ホットな目・ドライな目
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
お店の担当者が問われる数値。
売上と荒利。
売上は勢いであり、荒利は計算。
まさに商売とはこの組み合わせ。
勢いだけでも商売は破綻し、計算だけでも破綻する。
このバランスが商売の真髄であろう。
この二つの能力を発揮して自らの業績を達成していく上で自分の仕事観が確立されていく。
それが商売勘というものであろう。
どちらが先でどちらが後ということは無いが、基本的にドライな計算の世界から商売を捉える目を持つことから始まる方が後々バランスよく成長できるのでは無いだろうか。
コツコツ型の方が将来大成していくような気がするのである。
商売の構造を理解し基本が理解できたのちに、商売の機運でありタイミングであり単品量販を経験により積み重ねていくことで、バランスよく自らの商売を拡大させていくことが可能となろう。
まずはドライに数値を構成する素材を掘り下げる目。
この視点が基本ではないだろうか。
売上とは単品の積み重ね。
その積み重ねを自らの現場で何度も何度も検証してその本質を体得していくこと。
その裏側に横たわる売上を左右する販促要素。
色々な組み合わせによって、販売数量は変化するし、ロスも削減できるし、その結果としての荒利率もコントロールできることを体得することが重要である。
荒利率はコントロールできる。
まずはこのことを理解出来なければ、すべての商売は身につかない。
しかし、ドライな目だけでは商売に未来は無い。
我々の周囲には常に競合店が存在し、競合店が出店したり閉店したり、さらには競合店も政策が変わり以前との対応を変えなければならなくなったりと、競合状況に応じて自らの具体策も変えていかねばならない。
変化に対応していく目。
この目とはドライな目だけではなく、熱い情熱からくる勢いがあってこそ自らの行動を鼓舞するものである。
競争心。
販売意欲。
チャレンジ精神。
色々な言葉で、自らの向上心を表すことができよう。
計画の段階での熱意。
それには、自分を信じる力が必要となる。
この数量を売り切る自信。
それは、ドライな目とともにどこかで「自分にはこの数量を売り切る力がある」という自分自身に対する自信が無いと決断出来ない。
ドライな目に加えて自信からくる熱意。
この熱意が、その後の人生を切り開くものだと私は思っている。
今、どちらの視点が自分に必要なのか?。
状況によって、自らのスタンスを測る目を持ちたいものである。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
ドライな目。
色々な経験をしながら状況に合わせたドライな目とホットな目を使い分けたいですね。
投稿: てっちゃん | 2017年8月 1日 (火) 23時52分
売上だ粗利だと常に行ったり来たりですが、1度基本に立ち返りドライな目を養いたいと思います。
投稿: かわらい | 2017年8月 1日 (火) 07時47分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
長く商売を続けようとすれば、品質というか信頼という部分はリピーターの獲得には絶対に欠かせない要因だと思いますね。
そう考えると、いっときのチラシの効果や安さに頼る商売からいち早く脱却する必要はあるでしょうか。粗利を安定させながら売上を右肩上がりに拡大させていくには生鮮でお店へのリピーターをしっかり獲得していくことが必須条件。
そして、具体的な手法を一つ一つ積み重ねていくことでしか成長の法則を掴めないだろうと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2017年7月31日 (月) 23時14分
売上も荒利も机上の計算通りにいかないのが悩みであり醍醐味でもありますね。特に生鮮は売場の演出力で売上も荒利も大きく変化する。商品が工場製品でないので担当者の目利きや感性がどうしても売上・荒利に影響してしまう。
グロッサリー部門のNB商品がディスカウンターやドラッグストアの低価格に晒される中、生鮮の演出力が店舗力の要になる事は間違いないのだと思います。生鮮はやはり価格より品質での支持を得ていかねばならず担当者の商売感や拘りが店舗力になるのだと思います。
投稿: dadama | 2017年7月31日 (月) 22時28分