« 10時10分? | トップページ | 冷凍流通の常識化 »

2017年10月 9日 (月)

温度差

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


新商品が発売される。

  全社統一企画。

特に製造部門での新商品であれば、自社オンリーワンの差別化できる商品の場合が多い。

  このような新商品の発売では売り込み初めが肝心。

全社が一斉に発売開始するわけであるから、企業としては全社が足並み揃えて売り込みを開始し、お客様にとっても「企業イメージ」が早々に定着しやすい。

  それが味や品質で差別化される商品なら尚更だ。

先日、パン屋のチーフが私に試食を持ってきた。

  「店長、新商品なんですが食べてみてください。」

食べたら、従来のコッペパンの常識をはるかに超えるモチモチ感がたまらなかった。

  「餅米粉を使った生地なんです。」

だから、モチモチ感がずば抜けていたのか。

  「こんな食感は初めてだ。売り込もう(笑)。」

チーフも今回の6アイテム全ての品揃えを早々に開始する計画だという。

  ただし、課題もあるという。

製造過程が複雑で、要は手間がかかること。

パンを製造する場合、生地から練り上げる場合は製造過程が複雑になるから、パン屋としてはやりたがらない商品でもある。

しかし製造販売すれば差別化された商品となる。

  「あそこのあのパンは美味しい。」

そんな商品を一つでも多く持つことが製造部門のお客様からの評価となる。

  しかし現場ではやりたがらない。

理由は簡単。

  部門チーフの感度である。

確かに、根底には人材不足という課題はあろう。

特に、ベーカリー部門は惣菜部門と同様に製造過程が複雑である。
売場に商品が無いからと言って、即品揃えできる部門では無い。

  最低でも30分は品揃えまでに時間を要する。

ほとんど全てがそのような商品となる。
よって、現在のアイテムに上記の餅米粉を追加して売場を作ろうとすると、相当な負荷が部門にかかることになる。

  品揃えに足し算と引き算が必要となる。

他のコッペパンを品揃えから思い切ってカットして、この商品を追加すること。
このような品揃えの見直しをしなければ、この新商品は売場に並ばない。

  それらを含めて新商品を展開するという決定をすること。

ここに、製造部門の責任者の感度が問われるのである。

  餅米粉のコッペパンを発売してから一週間が経過した。

予想通り、販売数量に店舗間の格差が生じている。
計6アイテムある商品のうち、主力品であるピーナッツバターの単品を拾って販売終了を比較してみても、トップと最下位では5倍もの差が発生している。

  上位店舗はベーカリー全般の売上も好調だ。

そして、この差が企業力の差でもある。

  個店個店の和が企業のマネジメント。

そして、一斉に販売数量が高まるから、取引メーカーも安心して協力体制を組めるのである。

  これはマネジメントの問題となろう。






|

« 10時10分? | トップページ | 冷凍流通の常識化 »

マネジメント」カテゴリの記事

コメント

daodon-kiさん、コメントありがとうございます。
もしかすると、部下にいくら発注させられるかというのが店長の販売力の表れではないでしょうか(笑)。
自分で商品を持たず数量決定権も無い店長だから、店長自身の意図を売場に反映させるには、部下が店長の意図を組んだ数量をまずは発注するところから始まる。結果として部下に発注させるところから始まり、そこから入荷した商品を部下や自分で売場作りをしていく。
全てのスタートラインは部下と店長とのコミュニケーションからスタートするもの。その始まりは部下からの相談。そんな人間関係を普段から築きたいですね。

投稿: てっちゃん | 2017年10月10日 (火) 06時03分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
既存の商品は既存店で自店の強みや弱みから仕掛ける仕掛けないを判断すべきでしょうが、新商品は本部一括納品であり販促物も一括で商談して対応するもの。全てに本部の取り組み次第な部分がありますから、店舗も未経験値なだけに企業として強引にでも取り組む必要があると思うのです。
結果として、本当に魅力ある商品をバイヤーが選定したかどうかの見極めも早くできると思うのですが。

投稿: てっちゃん | 2017年10月10日 (火) 05時57分

あっ!
ちなみに 店長熱っついからなぁ! と半分馬鹿にしてdada様について行ったのは私です(笑)

投稿: dondon-ki | 2017年10月 9日 (月) 22時57分

師匠の言うとおり新商品の売り込みの体制で足し算の結果である企業の利益が決まってきますが やはりそこには部門チーフの温度さが各店によってあります 新商品にチャレンジするチーフとベーシックを大切にしするチーフ 問題外なのは面倒くさいと適当にこなすチーフ
売り込みはやはり店長の想いの力量です
熱く語れば 店長熱っついからなぁ(笑) と半分バカにしながらもついてくるチーフ達が可愛いと思うこの頃です

投稿: dondon-ki | 2017年10月 9日 (月) 19時22分

新商品を露出する事で売場に新鮮味が生まれ既存商品をカットしても売上を伸ばす確率は高いですよね。新商品は地域性に左右するリスクも低く荒利も取りやすいですから全店ブレなく売り込む仕組みがある企業は強いと思います。新商品の売込みこそ本部主導で全店のブレを回避すべきであると思うのですが。

投稿: dadama | 2017年10月 9日 (月) 18時48分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 温度差:

« 10時10分? | トップページ | 冷凍流通の常識化 »