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2017年10月 3日 (火)

最低賃金のアップ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今年も最低賃金が引き上げられた。

  パートで働く方には嬉しい一報であろう。

最低賃金とはまさに最低ラインを保証されるということであるから、特にアルバイトや高齢の方で時給がなかなか上げてもらえない立場の方などは強制的に時給が引き上げられるわけであるから、非常にありがたい法令である。

  ここ数年は毎年最低賃金が引き上げられてきた。

しかし、店舗側から見ると、この最低賃金の引き上げには色々なニュアンスが含まれることになる。

  最低賃金の引き上げとは時給が引き上げられるということ。

企業によっては、最低賃金がそのまま入社当初の時給として採用されている企業もあるだろう。

そんな企業では、採用段階の時給が最低賃金の引き上げにより同時に採用時給も引き上げられることになる。

  今回の引き上げでは平均25円程度の引き上げ額になっている。

この25円の引き上げ額。
特に、新規開店後の店舗であれば、能力差でも25円以下の時給差しか未だ格付けされていないのが通常であろう。

  最低賃金の引き上げで時給格差がなくなってしまう。

微妙なニュアンスの一つは、この問題である。

  能力のある方の不満要因。

この課題をどう穴埋めしていくか。
最低賃金の引き上げとは、このような問題を企業に突きつけることにもなるのである。

よって、従業員全員の給与をバランスよく引き上げざるを得ないことになる。
幸いに当社は12月にパートの時給改定を控えているので、この改定で一気に全パートの時給の見直しにより、最低賃金の引き上げによるパートさん達の微妙なニュアンスを少しでも補填できればと思っている。

  更に賃金上昇による扶養範囲内勤務の制限の問題。

扶養範囲内で働くパートさん達は、年収に縛られながら働いている。
そこに時給アップが作動すれば、必然的に働く総時間が従来よりも少なくなるということだ。

25円の時給アップで一日5時間勤務の方であれば、年間で約3万の年収アップとなる。

  その3万を調整するのに約8日間の就業制限が発生する。

この縛りに更に普段からの人員不足で恒常的に残業が発生してきた方であれば、年末に向けてどこかの月を約1ヶ月休業せざるを得ない方も出てくるかもしれない。

  ますます月間勤務計画にも影響を与えるのは必至だろう。

そうは言っても競合店との賃金格差にも悩む日常。
競合店と同等の賃金に引き上げなければ人材獲得もできない。
しかし、時給が上げれば内部での課題も増加してくる。

  なんとも悩ましい最低賃金の引き上げではある。

しかし、今回の最低賃金の引き上げに伴い、ネットで全国の県別賃金を調べてみたら、全国での格差も激しさを増しているようだ。

  最高の東京都と最低の県との格差は221円。

当県と東京との格差も158円。
首都圏の方々の人員確保の困難さが伝わってくる時給の格差でもある。

  時給を上げて人材を確保したい。

しかし、上記のような課題も更に山積みになっていく。
そのギャップに悩む、今日この頃である。







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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
いつのまにか、この業界の時給は最低賃金に押し上げられる形で底上げされているという事実。
別の意味でお客様と同等に従業員へのサービスも考慮していかなければ就業意欲を失う結果になってしまいますね。

投稿: てっちゃん | 2017年10月 5日 (木) 06時17分

当県でも2年連続で25円のアップ。組合が発足しやっと上げた企業としての最低時給があっという間に県の最低時給に。(笑)そもそも同業を含め近隣の他企業に対して最低ランクの当社の時給。他にない働きがいを作っていくしかありません。

投稿: かわらい | 2017年10月 4日 (水) 19時57分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
こう考えると、現場の店長の最大の使命が、働く店舗の従業員の労働意欲の管理がこれからの最大の使命になっていくのだろうと思います。従来は販売面が主体でしたが今後は人員面が主体のマネジメント力を要求されていくのだろうと思います。

投稿: てっちゃん | 2017年10月 4日 (水) 01時05分

19時25分にコメントの方、ありがとうございます。
時給の違いからレジ応援に来ない。
わたし的には店長不在の店舗運営。
時給がどうの部門がどうのという以前にその店舗に勤務する従業員としての理念の問題かと思うのです。でもそれも現実なのでしょうね。そしてそれも企業毎のDNAなのだろうと思いますね。そのDNAを変えていくことがこれからの課題でしょうか。

投稿: てっちゃん | 2017年10月 4日 (水) 00時59分

雇用側は賃金を引き上げてもメリットが見いだせないのが現実でしょうか。賃金アップによる人件費の上昇と労働時間短縮に対して生産性向上要因はなかなか見いだせないでしょうね。
雇用側全体の引き上げですから雇用環境の改善も期待出来ず、作業工程のムダ取りや働き甲斐を感じる職場等コツコツと積み上げて一緒に働きたい環境を作り上げるしかないのでしょうか。

投稿: dadama | 2017年10月 3日 (火) 21時21分

時間給は店舗を運営する店長にとっては直接経営に関わってくる悩ましい永遠の課題だと思います 外向きでは同業他社との採用合戦 内向きではパートさんへの評価 ともに上げればいいのですが利益を圧迫 バランスが要求されます
そしてご指摘の問題とともに他部署 他部門への応援 時間給が違うからとレジ応援にもこない方もいる現実 採用難で今いる人員で回さなくてはいけないなら時間給に格差をつけないで全職種一律でもいいのかとも思うこの頃です

投稿: | 2017年10月 3日 (火) 19時25分

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