大切なのは事後
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
仕事に付き物の失敗。
失敗にもいろいろあろう。
挑戦した結果の失敗もあれば、指をくわえていてチャンスを逃してしまう失敗や油断していての失敗等々、我々の周囲には失敗に溢れているとも言える(笑)。
軽微な失敗もあれば重大な失敗もある。
普段10ケースしか販売できない商品を100ケース仕入れて単品量販に挑戦した結果、結局80ケースしか販売できずに残り20ケースは値下げ販売してしまった。
これを失敗と呼べるかどうかは別にして、これなどは軽微な失敗の範疇であろう。
特売価格の戻しを忘れていて、一週間特売価格で売り続けていた。
この部類になってくると、チェック忘れがそのまま値下げロスに直結した失敗として、二度と繰り返さない今後の対応が必要である。
更に高じてくると、棚卸しの為に冷蔵庫や冷凍庫の冷気を切って棚卸しを実施し、そのまま復旧し忘れて、冷凍商品の一部を廃棄せざるを得なくなってしまったと言うような多大なロスを発生させてしまうこともあろう。
更には、在庫管理の不徹底により、期限切れの商品を発生させてしまうこともある。
特に牛肉等は原料が高価だけに甚大なロスに繋がる。
ここまでくると始末書ものだろう。
販売に挑戦する以前の失敗。
このような失敗は決して許されるものではないが、それでも発生する場面が生じる時もある。
この場合の心のダメージも甚大である。
場面によっては数万円から数十万円の損害になる場合もある。
始末書で今後の対策を詳細に報告。
しかし、本人からすればそれで収まるものではない。
“あいつは重大なミスをした人間”
そんな烙印が押されたまま今後ともその組織で仕事をしていくことになる。
そんな烙印を押されかかった人間を何人も見てきた。
しかしそこから復活をしてきた人間もたくさん見てきた。
私が店長の時にも、そいつらにこうアドバイスをした。
「損失は今後の業績で返せ。」
それに彼らは見事に応えたと言うことだろう。
失敗を業績で返す。
単に業績を上げろと叫んだところで大した効果は無いが、甚大な自分の失敗を業績で取り戻そうとすると本気になる。
この損失を業績で取り戻す。
その数値的な意識が自分の心を強くするのだろうか。
そこから這い上がってきた部下には、以前は備わっていなかった「覚悟」が備わっているのである。
自分でやると言う覚悟。
それは、業績にも繋がるし、組織内での自分の行動にも繋がる。
“あいつは変わった”
チーフ会などでのバイヤー等の周囲の評価が変わるのである。
他者から見ても変わったと言う評価なのだから、本当に変わったのだろう。
甚大な失敗。
決して犯してはいけないが、万が一、そのような状況に陥ったのであれば、それは業績で返還していくことを考えることである。
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コメント
レロレロさん、コメントありがとうございます。
部下に対して心がけていること。
「部下の人生を背負う」立場にあるのが上司の存在。
全ての前提にはこのことが大きな壁となって立ちはだかっていると思っております(笑)。
今後ともよろしくお願い致します。
投稿: てっちゃん | 2017年6月14日 (水) 17時57分
てっちゃん会に初めて参加したレロレロです。大変勉強になりました。『失敗は成功のもと』と前向きに次はどうしたら良い方向へ行くか考え行動あるのみです。そこで我々上司の本質が吉か凶かで部下のやりがいは大きく左右されます。よろしかったら参考にてっちゃん店長は部下に対してどんなことを心がけておるのか教えていただけたら幸いです。
投稿: レロレロ | 2017年6月14日 (水) 16時18分