売り込む意志
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
母の日の売場展開で今回初めてのトライがあった。
パートさんのセレクト商品の展開。
以前の記事で「売場を育てる」を記した。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-5eac.html
パートさんが自ら「これを売りたい」という販売意志。
その声に応えて単品量販を実施し、異常値を叩き出す。
これほどの快感は無い(笑)。
普段は、一日に5個程度の販売数量の商品。
しかし、パートさんが購入して初めて知ったこと。
“これは、美味しい!”
自分で食べてみて、その美味しさに感動した。
それを、他にお客様にも知ってもらいたい。
その為に、この単品を売り込んで味を知ってもらう。
結果として、美味しさを共有する。
販売数量が増えれば増えるほどに、その味と美味しさをお客様と共有できたという満足感。
これが「売る喜び」である。
この喜びを知ると、商売は辞められない。
その売る喜びを、もっと他のパートさん達にも広めていきたい。
そんな想いで、母の日の合同展開の売場にパートさんの「これを売りたい」という商品をセレクトして、展開する。
普段は定番で1個売れるかどうか。
それを、定番から引っ張り出して、合同展開の売場で露出して売り込んで見る。
今回は二人のパートさんに声をかけて実施した。
一つは、チーズ類。
二つは、デザート。
どちらも、パートさんが母の日に売ってみたいという商品。
そんな計画を立てた途端に、そのパートさんからの提案。
「試食を出しますか?。」
「試食はキリが無いからサンプルを作ろう。」
そんな会話に発展した。
「サンプルはいつ作りましょうか。」
私は前日の土曜日から売場展開するので、その前日の金曜日にサンプルを作って欲しいと言った。
それに合わせて、金曜日にサンプルを作って冷蔵庫で冷やしておいたサンプルを土曜日から売場に見せて売場が完成したが、このサンプルのおかげで売場に華やかさが増した。
結果的には、そのサンプルに使ったチーズが売れた。
仕掛ければ仕掛けた分だけ効果が現れる。
この商売の原理原則を私とパートさんで共有できたこと。
これが今回の最大の効果であった。
いずれも商売に無縁の彼女達。
そうやって、商売の楽しさや売れる喜びを現場で共有していくこと。
これが、現場での最大の教育であろう。
これが共有できれば、この仕事がやめられなくなっていく。
益々、この商売の喜びを受け入れたくなっていくものだ。
そんなプロセスを拡大していきたいと思うのである。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
レジ前での売り込み。
素晴らしい取り組みですね。
逆に販売部門もいい刺激になるのでは。
投稿: てっちゃん | 2017年6月14日 (水) 21時42分
このようなパートナーさんが増えていくと店が強くなりますね!数年前に始めたチェッカーチームのレジ前での売り込み。続けてくれています。もっと活性化させていきたいと思います。
投稿: かわらい | 2017年6月14日 (水) 18時45分
神出鬼没さん、コメントありがとうございます。
一度、その道筋を作っていくと、あとは自然に自分で切り開いていける人とともう少し関わらなければならない人に分かれるものですが、その繰り返しで相当の確率で商売の楽しさを理解する人が増えていきますね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2017年5月23日 (火) 06時19分
成功体験が自信となり、次へのモチベーションへと繋がっていく。この道筋を作っていくことが私たちの職務の中でも必須ですね
投稿: 神出鬼没 | 2017年5月23日 (火) 05時14分