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2017年8月23日 (水)

シニア副店長

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


お盆商戦真っ只中。

  ある友人が店舗に現れた。

かっての企業の先輩である。

  お互いの現状や昔話に花が咲いた。

いつしかこの業界の将来の話になる。

  人材は集まっているのか?。

現在は騙し騙しなんとかしているが、5年後のことを考えるとゾッとする。
そんな話をお互いにした段階で、私が切り出した。

  「逆に我々の定年が伸びていいんじゃないの(笑)」

    「それも問題なんだよ」

彼をそう言って笑った。

  定年が伸びて主従が逆転しているのだと言う。

要は、かって店長をしていた年代層が定年を迎えて現在夜間店長として居座っていると言う。
そして、そのお店には新任の店長が赴任する。

  新任の店長はかって夜間店長の下で部下だった人間。

かっての自分の上司である夜間店長を自分の部下に持つわけだ。

  なんともやりづらい関係である。

上司と部下と言う立場は頭では理解しているが、どうしても主従が逆転してしまう。

  夜間店長の指示で店長が行動する。

このような構図の店舗が増えていると言う。

  定年が伸びると言うことはこのような構図が増えると言うことだ。

定年延長になった夜間店長にとっては、嬉しい構図かもしれないが、新任の店長にとっては非常に嫌な展開であろう。

  ようやく店長として腕を顫える。

そう思った矢先に、夜間店長にかって散々イジメられた上司が赴任してきたら。

  スパッと切り替えられる関係であればいいが、なかなかそうもいかない。

そして、たいていの場合は夜間店長の言う理論の方が理に適っている場合が多い。
そうなると、益々夜間店長が図に乗ってくると言う構図であろうか。

  更に、60を越してくると体も効かなくなってくるだろう。

夜間店長が事務所で踏ん反り返って、現役店長が売場で作業をする構図。

  こうなるのも時間の問題であろうか(笑)。

私も、あと数年するとこのような構図に飛び込むことになるかもしれない。

  果たして、優秀な夜間店長として周囲から認められるだろうか。

そう考えると、全く自信が無い(笑)。

  5年後のこの業界。

果たして、どのような世界が待っているのであろうか。
それでも人材的に考えると、長年続けてきたこの仕事を続ける人は多いだろう。

  それを踏まえたビジネスモデルの構築が急がれるだろう。







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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
大手ほど年齢による規定は硬いでしょうから、この規定に則って人事政策が施行されていくのでしょうね。
やはり長年居座った企業ですから人員的もの慣れた人材と仕事をする安心感は捨てがたいと思いますが、それを部下がどう思うか💦。

投稿: てっちゃん | 2017年8月24日 (木) 11時03分

当社は60歳で社員定年。再雇用制度で嘱託社員(時間給)で65歳まで。更には週間20時間までのアルバイトとして75歳まで働けます。60歳で社員身分が終わるので割り切る方が多いか現役を望む方は転職する方も多いですね。60歳からの再就職もなかなか勇気が要りますが(笑)。

投稿: dadama | 2017年8月23日 (水) 17時16分

りっちゃんさん、コメントありがとうございます。
大なり小なり同様の問題は各企業ごとに存在しているのが現状でしょうか。
ただし、65歳を過ぎても働ける環境は逆に嬉しい事態ではあるのですが、自分の立場の理解と行動が求められるわけですから、お互いにシンドイ局面でもあるでしょうね。そのことを覚悟して定年延長に臨まなくてはなりませんね。

投稿: てっちゃん | 2017年8月23日 (水) 08時03分

弊社も(私自身も)この問題に直面しました
私の場合は元FMを部下に持ったのですが
その方は当時は自分から率先して動く方だったのが
弊社も人材不足で65歳を過ぎても働く事が出来ます
最近は耳が遠くなったり以前より怒りっぽくなったり
前任店のパートさんからメールが来る始末で大変です
やはりその方々の考え方ひとつだと思います
自分の技術を継承して貰う為に、以前とは違う立ち位置を自覚し取り組み姿勢が大事かと思います
私もそうあるようにしなければ(笑)

投稿: りっちやん | 2017年8月23日 (水) 07時54分

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