期間限定の関係
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
企業は組織で動いているもの。
“今更何を言っているの?”
そう思われるだろう。
組織内で行動すること。
組織とは人の集まりである。
この人の集まりがあり、店舗では店長が部下のチーフや従業員とそのお店で店舗運営をする。
自分の上司との関係。
上司との人間関係に悩む人もいれば、恵まれた上司によって成長する人もいるだろう。
恵まれた上司に当たった人は幸せである。
特に若年層は上司次第で自分の仕事の仕方を学び、その上司を手本として人間関係においても長い将来に対しての付き合いを続けることができるものだ。
しかし嫌な上司に当たることも往々にある。
しかしそれも人生であり組織上やむを得ない部分もある。
どちらにしても永遠に続く上司と部下の関係ではない。
良い上司に当たっても、いずれ人事異動により別の店舗で働く確率は高い。
悪い上司に当たっても、いずれこの人とは別れられると思えば耐えられる。
そして意外にも悪い上司からの影響も多々あるのである。
悪い上司からの影響?。
悪い上司を思っているのは本人だけであり、その実態は自分と反りが合わないから毛嫌いしているだけで、その上司自体は組織から信頼されている場合も多い。
私も嫌な上司と仕事をしたことがあるが、意外にもその上司が普段から口にしていることを今は平気で部下に話したりする(笑)。
心のどこかで嫌いだけれども学んだとろこも多いのだ。
それが、上司と部下の関係。
そして心しなければならないことがある。
いつまでも上司と部下の関係ではなくなるということだ。
いずれはどちらかが人事異動によりすれ違っていくもの。
その上司と部下の関係で居られるのは長い人生のほんの一瞬のことだと認識しなければならない。
良い上司に巡り合えてもほんの一瞬。
悪い上司でも振り返ればほんの一瞬。
そのほんの一瞬の時間に何を伝え、何を受け取るか。
目の前の上司や部下とは期間限定の付き合いでしかない。
そのことを考えると、使える限られた時間の中で、いかに相手に自分の全てを伝えられるか、相手の全てを吸収できるか、という切羽詰まった時の使い方が求められているのではないかと思うのだ。
いずれ目の前の相手はいなくなる。
だから、その前に相手にしっかり成長してもらうために、厳しい言葉を使ってでも相手のために正しい仕事を伝える。
または嫌な相手でも、どこかに学べる部分が存在しているのであれば、その部分だけはしっかりと相手から吸収しようと素直な心で付き合う。
そうなれば、たとえそれが短かろうが長かかろうが、その人間との信頼関係が生まれることになる。
その関係が組織上での人間関係ではないだろうか。
そしてそれが、どんな上司や部下でも自分の存在価値を普遍んしてくれるのだろうと思う。
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コメント
ただのバイトさん、コメントありがとうございます。
商売上の疑問。それらの疑問の謎解きをしていく過程で商売感が身についていくのだろうと思います。
そしてその過程で自分なりの商売の原理原則を身につけていく。それがいずれ自分の強みとして発揮されていく。
この業界で成長していくとはこのようなことなのだと思います。
是非、この世界で自らの夢を実現させてください。応援しておりますよ(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 2日 (木) 08時30分
思えば小学生や中学生の頃、好きな先生の授業は熱心に受けて、テストも頑張ったものです。
「どうして"I is"じゃダメで"I am"じゃなきゃだめなんですか?」
例えばこんな質問に「そういう決まりだから従え」と応じるのではなく、きちんと説明できる先生が何人いるのでしょうか。
もちろん、そんなところに疑問を持つのは数百人、数千人に一人かもしれません。しかし同じように本質的なところで疑問を持ち、躓く者というのは、どのような分野であれ、その名を歴史に刻むことになります。エジソンもアインシュタインもそう。
ちなみに上の質問に答えるためには英語という言語の歴史、数千年分を理解して各単語の起源を知らないときちんと答えることはできません。
