パート社員の人事考課
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
年に一度のパートさんの人事考課。
この時期の恒例行事となった。
来年のパートさんの時給改定の基礎となる評価である。
当社は、まずチーフが自分のパートさんの基礎評価を行い、店長が最終的に時給を決定して人事に申請する。
チーフだけの評価では個人差が発生して、絶対評価数値にブレが生じるため、最終決定は店長の最大の仕事となる。
先日記した最低賃金の上昇。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-69fb.html
どんどん最低賃金だけは上がっていく。
その上昇に後追いをする形でパートさんの時給のバランスをとりながら毎年時給を決定していくのが最近の流れであろうか。
昨年は新規出店でもあり、それほどの力量差も発生していなかったから、ほぼ一律で時給の改定を行なった。
しかし今年は若干の格差をつけていくべき時か。
それでなくても一律で最低賃金分の時給は上がっているわけであるが、その方達との格差のなくなった方達の不満が心配である。
その格差と力量差をどう調整するか。
それが今年の私の課題となろう。
そして、近隣の同業他者との条件差も考慮しなければならない。
ここでパートさん達の納得性をどう判断するか。
もはやパートさんの時給と言えども、周囲との格差を鑑みながらの妥協点の見出し方が時給決定の最重要ポイントとなっているのである。
かっては上がる人の方が少ない時給改定であった。
しかし、現代は上がらない人の方が少ない時給改定の時代。
毎年毎年の微々たる上昇でも、モチベーションを維持し目の前の仕事に取り組もうとする意欲が生まれるのであれば、その先行投資としての時給改定を進めなければならない時代。
そんな意図を持ちながらの時給改定を進めている。
時給改定に明確な基準を設けて、○○ができたら+10円、△△ができたら+50円、等の改定基準を設けている企業もあるだろう。
当社はそのような細部にわたる基準ではなく、チーフ評価を受けて後の店長としてのトータルバランスを観ての時給改定となる。
主観のウェイトが高い評価。
しかし、詳細な評価に不足しがちなチームワークとか協調性とかの部分は詳細な基準には組み入れにくい項目であるが、実はこの部分が非常に大切な要素でもあるのだ。
特にレジ担当者の場合はそうだ。
具体的に 〜が出来る、という部分だけで評価してしまうと、レジ打ちだけの方は評価が低くなってしまう。
しかし非常に愛想が良く、お客様ウケのいいレジもいる。
そんな方々をどう評価するかと言えば、主観で評価していくしかないだろう。
そして、それは他に何もしていないパートさんからすると、本当に自分を見てくれているという感動になって帰ってくるのである。
ますますお客様に対する接客に積極的になってくれる。
私はこれを求めたいのである。
そんなトータルな見方で評価していきたいと思っている。
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コメント
dondon-kiさん、コメントありがとうございます。
他者との比較に加えて他社との比較もポイントでしょうか。
但し、就業の理由が「家から近い」という理由や今の職場の就業環境が働きやすいという理由の方も多いですから、競合他社との比較で賃金以上に就業環境の整備も他社との比較の中でのどう高めるかという競争意識を店長以下がしっかり認識することも大切な時代ですね。
投稿: てっちゃん | 2017年10月26日 (木) 08時22分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
このような時給格差は男性は絶対に他人に漏らさないのですが女性は逆ですね。即広まってしまうもの。だから当面は個人ごとの格差はつけないようにしていくこともチームワークづくりには意外に重要でしょうか。そこと先端を走る方の不満の調整の測り方がむずしかしいところですが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年10月26日 (木) 08時19分
てっちゃん dadamaさんのご意見ごもっともで取り扱いにはいつも気を使います 本来評価は絶対評価であって相対評価は避けなければいけませんがどうしても評価側は他者と比較してしまうのが現実です そしてその秘密のはずの個々の評価が広まる現実 なんでどうしての不満が(汗)
先日もリーダー任命で同一部門に2名は要らないと不満がありましたが朝礼で できる人は上げるだから皆さんもリーダー試験にチャレンジしてください!と宣言したら不満が解消しました
心苦しい決断や宣言もまた店長の仕事ですね
投稿: dondon-ki | 2017年10月25日 (水) 23時29分
これは出来れば避けたい事項ですね(笑)。社員は売上・荒利の結果重視の評価が出来ますがパートの場合は個人の器量とか相性も入り、更には女性特有?の対抗意識も加わり他人の評価に対しての喜怒哀楽も混じる事もあってその場凌ぎの評価は大きな後遺症も残す事も多々経験して参りました。良くも悪くも店長は見られてる。だからこそ日頃のコミュニケーションやOJTによる期待値の明確化は評価に向けても大切ですね。
投稿: dadama | 2017年10月25日 (水) 18時36分