リアルな会話の意味
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日の店長会で退職理由に関して話題になった。
3年目までの退職者の急増。
打たれ弱いとか言われている。
ゆとり世代とか言われている。
上司とは飲まないと言われている。
本当にそうなのか?。
いつの時代も、年長者が自分の経験で現代の若者を一刀両断するのが常である(笑)。
しかし、元を正せば我々だって相当言われてきた(笑)。
「新人類世代」。
「バブル世代」。
等々。
外見上の行動だけ見れば理解できない。
しかし、どの世代も同じ人間。
多少の時代は違うが、同じ人間である。
そこを脇に置いてしまうと、理解できな世代というレッテルだけで自ら積極的に関わらない風潮を自ら作っているだけのことではないか。
先ほど話に戻るが、3年目までの退職者と人事担当者が面接した結果、声に出す出さないは別にして感じたのは、現場での会話の無さ。
特に店長との会話が無いという現実。
それがどう早期退職につながっているかというと、直接な要因では無いかもしれないが、結局はそのことの積み重ねが、自分の将来への展望が見出せないという不安に至っているのは間違い無いようだ。
現場の疲弊。
人材不足からくる、店長のゆとりの無さ。
一日中サービスカウンターでレジ応援。
一方では生鮮人員不足から品出し援助。
はたまた競合店の出店による資料作り。
一週間に休めるか休めないか、という店長もざらにいるかもしれない。
“そんな環境でゆとり世代と会話出来るか!”
そんな罵声が飛んでくるのもわかるが(笑)。
しかし、店長の存在ってなんなのか?。
お互いに昔は「無駄」な時間が多かった。
それはそうだろう、朝の7時から夜の10時まで店内にいたのだから(笑)。
夜の食事をしながら店長と世間話。
よくある光景だった。
日頃のストレスはそこで解消された。
このストーリーを現代に置き換えた時に、どこに設置するか。
ここを決めておかないと、ズルズルいってしまうだろう。
私はそれを「単品量販」に置き換えたいと思っている。
その為に、店長会で単品量販の定義づけをしたのだから。
業務と会話を同時に促進するのが本当の目的。
だから、単品量販といっても、何も普段の10倍という社員並みの定義付けをせずに、末端のパートさんまでが単品量販の定義に沿って自ら選択した商品を定義に沿って自分なりにダイナミックに展開して売れる仕組みを学んでいくことと、そこから発見した売れる喜びを店長や上司と共感していくことを目的としたことも、組織強化の一因である。
如何にして上司と部下が生産的な会話の回数を持てるのか。
人材不足を言い訳にしてはいられない状況に迫っているのではないだろうか。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
人材不足。
それも店舗内での問題と捉えれば店長自らの課題。そう考えなければ採用という最大の難関を超えることはできないと思うのです。
店長が本気で自店の人材不足を考えることから全てが始まるのではないかと思います。
投稿: てっちゃん | 2017年4月27日 (木) 22時50分
退職していく若手の社員。やはりコミュニケーション不足が原因だと私も思います。「そんな環境でゆとり世代と会話出来るか!」当社の店長たちからも聞こえてきそうです。(笑)
投稿: かわらい | 2017年4月27日 (木) 15時33分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
企業に人間味を感じられた時代を知るものこそが、その継承をしていかなければならないのだろうと思います。
人間味=非効率。
私はある意味そのように捉えているのですが(笑)。
非効率さの中に、精神的な余裕と少し引いた目線で現実を捉える眼力。そしてお客様や従業員と交わす非効率な情報から重要なヒントが転がり込んでくるのではないでしょうか。
そんなものを大きな競争力にしていきたいと思うのです。
投稿: てっちゃん | 2017年4月 4日 (火) 00時08分
この業界での働き甲斐を問われる時代になったのでしょうか。仕事量はハードでしたが義理人情や連帯感は強かったですね。
人間味を感じる職種が魅力であったのですが効率化・仕組化により工場化が進み結果殺伐とした職場風土となってしまう。店長も飾り物(笑)から何でも屋になり管理職本来の仕事である従業員のメンタル管理も出来ないと言うか本人も管理できていない(笑)。このような状況が益々拍車がかかる時代働き甲斐をどこに見つけていくのか?大きな課題ですね。
投稿: dadama | 2017年4月 3日 (月) 23時01分