競合を考える
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合店。
今ではごく当たり前の存在の競合店。
自店から直線距離でだいたい2k〜3kに存在する同業のスーパーを競合店と言っていた。
しかし、最近では堂々と(?)と直線距離1k未満に出店する同業他社も見受けられる(笑)。
更には、直線距離だけではなく、1k商圏での商売の成立を見越して隙間隙間に出店していくる昨今の競合店。
最近では異業種との関係も微妙になってきている。
ドラッグストア、ホームセンター、コンビニ等々の出店も影響は必至。
競合の出店により商圏の狭まりと密度の薄まり。
このような状況下で、如何に業績を維持していくか。
個店でどう対応していくか。
このような、競合店という一番大きい個店対応に対して、それぞれの店長がどう対応していくかによって、個店の業績が大きく左右されていく時代である。
競合店をどうマークするか。
このことに対して、企業によっても個人の店長によっても、それぞれに違いがあるから、競合に強い企業や店長が区分けされていくのであろう。
競合に強くなる。
それは、お客様の目線で立場で両店を比べた時に、どちらで買い物をするかという判断で競合店と自店を比べた時に、どう認識しどう行動し、如何にお客様にそのことを伝えるかを明確に自分に確立されていくかが重要であろう。
何をいくらでどのような品揃えで販売しているか。
アクセスは駐車場は店内の明るさは商品の鮮度は。
旬や歳時記に対して地域特性に合わせての展開は。
色々な角度から比較した時に、競合と自店との差を冷静に認識し、そこからどう手を打つか。
自店と競合の強みと弱みからどこに絞って手を加えていくか。
どんな競合店でも、必ず「強み」もあれば「弱み」もある。
店長が知るべき一番初めの分析はそこからだろう。
その分析があるから、自店の強みを更に伸ばすのか弱みを克服するのか。
そのことによって、競合店のどこにボディーブローの効果を発揮できるのか。
その方向性が定まるまではしっかり競合店をチェック。
しかし、方向性が定まり具体策を部下に明示したら、足元の店舗で定着させることが本業となる。
脇目もふらずに店舗の中軸になること。
それも店長という店舗のリーダーの最大の役割となる。
常に店長が競合店や周囲の環境の把握に店舗を空ける方もいるが、どうなのだろうか。
そのような競合対策にマニュアルはない。
あるべきだとも思わないが、自店をマネジメントするには、極力わかりやすく明確な強化ポイントを絞って集中して推進していくことが大切かと思う。
競合店の存在。
相手とて、出店により店舗としての利益を創出して地域貢献の延長線に企業貢献を果たしたいと考えている。
お互いにしのぎを削って地域貢献に励む。
そんな関係の中で、お客様がどちらを選択するのか。
または、どの部分を自店で選択してもらうのか。
その為にはどうしても競合店をしっかりチェックする必要はあろう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
自店も成長して行くが、競合店も進化して行く。そんな時代に如何にお客様の心を捉えて来店頻度を高めてリピーターを増やしていけるか。
商品と販売をうまく組み合わせながら自店の差別という視点を持って店長として臨みたいですね。
投稿: てっちゃん | 2017年9月 7日 (木) 09時16分
チェーンストアと言えど個店の商圏は競合環境・世帯数・世帯人員・世帯所得等千差万別であり本部の基本MDは必要ですが個店最適化の部分も少なからず業績に影響すると思います。
確かに価格優位性は一番の破壊力はありますが仕組みとしてEDLPが出来る企業は僅かであり消耗戦に突入し売上・利益が落ちると経費で調整する負のスパイラルに陥る事が多いです。
しかしながらお客様の求めている物は価格だけでは無い筈。売り手が価格だけしかアピールしてないからなのではないかと感じています。
本部は集中仕入れによる原価低減とリベート政策で価格で戦える商品を送り込むのは必要でしょう。個店ごとに異なるお客様のニーズにどう答えていくかは現場でしかわからない事であり現場の意見を本部に伝え形にしていくのが店長の役割のひとつであると思います。店長はお客様の代表であり会社の代表ではない。会社都合の優先は社内的には評価されてもお客様には評価されない事も多く結果お店から離れてしまうのではないでしょうか。
投稿: dadama | 2017年9月 6日 (水) 21時04分