アニサキス対策
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
アニサキス騒動。
いつのまにかそう呼ばれてしまったようだ。
芸能人がアニサキス中毒に犯され、その報道がいつのまにか拡散して、その結果鮮魚の刺身類の売上を大きくダウンさせているのだ。
“おいおいてっちゃん、そう言い切っちゃうの?”
今年からチーム鮮魚のメンバーとして鮮魚の業績を回復させるべく行動している私としては、そこまで言い切りたい心境である。
鮮魚関係の方全員がそう思っているに違いない。
ある報道では、2007年で6件の発生件数が2016年には124件まで急増しているという。
また、ある報道では胃の中で内部を食いちぎるアニサキスの実像が放映されていた。
“あの映像を見たら食べれないよなぁ〜”
そんなえげつない報道があちらこちらで放映されているのだろう。
その結果の購買率の急激な低下。
ただでさえ鮮魚の販売金額の落ち込みが激しいのに、これは「弱り目に祟り目」である。とは言っても仕方がない。
明日へ向けて、どうするか、だ。
この夏、刺身類、とりわけ主力となるべく「生かつお」や「生まぐろ」の販売をどう支援するかであろう。
“ようやく生かつおの相場が下がって来たのに!”
生かつおの相場状況は今年は好転してきた矢先のことである。
1サクで350円前後。
半身で580円前後に下がってきたのは何年振りであろうか。
かっては半身580円は爆発点だった。
それ以前は半身398円が爆発点であったが、年々相場の高騰により半身価格の爆発点が上昇しているのが実態であろう。
“今年は相場が下がり久しぶりのチャンスだ!”
その期待も虚しく、アニサキスで崩れ去った。
さて、今後の鮮魚をどう回復させるか。
一つはうなぎであろう。
うなぎの相場安。
特に国産うなぎが下がってきているのは期待が大きい。
国産が下がれば輸入も下がる。
更には、「アニサキス」とは無縁。
6月後半の「父の日」へ向けての仕掛けと父の日での成功は、必ず本番の丑の日につながる。
徹底して仕掛けることが必須。
更には、塩干物。
塩鮭鱒。
鮮魚部門の中では定番中の定番商品。
塩干物の中でも日本人が一番好む朝食の定番。
特別安価に販売しているわけではないが、直近のデータでは明らかに昨年を上回る売上。
大型パックも含めての週末のまとめ売りは必須。
まが、小魚も最近の伸びが顕著である。
しらす、小女子、ジャコ等々。
小女子は新物の時期でもある。
こちらも、週末には500円相当の大型パックも含めてまとめ売りを行いながら高単価の刺身類の売上をカバーする必要はあろう。
うなぎも塩干物も日持ち商材。
だから、まとめてお買い得感をたっぷりと織り込みながら提案することが重要。
更に、アニサキスと無関係的なコトPOPが有効か。
あまり使いたくない手法ではあるが、アニサキス対策として逆にこちらを売り込む戦略を打ち出す必要はあろう。
当面の対策ではある。
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コメント
KOZOさん、コメントありがとうございます。
今年はどう見ても国産うなぎを主力販売すべきタイミングだと思うのですが、一度取り組んでしまった関係でやらざるを得ないのでしょうか。
ナマズの蒲焼き。
味がメジャーになってくれば将来的にはアリかと思いますが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年5月30日 (火) 22時21分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
うなぎの養殖の産地としてはそちらは本場ですからね。
父の日からのダッシュが丑の日を制するのでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2017年5月30日 (火) 22時18分
アキニサス報道から2週間以上経ちましたが、なかなか回復の兆しが見えてきませんね。カツオの相場安も売れないことが遠因のようですね。
昨日、報道でイOングループの店舗がナマズの蒲焼を取り扱っているのを見ましたが、味はウナギほどくどくなく、試食は好評のようでしたが、原体を見ると私的には食べる気にはなりませんね。昨年までのような、ウナギが高騰しているときならまだしも、今年の相場ならどうなんでしょうね?
投稿: KOZO | 2017年5月30日 (火) 20時19分
良くも悪くもマスコミの影響力は多大ですね。私的には害は無いものの毛ダニの事実のがアニサキスより身近でキモいですが(笑)。
父の日は弟子の店で炭焼き鰻を焼きまくる予定です(笑)。
投稿: dadama | 2017年5月30日 (火) 15時41分