働き方改革
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
若者の業界離れが叫ばれている。
流通業界や通運業界への敬遠。
そして、その中でもこの業界に身を置き自分の未来を賭けてみようとする若者もいる。
しかし「働き方改革」の壁が立ちはだかる。
要は、8時間労働の厳守。
だんだかんだと言っても、8時間労働の厳守が最終目的。
よって必要最小限の作業の習得が優先される。
結果的に、数値分析や数値で仕事を追うという仕事観が薄れ、やるべき作業をこなして完了という空気が職場や店舗に充満しているのが現場の現実であろうか。
結果とは数値である。
そして、結果の数値を求めようとすれば、数値に強くならなければならない。
数値に強くなる。
それは、売場や商品と数値を連動させられるかどうかである。
それは経験値の多さがもたらしてくれるのである。
以前は労働時間の多さが経験値の多さに繋がってきた。
だから、入社年数に関わらず経験値を高めることが出来た時代であった。
しかし今後は、働き方改革により全員一律の経験値を前提にしなければならない。
我々リーダーにも働き方改革が要求されているのである。
8時間の枠の中で売場と数値の連動を学ぶ機会を数多く提供していくことが要求されてこよう。
普段のマネジメントに如何に仕組み化できるか。
これが我々の働き方改革である。
当店ではチーフミーティングのやり方を少し変えてみた。
従来は、私の一方的なコミュニケーション。
今後は、各チーフの報告形式で進行させる。
何を報告するのか?。
午後2時までの売り上げの途中経過から、今日の売上を推測し、昨年売上に対してどんな手を打って午後5時のミーティングに臨んだのか。
その流れを日報用紙に簡単に記載して報告する。
基本的にチーフミーティングは毎日実施していくこととした。
以前は私の一方的なコミュニケーションだったから、私の判断でミーティングを実施するか否かを決めていた。よって、2日に一回の程度で実施していたのであるが、上記趣旨から今後は毎日実施していくこととした。
そんなスタイルで進めて二週間。
あるチーフが言った。
「それぞれに視点の違いが見えて面白いですね。」
そう、従来はチーフの手の内を公開するということは無かったが、新たなスタイルのミーティングからチーフそれぞれの途中経過からの目標達成へ向けての対策の仕方が公開されるのである。
それを他のチーフが認識できるというメリット?も生まれることになった。
“あのチーフはこんな手法で対策するのか”
他者の業績改善案に日々触れることが出来る。
そこに部下教育が潜んでいる。
それをあるチーフからの一言で知ることが出来た。
それを聞いて「なるほど」と思った。
それは私が意図していた効果では無かったが、それも大きな効果であることを知ったのである。
「数値意識が低くなった」
最近、そう嘆く幹部の方は多い。
私もそう思う。
しかし、働き方改革によって結論(8時間労働)が先走りする中、それに応じた従業員教育を従来の長時間労働を前提にした仕組みから変えていく、我々の働き方改革へどう変化対応させていくか。
働き方改革は、いよいよ我々に突きつけられてきたのであろう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
30年前に戻る組織運営ではないと思いますが、やはりその時代に成功体験を積んだ世代はどうしてもそこに戻ろうとするのでしょうね。でもわかるような気もするなぁ〜(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年10月 8日 (日) 00時03分
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
店長として当たり前と思っていた知識や知恵が全ての担当者が全て同じ知識を有しているという錯覚は店長が陥りやすい落とし穴でしょうか(笑)。
それを早々に知れたというところにdondon-kiさんの実力の現れだとは思いますよ。
投稿: てっちゃん | 2017年10月 7日 (土) 23時57分
勤務時間の長さや連続出勤日数、サービス残業の多さが美徳であった時代を過ごしてきた世代にとっては納得出来ない部分はさておき(笑)。時代の流れには真摯に取り組まねばならないのでしょうが、30年前の売り方に戻ると豪語する上層部が一番のリスクかも知れません。
働き方改革も時代と逆行せぬ事を願うばかりです。
投稿: dadama | 2017年10月 7日 (土) 20時40分
今の店舗に赴任して驚いたのが部門担当者が差額管理を知らなかったことです 前年もたれの日別予算の中でどこに落とし穴が待っているのか一昨対の数字も拾わないと見えてこない そんな事さえ知らないというか教えてもらってない状態でした 持ってた自作フォーマットを渡しやらせてみると わっかりやすいなぁー と感心しきり
店長やって良かったと思う一時でした
投稿: dondon-ki | 2017年10月 7日 (土) 13時16分