バイヤー送り込みの後
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
バイヤーからの送り込み。
日常茶飯事。
自分の意思で仕入れた商品ではないため、どうしてもバイヤー送り込みの商品は品出しも後回しになったり、メンテナンスも放置されたり、はたまた売り切れてもそのまま。
これが現状ではないだろうか(笑)。
しかし、バイヤー送り込みの商品の7割はお客様から見れば価値ある商品が多い。
よって、放置しておいただけでも他の商品より売れるもの。
まして、定番以外の場所に置くから、結果的にもお客様の目に止まる確率が高い。
ますます商品回転が早まる。
問題はその後だ。
邪魔な在庫が売り切れてやれやれ。
リピート買いのお客様が二度と買えない状況になっていないだろうか。
誰の仕入れだろうが、売れたら更に突っ込む。
これが我々商売の原理原則である。
これが、自ら仕入れた商品であれば、絶対に意思を入れて追加発注をかけるだろう。
同様のことが、なぜバイヤー送り込み商品では出来ないのか。
バイヤーにしてみても、自分が送り込んだ商品の動向は大いに気になるもの。
本部のデスク上でデータをチェックすれば簡単に把握はできるが、現場の生の声は嬉しいものだ。
特に、追加発注の電話を受けた時は飛び上がりたいほど(笑)。
しかし、そんな電話は一回の送り込みで一回あるかどうか。
実は、意外に売れているのに。
一括購入しているわけであるから、原価も抑えられており、店舗としても売上と荒利の両面で美味しい商品にも関わらず、無関心なのである。
これを企業ロスと言うのであろう。
しかし、どうしても現場のチーフの目には、バイヤー送り込みはゴミにしか見えないのも事実。
こんな時ほど、店長目線で関わることが大切なのだろうと思う。
もっとも、商品に無関心な方もいるかもしれない。
“店長はマネージャー”
だから、商品面はバイヤーと部門チーフの領域であり、店長は人と設備の管理者、と認識している店長もいるかもしれない。
店長はお店の商品の最高責任者。
私はそう思っている。
それ以外にも色々と責任を負わされて守備範囲は広大なのだが、店舗を部門の縦割りではなく、店舗としての横割りで見ることのできる店舗での唯一の存在が店長である。
この唯一無二の自分の役割をどう認識するか。
私は、店長の唯一無二の役割が3つあると思っている。
一つは店舗を横割りで見れる商品の最高責任者。
二つは店舗パートの採用教育面での最高責任者。
三つは地域を取り巻く環境への対応最高責任者。
この三つはその店舗の店長でしか対応出来ない存在なのである。
極端な話、普段は居ても居なくても不憫は無い。
しかし、上記三つの場面で店舗がまとまる時には絶対に必要な存在である。
是非ともそんな目線で商品も見ていきたいものである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
ドライな商品計画を如何にホットなヒューマンストーリーに描き直せるか。
一皮剥けたバイヤーほど現場の意欲を引き立てるのが上手いですね。
これを変換能力とでも言うのでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2017年8月26日 (土) 23時52分
一つは店舗を横割りで見れる商品の最高責任者。二つは店舗パートの採用教育面での最高責任者。 三つは地域を取り巻く環境への対応最高責任者。
仰る通りですね。この事が組織としてしっかり根付いている会社が強いのではないでしょうか。本部もマスメリットや新商品の導入等は商売の根幹として大切な事。だからこそ現場が燃えるモチベーションが持てる姿勢を商品部も理解すれば素晴らしい組織になると思うのですが偉ぶる商品部連中がまだまだ主流ですね(笑)。
投稿: dadama | 2017年8月26日 (土) 12時30分