開店メンバー
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
開店メンバーがまた一人消えていく。
人事異動で他店舗へ。
開店から一年。
8名が異動により姿を消した。
そして新たに1名が入れ替わる。
社員16名で立ち上げ、現在12名。
人員的には、ほぼ既存店と同等の人数になった。
従来よりも早いペースで既存店の人員に落ち着いてきたが、それだけパートさんの人員が揃っているということだろう。
今回はレジチーフの異動。
良くも悪くも、女性だけの部門。
その部門がから開店メンバーが異動となる。
開店メンバー。
特にチーフという職位の場合は、部門のパートさんたちの反響は大きい。
“次のチーフはどんな人なのだろうか”
開店の時のチーフというのは、部門にとってもマニュアルであり教科書でありゼロから始まる店舗の柱でもある存在。
その柱が入れ替わる。
それは、部門のパートさんにとっても私にとっても大いに不安である。
“従来の仕組みや絆がどうなるのだろうか”
入社して、ゼロから他店舗で教育を受け、新店の開店時からは初めて自分たちだけで店舗運営をする経験から携わってきたチーフという存在。
異動する本人にも部下のパートさんにも思い出深い存在。
幸いに今回は部下が持ち上がる為、気心の知れたチーフという存在は不動ではあるが。
「急ですね?。」
「早くないですか?。」
「あと一年はいて欲しかった。」
惜しまれて異動するというのはやはり理想の姿であろう。
逆に、周囲が喜ぶ異動もある(笑)。
チーフや店長で上記のように部下たちが内面的に喜ぶ異動。
異動する本人からすれば、敢えて厳しく接した結果の周囲の捉え方だと認識している人もいるだろうが、そのほとんどはそこに気づかないものである。
男性の責任者であれば、周囲もその部分は割り切って付き合うことが出来るだろうが、女性の責任者の場合はそうはいかない。
責任者とはいえ同性の女性。
そこに同性同士のメンタルな気持ちの整理つかない場合が多い。
女性同士のパートさん達のトラブルに対して、どう公正に対処してきたか。
そこに部下達からの女性責任者の評価がある。
既存店での勤務の場合は、過去の流れを知らないでいきなり異動によりその店舗での仕事となるが、今回のように一人一人の入社の経緯やそれ以降の成長、そして人的なトラブルまで含めて把握している人材が開店メンバーである。
そこには、どうやっても引き継げないたくさんの情報が詰まっている。
人事異動には大なり小なりそこが欠落するもの。
そこを店長や副店長がフォローすることになるのだろうが。
人的情報をどれだけ引き継げるか。
しかし、先入観を持ちすぎてもよくない。
一番難しい引き継ぎ項目であろう。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
企業毎のDNA、これを失ったら、今まで働いてきたベテランメンバーの絆がなくなってしまいますよね。その部分に働きがいがあったからこそ、それが求心力になり相互依存の関係がありお互いにまとまれた心の拠り所。
今回の卒業証書でのみんなの寄せ書きを見てみると、そのほとんどが卒業者の「笑顔」に全てを癒されていたとのこと。新店開店と言うお互いに不安の中で皆をまとめた心の拠り所だったようです。
投稿: てっちゃん | 2017年7月16日 (日) 06時19分
この手の話題でいつも思う事が仕組みとかマニュアルが存在しても人の個性を律しきれないという事でしょうか。先日もあるメンバーと話していたのですが生産性の話からマニュアルとか仕組みは必要だがそこで働きがいを見出せるとは思わないと言ってました。働き甲斐とか価値観は人の個性が介在するのは避けられずそれを会社や店舗で是とするか否とするか。つちかってきた組織風土が会社には存在し、時代の流れや他社の短期的な好業績に自社の脈々と引き継がれてきたDNAを否定するような施策は結果現場の混乱を招くだけと感じてます。当社はメンバーの絆を大切にしてきた会社なので相互信頼や自主性を尊重していってもらいたいと思います。
投稿: dadama | 2017年7月15日 (土) 06時47分