さらばモーレツ社員
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日のガイアの夜明け。
お題は「さらば モーレツ社員」。
このお題を聞いただけで、時代に取り残されていく自分を感じるのは私だけであろうか(笑)。
モーレツ社員。
自分がこの業界に入社当初、自分をモーレツ社員とは全く思わなかった。
本当にモーレツな先輩諸氏がゴロゴロ居たからだ。
そのモーレツと言う言葉の意味も、仕事人間という意味合いだけではない。
仕事も遊びも酒飲みも全てがモーレツ。
そんな先輩諸氏を見て育ってきた我々からすると、そんな羨望の眼差しで見てきた先輩達を「さらば」の一言で片付けることは絶対に出来ないし、したくも無い。
しかし現実の人口減と人材不足は待った無しである。
現実に、この業界であり自企業の人材を如何に流出させないかは、背に腹を変えられない問題でもある。
どんな手を使ってでも今いる従業員を流出させないか。
これは、自企業や自店の死活問題でもあるのだ。
このまま従業員が入社しなければ店舗閉鎖するしかない。
そこまで来ている店舗や企業もあるだろう。
そんな企業の現実を直視して放映された今回のガイアの夜明けであろう。
ある企業の事例では育ボスの育成に取り組む。
管理職の社員が、仕事を終えてから、子どもを持つ社員の家庭を訪ねて家事・育児を体験する、という“実地訓練”だ。職場に女性スタッフが多いこともあって、ワーキングマザーの割合が高い同社。働くママたちは、仕事と育児を両立させることの大変さを、会社や職場の人たちに理解してほしいと願っているというのだ。
我々小売業界の環境にそっくりではないか(笑)。
子育てしながら同時に我々と共に販売に携わり、商品マネジメントに携わり、レジ打ちに携わるパートさん達。
彼女らの苦労を知ることで彼女らの共感を如何に得ていくか。
これも一つのマネジメントではあろう。
そして、そのブートキャンプに参加する独身のマネージャー。
独身である彼が体験する育児と家事。
これはもはや地獄の沙汰であろう(笑)。
“何もそこまでさせなくても”
そう思うほど、仕事とは無関係の疑似体験のような気はしたが、そんな無関係な体験だからこそ、色々な学びが生まれるのだろう。
もう一つの事例は企業内家族の取り組み。
違う部署同士で作る家族的な繋がり。
長男、次男、長女、次女等の役割。
全くの別の部署同士の従業員が、飲み会や旅行を通じて仕事以外の繋がりを体験していく過程で、絆の強化が図られ結びつきを強めていき、退職を防いでいくというストーリー。
これもアリだなとは思う。
要は、昔の寮生活や店休日のバス旅行を通じて働く仲間たちの結びつきを強めていったかっての関係を、どう現代風にアレンジさせたかという事例と思われる。
この取り組みを見ていたら、かってのモーレツな時代を思い出すのも不思議な話だ。
モーレツな社員を否定しながらも、その時代の良さを取り込もうとしているのだ。
人間の絆に古いも新しいもないのだろう。
絆の原理原則は今も昔も何ら変わらない人間のアナログな関係でしかないのだと思う。
モーレツな時代。
モーレツ社員は消えても、絆の原理原則は何ら変わっていないということなのだろう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
特に田舎に行けば行くほど、モーレツな時代の名残りからパートさん達も飲みニケーションに最後まで付き合われる方が多いですね。そこから一致団結して更にモーレツに働いた時代。それもまた一つのマネジメントであったような気がします。
投稿: てっちゃん | 2017年9月 6日 (水) 00時14分
モーレツの言葉が昭和してますね(笑)。当時は家庭を犠牲にしても会社に尽くす事が当たり前の時代ですし、現在でも単身赴任で一線で頑張っておられる方も身近に多くみえる。尤も単身赴任の方の方が良くも悪くも家族の柵がないので仕事外での飲みニケーションにも長けてるようですが(笑)。パートさんでさえ一日の1/3の時間を家庭外で過ごすのですから企業内家族的な視線は必要ですしその団結心が店を活発にする要因である事は間違いないですね。
投稿: dadama | 2017年9月 5日 (火) 20時31分