店舗レイアウト
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店舗レイアウト。
右回り、左回り。
店舗レイアウトによって、右側に青果部門が配置される店舗や左側に青果が配置される店舗もある。
駐車場の位置等から、お客様がどちらサイドから主に入店するかで、青果をどちら側のサイドに配置するかが決定するのがほとんどだろう。
これにより右回り、左回りが決定する。
青果がどちらのサイドに配置されようが、あまり売上には影響ないのがスーパーの世界。
しかしこの配置によって客動線が決定する。
この客動線に対して直角に配置された売場は強いし、裏側に配置された売場はお客様の死角となる。
更には、青果側とは逆のサイドに配置されたカテゴリーや部門は客動線の最後に配置されるわけであるから、そこまでによほど強いカテゴリーを持ってこない限りは相当売上が落ち込むことは想像に難くない。
店舗規模にもよるだろうが、入り口が正面の二箇所に設置してある500坪から800坪程度の食品スーパーが一番レイアウトに左右されるのではないだろうか。
特に、特設を組む場合はこの差で売上が相当変化するだろう。
概ねのスーパーは、青果側入り口付近と逆サイドの入り口付近に特設を設置して、旬やイベントのテーマを持った特設売場が設置されている。
7割のお客様が入店する青果側入り口。
概ね、こちら側に設置した特設売場は商品の回転が良い。
逆サイドに設置した特設売場は動線の最後なので厳しい。
この矛盾をどう改善するか。
これも店舗を主導する店長の大きな仕事となろう。
ここで大切なのはある法則を掴むことだ。
どうしても上記のような法則が存在するため、担当者は青果側入り口に商品を陳列したがるのは当然であろう。
しかし売場は限られている。
更にいうと、青果側入り口もあれば、逆サイドの入り口も存在するとう事実。
何かは逆サイドに展開しなければならない。
さて、何を持ってくるか。
更には、店舗レイアウトをどう組み立ててバランスの良い店舗レイアウトを配置するか。
このバランスが取れてくるとお客様の買い周りが効率よくなる。
結論からいうと、逆サイドほど単品量販型の展開と価格訴求型の展開をした方が、店舗全体として効率良くお客様が店内を買い回る行動を起こすということだ。
更には、青果側入り口から逆サイドの入り口を見通せるのであれば、逆サイドの入り口で展開している商品群には目立つ媒体を設置して、青果側入り口からでも逆サイドで何を展開しているのかを明確に表示することによって、青果から買い回る中で、確実に逆サイドまで足を運んでくれる確率が高まるということだ。
逆サイドまでの買い周りの確率を高めること。
まさにこれが効率の良い店舗レイアウトの秘密である。
それを時間をかけて継続し続けること。
このことによって、お客様のこのお店に対するインプットが定着し、体が自然に店内一周する買い物行動になっていくのである。
売れているお店はこの部分が非常に優れている。
効率の良い配置からくる効率の良い店舗レウアウト。
これが確立されていれば、どこに何を展開しようが怖いものはない。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
お客様が安心して買い物に来られる要因として、鮮度、品質、価格、品揃え、接客があるでしょう。その基本の上に更に楽しさであり豊かさであり夢が店舗全体のレイアウト上に配置されて初めて私の店として認識されるのだろうと思います。
そのことを維持継続しながら、どれだけ競合店を飛び越えて来店していただけるか。二年目へ向けて始動していきたいと思います(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年7月 5日 (水) 00時18分
店舗の来店客数以上に売場の通過客数は売上に大きく影響するのですが論理的に教育するマニュアルが当社には存在しません。私も現役時代は当店はこういうお店ですという情報発信を入口でしてきましたね。地域によって競合特性も異なりますし、お客様が求める物は価格だけではないと思います。結果買上点数上昇により売上・荒利は達成出来ていました。但しお客様が納得・理解するような売場を担当者と作らねばなりませんが。
投稿: dadama | 2017年7月 4日 (火) 20時58分