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2017年10月28日 (土)

具体的行動の強み

皆さん、こんにちは
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


物事は具体的なところから始まっていく。

  方針だけでは行動には至らない。

例えば、作業スピードの改善。

  人員不足の中での改善策が発令される。

一人一人の作業スピードを如何に早められるか。
方針は出されるが、そこから先はどう具体的に行動に移すかが現場の鍵となる。

  そして具体的に行動するからその先が見えてくる。

例えば、グロサリー。

  品出しの一回毎の時間を計測してみる。

一台の作業台に乗った商品(ピッキングという)を何分で品出しして戻ってこれるかを一人一人が計測して時間を記入する。

  私も店長として同様に計測したことがある。

この計測から何が生まれるか。

  如何にしたらスピードが上がるか。

自分なりに考えるようになるというメリット。
単に時間を計測するという具体的行動が、その先の自ら創意工夫するという領域に人間の思考を進めてくれるのである。

そして、その創意工夫によって短縮された時間を記載することが楽しくなっていく。
その短縮された時間の要因を皆で共有することで、自らの有能感を得られる。

  結果として単なる時間の計測以上の効果をもたらしてくれる。

具体的に行動するということは、そんなメリットをもたらしてくれるもの。

  そういう意味ではスピードを持った行動力は大切であろう。

その行動によって、次の世界が見えてくるものだ。
いくら、戦略を立てて方向性を示しても、そこからより具体的に末端の従業員が具体的に行動できる計画であり仕事の仕方を施策に入れ込まない限りは、一人一人が方向性を踏まえて具体的な行動に移すことが難しいだろう。

更に、その方向性を一人一人が踏まえて一人一人がそれぞれの具体策を実行することで、まとまりのないバラバラの行動によって成果が見えにくい事例が積み重なっていく。

  その中から成功事例を如何に拡散できるか。

その期待もあるだろう。
そこから拡散されて、組織的に一人一人が行動しやすいマニュアルに発展することもあろう。

しかしそれもそこまで意図して、店長や上司が一人一人の事例を吸い上げられるかによる。

  方針を踏まえて具体的にどう行動するか。

そこに店長としては部下やパートさんの行動をより具体的に行動させる行動計画を店舗に定着させることが本来の仕事となろう。

  自らも具体的に行動してその姿を見せること。

これも共感という意味では重要であろうが、それ以上に大切なのは、店舗内により具体的な行動指針と行動計画を立案して、店舗で一人一人が具体的に行動させていくことである。

そこから具体的な行動の結果として、どう次のステージに進めていくか。

  それが店舗の進化になっていくのである。

具体的な行動から、次のステージがや課題が見えてきて、そこから更に具体的な行動につながる。

  店舗の進化。

店長の仕事の本質ではないだろうか。




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コメント

dadamaさんへ。
思えば店長の行動にマニュアルが無いぶん店長をしての自由な行動が個性を産み業績を分けるのだろうと思うのです。
そしてその差はプラスにもマイナスにも働くからこそ店長の存在を本当に真剣に考えないと店舗を潰しかねない重要な問題も含んでいるような気がするのです。

投稿: てっちゃん | 2017年10月30日 (月) 15時34分

売上の答えは全て店舗の売場にある事実。答えがある程度見える現場に居るからこそ色々ともがいたりアウトローな行動を取る。店長はお客様の代弁者であり本部と連携を取ってより良い売場を作らねばなりませんね。52週MDは大切ですが押し付けになると店舗が勉強する事を怠り硬直化してしまうのだと感じています。

投稿: dadama | 2017年10月30日 (月) 12時58分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
アウトローの方が企業の本質に沿っている。
その通りかと思います。
アウトローに見えるということは行動に移しているということ。そして行動すればするほど自らの意思の反映ですからその店舗の現実を踏まえた最適化を具現することになる。そしてそれが全社一致の方向性にそぐわない具体化に映ってしまうのが現状なのでしょうね。
そんな方々がこの会を固めているような(笑)。

投稿: てっちゃん | 2017年10月30日 (月) 09時49分

あちらのブログ(笑)でもあるパートの方の発言が話題となっていますがどのような職場であれトップの意向が明確で従業員が同じ方向に向いている企業はより良い仕事の為に自発的に作業改善をしていく。パートさんが自発的に仕事の改善を図り結果企業が成長していく。当社を含め何事もトップの明確な方針と夢やロマンは大切であり、店舗のトップである店長も同じ事が言えるのだと思います・・・アウトローに見える店長の方が意外と会社の本質に沿っていたりして(笑)。

投稿: dadama | 2017年10月29日 (日) 17時27分

dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
最近はとみに「忙しいから」の理由で全員を集めるとか共有するとかする時間を取れない(取らない)リーダーが多くなってきているようですが、そこから店舗とい組織のほころびを自ら作っているように思うのです。
共有すべきはどんなに時間を取っても共有すべきだし一同に集まって同じ意識を持つべきだろうと思うのです。

投稿: てっちゃん | 2017年10月29日 (日) 07時15分

店の方向性を決めれるのは店長の醍醐味ですが より具体的なオペレーションとなると現場のチーフ含めパートさんアルバイトさんまで いかに腹におちるかが大切です
腹におちる 共感や納得以上のものがない限り その場しのぎの対応で とりあえずやってます のレベルで終わってしまいます 今日も数値をグラフ化 見える化し 副店長以下チーフに なぜあと一品買って頂くことが重要か?を 唱えてきました(笑)
本当に腹におちた人は 目の輝きでわかりますね
明日の大売り出しで忙しい夜でしたが 明日の為に説明せねばと逆に思い時間をとらせました
これも店長の決断ですね(>_<)

投稿: dondon-ki | 2017年10月28日 (土) 23時24分

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