値上げから一ヶ月
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
お酒類の値上げから一ヶ月半。
7月に入ってからの酒の業績は?。
未だに浮上はしてこない。
それは、発泡酒や第三のビールだけでなく、通常のビールや日本酒やワイン、チューハイといった酒類全般に鈍化しているようだ。
“えっ、ワインも浮上してこないの?”
企業によっても異なるのかもしれない。
しかし、なぜかウィースキーだけは上昇している(笑)。
ウィスキーの新しい飲み方に共感を覚えた方が昨年以上に多いからであろう。
やはり女性が自分なりの楽しみ方を模索しているのであろう。
今回の酒税法の改正。
意図はわかるが時代に逆行する施工。
小売業の進化とは小売側が自由に売価を設定して小売主導で売価政策を決定してきた経緯の中で進化してきたとも言える。
その進化論からは全く的外れな法令。
だから、時代に逆行する思考であり政策であると言える。
消費税の表示方もそうだが、小売業者の特に零細企業を苦しめる法を策定したと思えば、今回のように街の零細酒店に配慮した法を策定してビールの社会的需要を押さえ込んでしまう法令もまた制定してしまう。
そしてそれでも尚、現行の価格のまま据え置きで売価設定する企業も存在して、それが許されるという事実。
全ては非常にわかりにくい法律だということだろう。
一般管理費を上乗せした売価。
そんなのは大きなお世話ではないのか。
当面は、我々小売業界も利益の改善にはなるのかもしれない。
ますますお酒離れが進行していくのではないだろうか。
特に、ビール業界では。
私は、ビールとは喉越しをどれだけ通ったかでビールを飲む価値があると思っている。
要は、どれだけの量を飲んだかがビールの醍醐味。
それは、他のどのお酒でも味わうことの出来ない醍醐味であり楽しさでもある。
“それがもはや時代遅れなんだよてっちゃん!”
あのdadamaさんから、このような致命的なコメントが寄せられたらどうしようかと不安を抱きながらの今日の記事を書き込んでいるのである(笑)。
基本的に、酒は量だと思っているが、とりわけビールは量を飲むことが醍醐味であり飲んだという達成感を味わうひと時である人間達にとっては、ビールはやはり買いやすい価格でなければならないし、小売業の中の価格感度品であるべきだと思っているのだ。
しかしそれも今は昔。
安価なテーブルワインや缶チューハイといった、飲みやすくてヘルシーなアルコール飲料が巷に溢れているのも現代であろう。
人口が減少して、お酒の消費量自体も減少していくこれからの時代。
量を売ることでは無い時代へ向かうのであろう。
その一つのきっかけを、今回の法改正が示してくれたのであろうか。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
当社も同様でしょうか。
奇しくも、規制が緩和されると利益が崩壊し規制強化で利益が生まれる。
何が正しいのか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年7月17日 (月) 22時16分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
出世街道では高額納税者でも通常の酒税への貢献度は皆さまには叶いません😓。
投稿: てっちゃん | 2017年7月17日 (月) 22時14分
売り上げはビールを中心に低迷し、皮肉にも利益は上昇。お酒を集客の柱の一つとしてきた当社には痛手ですね。何にせよ今までと同じ商売をしていてはダメですね。
投稿: かわらい | 2017年7月17日 (月) 21時10分
酒税が絡むのでお国としては「大人の事情」が存在するのでしょう。私は気持ちよく寝落ち出来れば幸せですが(笑)。出世街道ではてっちゃんは優秀な高額納税者ですね(笑)。
投稿: dadama | 2017年7月17日 (月) 09時04分