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2017年8月10日 (木)

レイアウト変更

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


前回の店長会。

  鮮魚部門の改善に際しての意見交換会。

鮮魚部門を如何に回復させるか。
売上、荒利共に悪化している現実の中で、個店個店の環境も違う店舗が同じレイアウトでいいのだろうかという意見が店舗から続出した。

  売りを柱にすると利益が取れない。
  利益を柱にすると売りが取れない。

全店がそういうわけではないが、特に売上の小さいお店はそのジレンマに悩む。

  相当のベテランチーフでない限りこのような店舗は難しい。

それは、お客様の購買能力と販売スペースがあっていないからだ。

  ここにチェーンストアオペレーションの難しさがある。

ベテランチーフになるとその部分をマッチングさせられるが、チェーンストアオペレーションに慣れきった社員であれば、忠実に本部レイアウトを死守するあまり、購買能力にかけ離れた売場レイアウトを維持しようとする。

  そこに売上と荒利のギャップが発生するのだ。

最後にバイヤーから、店舗で自店のレイアウト案を出して欲しいとの声が上がった。

  自店にマッチしたレイアウトを自店で作って欲しいと。

早速翌日から自店のレイアウトをチーフと検討した。

  従来の鮮魚部門の志向である「鮮度感」。

そのために刺身や生魚のスペースが購買能力以上に広いレイアウトになってしまっている。

  まずは実力に応じたスペースレイアウトに戻そう。

とは言っても鮮魚部門のトータル尺数は決まっている。
それを縮小することは出来ないので、刺身類や生魚類を縮小する代わりに、別のカテゴリーを拡大しなければならない。

  シーフードと海藻。

そのカテゴリーなら、鮮魚のトレンドとして拡大できるだろう、との仮説。

  とはいうものの、その判断と実行には心が引ける。

鮮魚部門の出身者ならわかるだろうが、刺身と生魚というカテゴリーは鮮魚部門の華である。

  刺身と生魚で差別化できる鮮魚部門。

私の時代から、このテーマで育って来た鮮魚部門出身者にとって、刺身と生魚の売場を縮小するということは、プライドを傷つけられるのである。

  鮮魚部門の担当者としてのプライド。

その根幹に関わるのが、刺身と生魚の売場作りと差別化であり、そこでの評価が自分へのプライドでもあった。

  刺身と生魚の売場の縮小。

それを自ら判断するということは、わかる人にはわかるだろうが、本当に辛いことなのだ。

  しかし、経営とはドライなもの。

心を鬼にして、チーフと検討した(笑)。

そして、出来上がったレイアウト案をバイヤーに送付し、多少の修正によって実行されたのが、今月の3日。

  非常にコンパクトなレイアウト。

トータル尺数は変わっていないものの、鮮魚の華である刺身や生魚の売場が縮小されるというのは、コンパクトに感じるものだ。

  しかし、売上は落ちない。
  逆にロスが減少したのだ。

まだ数日の検証結果であるが、これは本来のスペースレイアウトに近づいた結果であろう。

  これが本来の姿。

その姿に戻っただけで、ここからがスタートと思うしかない。

  “ここから必ず刺身を強化してみせる”

ようやく、スタートラインに立った気分である(笑)。








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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
体調も戻り、明日より元気に復帰できそうです。
鮮魚部門も新たなステージと捉えて気持ちを切り替えました(笑)。

投稿: てっちゃん | 2017年8月10日 (木) 21時42分

鮮魚への無念からの体調不良でしょうか?
今日はごゆっくりお休み下さい。
お陰様で私も臨時休業出来ます(笑)。

投稿: dadama | 2017年8月10日 (木) 17時48分

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