競合MR
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、競合店の店長から電話が掛かった。
「最近うちに来ているのか?。」
自分のお店がオープンする前やオープンしてからの半年間は頻繁に近隣店舗と合わせて彼のお店へも都度MRして売場を拝見していたものだが、最近はとくと行かなくなってしまった。
「なかなか行けなくて(笑)。」
事実でもあるし、そうでない部分もある。
当然、知らない部分を知るという使命感はある。
しかし、開店前から見続けて一年ほど経過すると、概ねの競合の状況は理解できるのである。
このイベントではどの競合がどのような売場を作っている。
それを知るということは非常に大切だとは思う。
しかしもっと大切なのはそれに対して自店はどうするか。
そのことである。
自店の売場作りに活かしてこその競合MRなのである。
この半年で競合を見なくなった最大の理由。
それは、自店をどうするか、自店を競争力のある売場に仕上げるにはどうするかという、自店に対する内向きの存在に徹していたからでもあろう。
ご存知のように、スーパーマーケットとは、時間帯ごとにお客様は変化し売れ筋も変化する。
時間帯で穴を作れないのがスーパー。
そう考えると、敵に対して、今何をすべきかをしっかりと半夏生のように自店に根を下ろして売場を作る必要があるのだ。
当然、外出する機会や時間は減る。
その結果として、外部情報が減っていくデメリットはあろう。
しかし、それよりも自店での存在価値を高め、そのことにより、より競争力の高い売場を目指すことを優先する。
それもまた店長として意識しなければならないことではないか。
敵を知る。
もっと大切なのは、自分を知ること。
そして、敵に勝る売場が安定して維持継続されていること。
その為に、今店長は何をすべきか。
その結果としての競合MRの減少。
結果として、競合の環境の変化に多少の遅れがあることは否めない。
しかしそのデメリットを補う店内での存在。
店長とはあくまでもそのバランスをどう取るかを見ることを要求されるのだろうと思う。
オープンして一年が経過。
ある程度の数値環境は整ったように思う。
“再び外部を見るか”
再び、そのように思うこの頃である。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
基本の徹底と変化への対応。
そして競合対策と盛りだくさんの店舗を取り囲む環境ですが、一度方針を出したら継続してやり続ける。競合のいっときの変化にやたらついていこうとすると逆に自店の継続するオペレーションが崩れる結果にもなると思うのです。
変化への対応も重要ですが、一度出した方針が徹底されずに次の方針を出すことがどれほど部下の信頼をなくすかも考慮しなければなりませんね。
投稿: てっちゃん | 2017年7月 9日 (日) 00時05分
競合を見てもすぐに取り込める事は限られますね。学ぶ事は大切ですが実践なくては店舗は変わりませんから、優先順位を決めて愚直に実践する事が時間はかかっても店舗を強くしていくのでしょう。基本の徹底だけても定着するのには時間と根気が必要ですから(笑)。
投稿: dadama | 2017年7月 8日 (土) 22時41分