「どうして果物ばかり試食して野菜は試食しないんですか?」
そんなわかりきったこと聞いてくるな、と払いのけず、きちんと答えてくれる指導者に巡り合ったから今の僕があるのだと思います。
"教えたがり屋"が多くて恵まれていました。
教える、と一概に言いますが、具体的には意味を教える(内容解説)か、形を教える(構造解説)かです。どちらかを主として、もう一方を従とする。前者で勝負するなら、膨大な背景知識、教養、そして優れた人間性が必要、後者で勝負するなら、経験に生み出された独自の確固たる方法論が必要です。
(なんだか難しい話になりましたが、僕の専攻が哲学なもので、笑)
しかし、スーパーの食品売り場は未だに謎だらけです。お客様は店長も末端のバイトも関係ない。店長に聞いてわからない商品の場所を僕が知っていたりする。グロッサリーの担当者に野菜のことを聞かれたり、なかなか面白い場所です。
「ある日、国産のブロッコリーを切らしてしまい、輸入のブロッコリーだけになってしまった。国産のブロッコリーはもうないのか?と尋ねられるお客様が何人もいらっしゃった。
別の日、今度は輸入のブロッコリーを切らしてしまい、国産のブロッコリーだけになってしまった。しかし輸入物のブロッコリーはないのか?と尋ねられるお客様は一人もいなかった。
何故だろう???」
「カレーのルーの甘口、中辛、辛口のうち、中辛が極端に回転率が良く、売れていたので、ゴンドラの棚を中辛だけに広げて、甘口と辛口は離れた目立たない場所に置くようにした。
ところが、あれだけ売れていた中辛が全く売れなくなってしまった。元の売り場に戻すと、また売り上げが戻った。
何故だろう???」
3年間のバイト生活での経験談ですが、僕は未だに、これらの何故?にきちんとした答えを見つけることができておりません。
投稿: ただのバイト | 2017年11月 1日 (水) 13時20分
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
部下は上司の背中を見て育つ。
そう考えると、dondon-kiさんの行動が理解できますね(笑)。
このブログへのコメントも上司の背中から学ぶ姿勢を見て育った証でしょうか。
そしてそれは自分の部下へと受け継がれていく。そんな影響力のある人間になっていきたいものですね。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 1日 (水) 07時04分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
幸せな店長人生。
やはりこの業界に身を置いたならば店長という職位を一度は経験したいものですね。
昨日も久しぶりに緊張した日を部門チーフと体験できました。
それは後日(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年11月 1日 (水) 06時59分
組織のなかで働いていて割りきることができないのが人間関係 馬の合う人合わない人 それは上司でも部下でも同じと思います 馬が合わない上司と部下 それでも付き合っていかなければいけませんが 確かに意外と良くも悪くも学ぶ所はあります たとえ上しか見てない上司でも(笑)
幸いにも私は新幹線の切符も買えない上司でしたが熱血と勢い そして何よりも勉強熱心な上司に巡り逢え上司と部下の関係を越える関係がつくれたと勝手に思ってます(笑)
まだまだ学ぶ所が多い尊敬する上司です
最近は毎日が休日と言ってますが(怒)
投稿: dondon-ki | 2017年10月31日 (火) 23時03分
職歴を重ねる内に上司の立場も見る立場から見られる立場に移っていき店長となると店舗では上司はいなくなる。最終責任者は店長の事実。逃げられない(笑)。逃げ場がないという事は責任を取る腹をくくった仕事の姿を見せねばならない。私も腹をくくった上司は好きでしたね。
企業のトップもそうですが腹をくくった明確な方向性が見えないと従業員は不安になると思います。腹くくった事で結果が出なければ責任を取ればよい事。そんな姿勢で臨んできましたが良い部下に恵まれ、やり残し感は山ほどあれど幸せな店長人生を送れたと感じています。
投稿: dadama | 2017年10月31日 (火) 09時50分