を含めたそれ以外の会話であり部下の現状でありを確認すると言ったほうが早いかもしれない。
少なくとも私はそう受け止めている。
だから、ガッツリ仕事の話をこれでもかと部下とやる店長もいるだろう。
しかし、私はこの時ばかりは仕事の話は半分、それ以外はプライベートな話に突っ込むことにしている。
なぜか?
そんな人生の経験談を部下は待っているからだ。
昔は、常に飲み会があり、寮でもその延長線の会話が続けられたのだが、現代はそんな時間や機会は無い。
だから敢えて面談でそんな時間を作るしか無いのである。
ベテラン社員であれば、ベテラン社員なりの会話があり、中堅社員であれば中堅社員なりの、若手社員であれば若手社員なりの面談での会話がある。
この店舗では若い女子社員が多い。
男性社員であれば、そのほとんどは既婚者であり、子供が成長したベテラン社員や現在子育て中の中堅社員がメイン。
しかし、若手の女子社員は部門チーフを担う独身社員が多い。
キャリアウーマン。
それだけ聞けば、恋も仕事もバリバリこな全力疾走女子を思い浮かべるが、現実は色々なタイプが存在する。
20代半ばから後半。
本人も家族も微妙な年齢である。
“私はいつまでこの仕事をしていくのだろう”
そんな不安の中で今を生きているのが現実であろうか。
仕事には就いたものの、結婚という夢はみんなある。
25までには結婚したい。
30までには結婚したい。
初めの夢は25、そこを通過すると30。
そんなこだわりを持つ女子社員は多い。
“誕生日が年末なので籍だけは入れたい”
滑り込んででもなんとか自分の当初の夢を叶えたい。
それもまた人生。
男性社員であれば、結婚も仕事も人生の通過点であり、そこを区切りに仕事から離れることは無い。
しかし、女性は自分の人生を色々な形で選択する。
結婚してバッサリ専業主婦を選択するという人生。
逆に結婚しても仕事を続けるという人生の選択もある。
または子供ができるまでは仕事を続けて資金を得るという選択もある。
それは二人の結婚生活の共同作業であろう。
そんな一人一人の夢を語り合うのも、面談の面白みであろうか。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
このような機会を設定することで、じっくり膝を合わせて部下の未来を語り合える場を仕組みとして設定することは現代では重要な施策だと思います。
ただ、ここでも上司の姿勢次第で単なるイビリの温床にならねばいいのですが。
投稿: てっちゃん | 2017年10月 5日 (木) 06時14分
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
どんな世代、どんな時代でも、それは我々世代でもコミュニケーションは人間社会の中での基本でしたね。
ただ、現代よりも我々世代の時の方が組織的にゆとりがあったような気がしますね。店舗内の従業員とのコミュニケーションは明らかに当時の方が豊富だった。その仕組みと我々世代の部下への配慮も希薄になってきているような気がするのです。
投稿: てっちゃん | 2017年10月 5日 (木) 06時10分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
リーダーの元気がパートさん一人一人に移植されていましたね。
裏方の清掃担当のパートさんにトイレの綺麗さを褒めたら「初めて褒められました」ととびきりの笑顔が印象的でした(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年10月 5日 (木) 06時05分
当社では店長が部下の社員とこのような面接の機会はありませんでした。やっと新人事制度が出来ましたので、店長に人事考課の面談の機会を作りたいですね。
投稿: かわらい | 2017年10月 4日 (水) 19時36分
若い世代は ゆとり という世代もあってコミュニケーションには気を使います 自分の個性を大切にし つかず離れずの適当な距離感がないとついてはこれない世代 キチンと認めるところは認め評価し叱るところは こうしたらどうか?と叱ります 私は怒鳴られっぱなしですが(笑)
弊社はどちらかというとオールドマネジメント(-.-) 褒めることをしない体質 この体質を変えないと企業は 永遠の発展をきする なんてできないとつくづく最近実感します
投稿: dondon-ki | 2017年10月 4日 (水) 19時16分
日頃のコミュニケーションを意識せず評価に望むと不満を持たれることが多いですね。
日々の業務のさりげない会話の中で期待や改善点を相手に認識させておく事が考課面接には必要だと感じています。先日の本座で「10のうち9を褒めて1の課題を与える」発表がありましたが、従業員の活気と信頼感溢れる素晴らしいリーダーシップのお店でしたね。
投稿: dadama | 2017年10月 4日 (水) 18時51分